勇気を持って前に進むために必要だったこと
今、箱根で『風が生まれるところ』の原画展を開催しています。
この本は昨年の7月に完成した大人向けの絵本『風が生まれるところ』真鶴出版
20年近く前に構想があり、それから試行錯誤を重ね、何度も言葉を書き直し、絵を描き直し、出版社に売り込みをし、サンプルを作り、何度も作り直し、構想を人に話し、「こういう本は出版が難しい」と言われ、でも諦めず・・・そんなことを繰り返しながら育ててきた本。
その何年もの間に、
「この本は必ず出版しなさい、今の時代に必要です」
と、完成に向けて私の相談に乗り、無償でずっと助けてくれていたベテラン編集者は亡くなり、
「この本を必ず出版した方がいい」
と励まし、アイディアを出し、私の仕事全般と私という人間をリスペクトし肯定してくれていたパートナーのBerndも亡くなり、そのあたりで私は一年くらい書けなくなりました。
そして、その大切な人たちの死から、それまで書いてきたその薄っぺらい言葉たちを全部見直し、書き直さなくてはいけないと思い、また時間がかかりました。
そしてとうとう2021年7月
真鶴出版から『風が生まれるところ』は出版されました!
5年くらい前に私がこの本の構想を話したデザイナーの高田知香さんが「その本出せますよ!出しましょう!」と言い、連れてきてくれたのが真鶴出版の川口瞬さんでした。
それから3人で、何度も何度もミーティングを重ね、紙や表紙(ドイツ装)にもこだわり、素晴らしい印刷会社の方たちの協力のもと、完成した本。
昨年は近隣で3回の原画展、そして今年は箱根の人気のカフェNarayaのギャラリーで、1ヶ月間の原画展開催の機会に恵まれました。
今回の原画展は、本当は来年になる予定だったのですが、7月に予定していた展示ができなくなったとのことで、お声をかけていただき、早くできることになりました。
制作には長い時間がかかっているけれど、こうして度々ミラクルが起こるのです。
今週の金曜日7月8日には2回トークイベントも行います。無料ですので是非ナラヤカフェにご予約してください。川口瞬さんと私がお話しさせていただきます。
昨日は、ギャラリーに朝から在廊していたのですが、訪れる方たちとお話をしていると、気づくことがあります。
私にとっては、久しぶりの展覧会ですが、毎回、絵を見てくださり、お話をさせていただく方たちから 力の種 をいただいているということ。
絵を描くことも、作品を作り続けることも、出版できるかどうかわからない本を制作し続けることも、私にとっては簡単なことではありませんでした。
この本は18年ほどかかりましたが、今まで出版した他の絵本も、出版するまでに最低3年はかかっています。5年、7年かかった絵本もあります。その間、契約もなく、交通費も出ないし、度重なるダメ出しと書き直し・・・それを何年間もやり続ける。
自分でも、ずいぶん体育会系だな・・・と思うほどです。
これを続けていたら病気になると思ったこともあります。
絵本作家というと夢のような職業だと思う方は多いですが、かなり過酷です(笑)
今私は、ヨガ教室を開いていて、指導者の養成もしています。YouTubeでのヨガ動画の配信や、このnoteでサークルも運営していますが、やはりどれも自分一人での孤独な作業が多い。
フリーで仕事をしているので、そんなの当然なのですが、私がこれを続けてこれたのも、何年も通ってくださっている生徒さんたちや、ブログを読んでくださっている方や、サークルのメンバーの方たちから時々いただく、温かいコメントやメールでの感謝の言葉やnoteでのサポートです。
もしそれがなかったら、多分どこかの時点で、結果もそんなに出ないし、人の役にも立たないし、有名でもないし、リアクションも少ないのだから意味がない、やめてしまおう・・と思っていたと思います。
展覧会を見に来てくださる方や、絵を購入してくださった方からの優しい言葉や感謝の言葉、時々いただくお手紙など、
本当に私を生かしてくれたのは、そういう方たちの言葉や温かいエネルギーです。
それをまた今、改めて実感しています。
みんなは私に感謝してくれるけれど、この私を生かして、このふたつの仕事を続けてこれたのは、みなさんからの温かい言葉やサポートです。ご自分のブログやSNSで私のことを紹介してくださった方たちや、感想を送ってくださる方たちにも本当に感謝しています。
私は本当に宣伝が苦手。SNSも苦手なのです。
このことを実感している私に今できることは、何かを魂から頑張っている人を応援すること。時々コメントしたり、メールを送ったり、ブログで紹介したり。いいものを広めていくこと。
こうして世界が巡っていけば、みんなが豊かに幸せに自分も人も肯定して支え合って生きていける。そんなことを感じている今日この頃です。
そういえば、
数日前にある夢を見ました。
2年前に亡くなった母から、夢の中で電話がかかってきました。
「8日のトークイベントに行くね」
目が覚めて、その夢を思い出しながら、「あ〜きっと来てくれるんだな」とはっきりと感じました。
母も私を応援してくれている。
私は一人ではないんだね。
一人で頑張ってきたのではないんだね。
生きている人も、向こうの世界に移行した人たちも、みんなどうもありがとう!
そんな感謝でいっぱいです。
人生は時に厳しく見えるものですが、宇宙の視点、魂の世界の視点から見れば
「すべてはうまくいっている」
私はそう信じています。
7月のNarayaカフェでの原画展、そしてYoga Contactのヨガクラス、いろいろこれからもよろしくお願いいたします。
それでは、素敵な午後を!
Thank you so much!
あなたにいただいた温かいサポートは、この先も絵本を作ったり、作詞をしたり、ヨガを教えることを続けていくために、クリエイターとしての活動費として大切に使わせていただきます!