普通ってなんだろう?
「普通」ってなんですかね?
なんとも抽象的で、時に都合の良い言葉だと思います。
良い意味でも、悪い意味でも。
何が普通かは当然、国が違えば全く違います。
これはまあ当たり前ですよね。
でも同じ日本でも、北海道、東京、京都、沖縄では「普通」の概念はだいぶ違います。
遊び方から時間の概念、人との接し方から働くことの概念まで。
じゃああなたが考える「普通」とは何でしょうか?
それはあなたが最も身近に過ごしている5人が考える「普通」の平均とすれば、当たらずも遠からずだと思います。
両親の考え方や教育方針、先生や友人からの言葉であなたの「普通」が作られています。
なので「普通」という概念に悩まされているのなら、まずそれの普通がどこからきてるのか把握してみましょう。
あなたの「普通」は世間や社会が言う「普通」とは実は異なります。
その「普通」の概念を変えたければまず、あなたの付き合う人・話す人をちょっとでも変えてみることで変わるかもしれません。
そしてあなたの「普通」に影響を与える人は、あなたが何か新しいことを始めるとそれを「普通」じゃないと批判したり否定するかもしれません。
それは彼らの「普通」から離れているんだなと認識しましょう。
そしてそもそも「普通」なんて抽象的な概念は確固たるものとして存在しておらず、自分で作っていることに気づきましょう。
あなたの周りの人があなたの「普通」を作ってると言いましたが、下手したらそれ以上にあなたの身近なものがあります。
それはTVと携帯です。
TVと携帯にもあなたの「普通」は作られています。
例えば親や友人との関係、恋愛の仕方、男女や仕事に対する認識。
・1人で残業してカップラーメンを食べるサラリーマン
・仕事が忙しくて子供の運動会にいけないお父さん
・旦那の悪口を言い合うママ友会
・結婚は人生の墓場
・男は浮気する生き物
・思春期の女の子はお父さんを不潔に思う
どれもドラマやアニメでみたことあるシーンではないでしょうか?
このようなシーンを若い時にみてると、なんとなくそのイメージに引っ張られて自分もそうなってしまうなんてことがよくあります。
しかしTVや携帯を通して情報を発信している人は、慈善事業で情報を届けてくれているわけではないことをまず理解しましょう。
そこには制作費を払ってくれるスポンサーと情報を流している意図があります。
スポンサーとなる企業はあなたにその商品を買ってほしいのです。
政府はあなたに国の文句を言わず、ただただ納税してほしいのです。
魅力的なやり方で宣伝してくれればいいのですが、近頃はその逆です。
・英語をしゃべれなかったこれからの時代はだめ
・脱毛しなきゃ彼女/彼氏はできない
・病気や事故にあった時、保険に入ってなかったら不安ですよね?
・痩せてないと/禿げてたらモテない
・胸が小さいと男性は満足しない
・このままでは国は破綻する
・国民1人につき900万の借金があります
あの手この手を使い、思いつく限りの方法で次から次へとあなたの不安や自尊心を煽ります。
口先では「あなたはありのままで素敵だ」とメディアやエンタメ系音楽は声高に叫びますが、メディアはその裏では「ありのままではだめ」というメッセージを発信しています。
そして「普通」や「常識」という概念を刷り込み、そこから離れると「よくない」という恐怖を植えつけます。
一つの不安を拭っても、また新たな不安を刷り込んできます。
手作りの料理が一番安くできて栄養があるのに、それを進める食品系のCMを見たことがありますか?
自己治癒力を高めるのが一番健康にいいのに、それを進めてる医療系のCMをみたことありますか?
「これだよね」「やっぱこれだね!」
頭に残るキャッチフレーズとともにTVや携帯からどんどん「常識」や「普通」の概念があなたへと入ってきています。
そしてお金のかからない伝統や文化はその影に隠れていきます。
そして「普通」から離れていくと、
「それほんとうに大丈夫?」
「やめたほうがいいよ〜」
「そんなに絶対無理じゃないかな〜」
周囲や社会はとあなたをどんどん「普通」へと戻すように忠告や批難をしてきます。
では、聞きます。
あなたは普通であることで幸せになりましたか?
劣等感の強い人は特に、普通になりたいと思う人が多いと思います。
しかしながら、あなたは普通になって安心することはできても、幸せになることは難しいと思います。
なぜなら、「普通」という抽象的な概念は一度追いついてもまた姿形を変えあなたの元へやってきます。
そしてその幻想を追ってる限り、安心が安らぎに変わることは少ないと思います。
普通である必要はないし、そもそも自分で作った普通という型に自分でハマる必要はありません。
「普通」を推進する社会は見ての通りもううまく回ってません。。。
みんなで普通じゃないことを楽しみ始めましょう^^