アーティストCVの作り方&テンプレ|海外アート公募用
そもそもCVってなに?
皆さんお気づきのように、ほとんどの公募の必要書類の中にCVが含まれています。CVとはCurriculum Vitaeの略で要は「履歴書」です。ただ、履歴書と言っても日本のいわゆる履歴書の書き方とは異なりますし、そのいわゆる履歴書も応募職種でフォーマットや記入項目が違うはずです。
ここでいうCVはアーティストCVのことで、アーティストの「アート実践の概要まとめ」、要はこれまでの経験や評価、活動歴などを含めた書類です。キュレーターやアートワーカーの方にはあまり参考にならないかもしれませんので、あらかじめご了承ください。
今回は公募に応募する際に必要なCV作りのポイントと、最後にベーシックなテンプレート(メンバーの方は無料)をダウンロードしていただけます。
なぜCVが必要なのか
ここをまず押さえておかないといけません。別に作品が良ければいいだろ!それもそうかも知れませんが、公募に際し審査する人たちは、基本的にあなたを全く知らない人と考えて下さい。その場合、作品と同時にその審査員にとってあなたのアート実践の足取りを掴むサポート資料となり、あなたのアート実践概要を俯瞰で把握するのに大きな役割を果たすのです。例えば身近なところで言うと、知らないアーティストがいて、作品が気になってウェブサイトを訪れたとします。そうです、高確率でAboutやBiographyのページでその人の経歴を見ませんか?私の場合だと、まず最初にそのページに飛ぶことも多いですし、見ずにページを閉じることは殆どありません。ここで、CVの必要性と同時にウェブサイトの体裁も気になったのではないでしょうか。ということで、近いうちにアーティストウェブサイトガイドも更新予定です。
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1. 一般的なルール
まず最初のルールと言いますか、原則です。
【 記入順は常に最新が上 】
【 変わったフォントは使わない 】
【 フォントサイズをコロコロ変えない 】
大前提としてCVのデザインは読みやすくあるべきで、個性を出す場所ではありません。当たり前のようで意外と出来てないケースもあり、奇を衒ったデザインや、逆に気を遣わなさすぎて読みにくく仕上がっているCVがあります。なので先ず、読みやすさ優先の書類であることを念頭に置いておきましょう。色も使わない方が無難ですが、使ってもグレーでトーンを2種使う程度にしておきましょう。
ではどのフォントがいいのか?おすすめを挙げておきます。
【San Serief】
Nunito Sans (Google) / Roboto (Google) / Helvetica Neue (Apple) / Sofia (Adobe)
【Serief】
Times New Roman (Apple, Google) / Georgia pro (Adobe)
【日本語mix】
Zen Kaku Gothic (Google) / Hiragino Kaku Gothic (Apple, Google)
筆者はSan Seriefをおすすめします。なぜなら、クセが無く、視認性・可読性が高いというデータが出ていて、多くのユーザーフレンドリーと評価されているウェブサイト、アプリ、印刷物に使われているからです。
フォントサイズは10~14ptの間で見出し含め2種までにしましょう。できれば10or11ptの1種類のみで、太字と大文字・小文字を混ぜながら押し切りたいです。
2. 構成内容
【基本情報】**生年月日、住所は不要
名前 / 誕生年 / 誕生地 / 現在の拠点
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