【読書】私たちの世代は
「私たちの世代は」瀬尾まいこ著をオーディブルで読了。
「親の愛」を感じる物語だった。コロナにより行動制限される学校時代を生きた登場人物達が、親から受けた愛をお裾分けし、派生していくような物語だった。特に好きなのは、親の愛を受けることのできなかったアオバ、十分に親の愛を受けたサエの二人の交流のシーンで、とても心温まる。瀬尾まいこさんといえば「そして、バトンは渡された」が有名だが、この作品も愛に溢れていてとてもほっこりする。
私の父親は海外出張が多くて小学生まではほとんど一緒に住んでないが、母親はずっと専業主婦だったので愛は受けていたと思う。知り合い(友達レベルでは無い)に、複雑な家庭環境がゆえに親の愛を受けずに育って来た人がいて、かなり考えがねじ曲がっていると思う。私はその人の背景踏まえて完全に気持ちが分かるかといえば、分からないのが実情だ。その人の身近にサエのような人が居れば良かったのだげどなぁと思った。サエが増えれば、良い世の中になるに違いない。