女性写真家ディアナ・ローソンと個人史
女性写真家ディアナ・ローソン(Deana Lawson)と個人史
ディアナ・ローソン(Deana Lawson,1979- /ブルックリン-NYを拠点とするアメリカ人アーティスト、そして、教育者)
ディアナ・ローソンは、個人史や社会史を刻んだ「身体」を探求している。
それは、コミュニティの肖像写真や家族写真など、多様な写真言語や、そのアーカイブから、個人史として、人と人の親密さ、コミュニティ、家族、ロマンス、また、宗教性のある美学をリサーチ、追求している。
そこにあるのは、黒人ならではの美学を追求していると言われる。
具体的にディアナ・ローソンは、ショップ内や路上で目を引く、見知らぬ人に近づき、その人たちとの良き関係を築き、彼女の芸術にとって重要である「相互信頼」を育むことがしばしばあると本人は言う。
「多くの被験者(被写体)は、私が女性であるため、カメラのポーズを快適に感じていると述べています。私はいつも、それを光栄に思っており、私のシーン出会えたことに感謝しています。それが特権であることを理解しています。」-Deana Lawson
by Deana Lawson
日常のスナップショットからステージング(本番環境)されたスタジオポートレート、キャリー・メイ・ウィームズ(Carrie Mae Weems ,1953- /アメリカのArtist, Photographer)などの他の黒人女性アーティストの作品の影響も受けており、その写真のいくつかの流れを活用している。
Deana Lawson
ディアナ・ローソンは、写真を通してアフリカ系アメリカ人の物語を語ることに焦点を当てて、キャリアを始めたと言うことだろう。
2013年以降は、黒人の生活(Black life)への関心を世界的に拡大し、エチオピア、ハイチ、ジャマイカなどの国を巡った。
ただ、彼女の写真がどこの地域で撮られたか、ではなく、彩度の高い色彩は、ローソンの実践の特徴だろう。
そして、現在は、その撮影シーンには、黄色、白、黒などの複数の皮膚の色が、複雑に構成されており、ある意味、「説得力のある家族と言うイメージ」にまとめられている。また、そこには、元の夫(アーロン・J・ギルバート)と子供たちの影響も大きいと言われている。