はじめての古代ローマ | An Introduction to Ancient Rome
はじめての古代ローマ
〜知っておくべき7つのこと〜
古代ローマは今からおよそ2000年前、イタリアの首都ローマを中心に、現在のヨーロッパのほぼ全域を支配した帝国です。
その誕生は紀元前753年。ロムルスという弱冠18歳の若者が建国しました。ロムルスは初代王となり、以降7人の王がローマを統治します。しかし、紀元前509年に起こったある事件をきっかけに王制は廃止され、執政官(コンスル)をトップとした少数の政務官と元老院による寡頭政治(少数制)に移行。共和政といわれる時代の幕開けです。
約500年間つづいた共和政でしたが、国の領土が拡大していくと、次第に少数制の政治システムに綻びが生じていきます。
それを危惧し、巨大化した帝国を統治するための新システムを考え、それに着手しようとしたのがあの「ガイウス・ユリウス・カエサル」です。
しかし、カエサルがかつての王政、つまり独裁制を復活させようとしているのではないかと懸念した一部の元老院たちによって、カエサルは暗殺されてしまいます。
カエサルの遺志を受け継いだのが初代皇帝となったアウグストゥス(正式名はガイウス・ユリウス・カエサル・オクタウィアヌス)です。後継者に指名されたとき、アウグストゥスは弱冠19歳。それでも彼は、カエサルが描いた青写真を、その意図を完璧に理解した上で構築していきます。こうしてはじまったのが帝政期です。
その後、カリグラやネロといった暴君が登場するなど多少の混乱はありつつも、「パクス・ロマーナ(ローマによる平和)」といわれる平和な時代をおくりました。
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