Renovation works|築120年の佇まいをそのままに
幼い頃から長らく住んできた築約120年の実家。トイレは離れにあり、お風呂に行くには靴を履かないといけない。広いのに使えていないスペースがたくさんある。そんな理由から結婚したら建て替えるのかなぁとぼんやり考えていたというTさん。ところが奥さんは建物を一目見て、「素敵!こんな家に住みたかった!」。そこからリノベーション計画がスタート。内装は築約120年の建物の雰囲気に合わせるように選び、時間を重ねた佇まいを守りながら、今の暮らしにあった住まいへとリノベーションしました。
入居者の声
ホームページで型にはまらない色々な事例があったことで、私たちの希望するイメージも実現できるのではと思って、アートアンドクラフトに依頼を決めました。打ち合わせが始まってからは、早く完成してほしいといつもワクワクしていました。大変だったのは、アンティーク家具を手に入れるために、売り切れないよう毎日HPをチェックしていたことくらいでしょうか(笑)。こだわりが実現出来ていくことがとても楽しく、「この家をリノベーションをして住む」という選択をして良かったと感じています。
リノベーションをしてからしばらく経ちましたが、好きな場所で毎日過ごせることがとても嬉しいです。天井が非常に高く、今まで生活してきた家じゃないみたいで、ふと旅行先に来ているような感覚になり、楽しい気持ちになります。
OUTLINE
案件名:T邸
所在地:泉佐野市
構 造:木造
築年月:不祥
竣 工:2020年
施工面積:109.16㎡
ー
*工事費:非公開
ー
写真:増田好郎
担当者より
この家の好きなところを聞かれて、その全てを言葉で説明するのはすごく難しいことだと思います。トイレは離れにあって、洗濯するときは一旦靴を履かないとダメ。だけどこの家の雰囲気が好きだというTさんにとって、煩わしさを残すことも大切だと感じました。
古く痛んでしまった構造材は交換と補強を行い、水廻り等の住宅設備は配管を含め全てを刷新する一方で、この家の雰囲気や過ごし方を変えすぎない絶妙なリノベーションでした。
キッチンからわざわざ日当たりの良いリビングまで移動してご飯を食べることって、煩わしさではなく贅沢なことだと思いませんか?(山中)