(ART)マイケル・セント・ジョンはアートで問いかける
マイケル・セント・ジョン(Michael St. John)はアートで問いかける。
マイケル・セント・ジョン(Michael St. John,1963- /アメリカのアーティスト)
マイケル・セント・ジョン(Michael St. John)は、現代の文化についてコメントする方法(表象方法)として、アートを使用している。1980年代に抽象画家としてのキャリアを開始し、その後10年間で、Found-object(見出された対象/自然や人工物を再発見し、アートの対象に)のインスタレーションに移行している。
彼の作品は、大統領の宣伝ショットや、Googleで検索された*ガーリー・フォト(Girly photo)、そして、私たちがよく見落としがちな日常のイメージの種類(バスルームの落書き、ノートのステッカー、行方不明の犬の看板)を組み合わせて、そして、最新のイメージは、民主主義の肖像画(Democracy Portraits-2020年1月17日~2月23日)に焦点を当てている。
(註)*ガーリー・フォト(Girly photo):若い女性写真家たちの流行現象/1990年代後半からの現象(日本からも) -本来は表象に性別・年齢には関係ないのだが・・しかし、魅力的な作品、そして作家も多い。(私的には、蜷川実花さんの作品は好きですし、それから、HIROMIXさんもいいな・・)
by Michael St. John
Michael St. John / Democracy Portraits,installation view,2020
彼のキャンパスは、19世紀の画家ジョン・ペト(John Frederick Peto, 1854–1907/アメリカ人アーティスト)のトロンプ・ルイユ様式(Trompe-l'œil、騙し絵/トリックアート/部分的にはシュルレアリスム)で、コピーと見つけ出したイメージを塗装された素材と組み合わせています。彼の作品は同時にロバート・ラウシェンバーグ(Robert Rauschenberg,1925–2008/アメリカ人アーティスト)を想起させる作品だ。それは、ロバート・ラウシェンバーグの「コンバイン・ペインティング」(結合ペインティング)の影響もあるのかも知れない・・
マイケル・セント・ジョンは、現代の文化の情報が飽和している彼の作品について、以下のように語る。
「ニュースを見るのと同じように、何が本当で、何がそうでないのか?疑問に思うままになっている」-Michael St. John
Michael St. John
マイケル・セント・ジョン/民主主義の肖像画(Michael St. John / Democracy Portraits)-2020年1月17日~2月23日
(追記)次回は、シャノン・カルティエ・ルーシーと、マイケル・セント・ジョンの会話(対談)のコラムに致します。感性が近いと、お互いに理解が早いですね・・