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(今日の1枚)My Blue Heaven (1985–86):Robyn Denny
My Blue Heaven (1985–86):Robyn Denny
My Blue Heaven (1985–86)
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ロスに、滞在の終わり頃に制作された「My Blue Heaven 」(1985-86年)には、2つの印象的な特徴がある。光沢のある青いボディと、鑑賞者の目の高さにある動きの核である。色がより明るい色調に変わり、コバルトから輝く地平線の青に変わる集中した部分に、自然と注目が集まる。色彩と素材の移行の効果は、魅惑的に近い。アクリル媒体の複数の層から生じる高密度の表面は、まるで時間の中で宙に浮いた漂う息によって形作られたような微妙なベールとして一時停止し、減速し、緩んでいるように見え、洞窟のような内部次元への入り口を示唆している。それとも、窓を通して見た、または窓に映った雲だろうか。意味は、大都市をまたぐ高速道路と同じくらい流動的である。
Moody Blues 1
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その延長に、Moody Blues 1, 1990, 76.2 x 56.5 cmがある。
ロビン・デニー(Edward Maurice FitzGerald "Robyn" Denny ,1930 - 2014/イギリスのアーティスト)
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「絵画は、瞬間的な衝撃で伝えたいことをすべて表現してはいけません。抽象絵画、つまり主題にこだわらない絵画は、それが、優れたものであるためには、過去のどんな重要な絵画もそうであったように、経験として多様で、複雑で、奇妙で、説明がつかず、名付けられないものでなければなりません。」 -Robyn Denny/1964
ロビン・デニー は、1950年代、60年代、70年代のイギリス美術を変革し・・・
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ロビン・デニー は、1950年代、60年代、70年代のイギリス美術を変革し、それを国際的な主流へと導いた、国際的に評価の高いグループの1人だ。彼の大規模で、断固として都会的な抽象画は、当時のクールで近代的な雰囲気を捉えながらも、陰鬱で謎めいた存在感があり、逆説的に時代を超越しているようにも見える。
そのロビン・デニーはロンドン各地で多くの壁画を制作した。1975年、ロンドンのルルドの聖母教会のために幾何学的な十字架像を壁に取り付けた。その前年には、セント・トーマス病院のために、心室に分かれた抽象化された心臓のようなエナメルパネルを制作した。 1968年にローワー・リージェント・ストリートのパラマウント・シネマのために制作したアコースティック壁画は、ルバーブとカスタードの驚異だ。そして、それは、地下鉄の駅にまでだ。
ロビン・デニーのアートワーク
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