【読書】-196℃のゆりかご
「-196℃のゆりかご」藤ノ木憂著をAudibleで読了。藤ノ木さんは、現役の医師らしく医療現場の描写がとても細やか。体外受精の話なのだが、登場人物が子を持ちたいという人間の本能に強く動かされている。女性のほうが共感得そうだが、子供をもつ男性の私の心理的にも訴えかけるものがあった。
主人公のつむぎは、友人や担任の先生、そしてその他周りの人に強く支えられて考えを変え、周りの人達と距離を近めて行く姿は清清しかった。
ラストは思いもよらぬ展開でびっくりしたが、なるほど、そういう思いも強くあるよな、と思う。母という存在は、本当に偉大だ。