Renovation Woeks|下地が主役の住まい
第二子誕生のタイミングで子育てしやすい環境への住み替えを検討していたOさん一家。新築設計の仕事をしている夫婦が出会ったのは、建築家遠藤剛生が設計した外観が特徴的で、緑豊かなヴィンテージマンションの一室。内装は既に解体済みでスケルトンになっている状態を見て購入を決断しました。木毛セメント板、モルタル、合板…下地材と呼ばれる建材たちが、ディテールを追求することで、主役の風格を纏った空間に!一貫した法則性で構成されたこだわりの住まいを、とくとご覧あれ。
入居者の声
目指すイメージとして、“工業的なマテリアルの雰囲気でおおらかな空間としつつ、納まりのディテールをこだわることでラフになり過ぎない”ということを意識し、設計士さんとかなり綿密に相談して納まりを決定していきました。初回のプラン提案は実際に現地で説明して頂き、既存躯体との関係性などをその場で再現して確認することができました。リノベーションならではだと思いますが、とても良い方法でありがたかったです。
朝は東側から日が差し込むのでリビングで過ごし、小学校から子どもたちの声が聞こえてきたら子ども部屋に移動したり、時間や季節に合わせて居場所が移り変わるところも気に入っています。家にいる時間が好きになり、自然と家で過ごすことが多くなりました。
アートアンドクラフトは自分たちの思いを伝えれば必ず形にしてくれる会社だと思います。
担当のお二人には些細なことにも気を回して頂き、物件探しから竣工まで自分たちのわがままに付き合ってもらいました。とても感謝しています。(Oさん)
担当者より
スケルトンの既存状態を活かし、“ストックに身をおく”ということをいつも以上に徹底して現地で行ったプランニング。がらんどうの空間に差し込んだ光が躯体壁を照らし、既存下地そのものがすでに主役のように見えたのを今でも鮮明に覚えています。1日を通して移り変わる光や風、小学校から聞こえてくる子どもたちの声に耳をすませていたら、いつの間にかプランが完成していました。「これを机上でプレゼンしてもきっと半分も良さが伝わらない・・」と思い、初回プラン提案を現地で行うことに。まさに百聞は一見に如かず。図面や写真では伝えきれない心地よさがここにはあります。(芝山)
OUTLINE
物件名/O邸
所在地/豊中市
構 造/RC・SRC造
築年月/1984年
竣工月/2022年8月
施工面積/76.85㎡
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*A&Cにて物件探し
*工事費:非公開
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写真:増田好郎
STAFF
設計監理:芝山明日香
コンサルタント:上原にいな
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アートアンドクラフトは大阪・神戸・沖縄を中心に活動する、建築不動産、コンサルティングの会社です。特に人々が長い時間を過ごす住まいやオフィス、宿泊施設をリノベーションで再生することを得意としています。
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