魅力的な女性肖像画家:アリス・ケント・ストッダード
魅力的な女性肖像画家:アリス・ケント・ストッダード
アリス・ケント・ストッダード(Alice Kent Stoddard,1883-1976/アメリカの画家)
その画業は、肖像画、風景、海景に及ぶが、その肖像画は特に著名だ。
その肖像画は、ペンシルベニア大学(The University of Pennsylvania)の肖像画コレクション、ウッドメミ美術館(Woodmere Art Museum/ ペンシルベニア州フィラデルフィア)、その他の美術館などにコレクションされている。
そして、第二次世界大戦中、彼女は戦闘アーティストとして働いている、そこでは、航空機のデザインを担当している。また、彼女は、ペンシルベニア美術アカデミー(Pennsylvania Academy of Fine Arts:PAFA)のジョセフ・ピアソン(Joseph Thurman Pearson Jr. /1876- 1951/アメリカの画家・教育者)と晩年に結婚している。
(註)ジョセフ・ピアソンの妻エミリーは1947年に亡くなり、ストッダードは1948年にジョセフ・ピアソンと結婚している。そして、ジョセフ・ピアソンは1951年に亡くなった。その間、僅かに3年だ・・
(cc)Alice Kent Stoddard
略歴-Alice Kent Stoddard
1883年、ウォータータウン(コネチカット州)で生まれる。
そして、ストッダードはフィラデルフィア女性デザイン学校で学ぶ。
1911&1912年、 メアリー・スミス賞 (ペンシルバニア美術アカデミー)
ペンシルバニア美術アカデミー(PAFA)では、主にトマス・アンシュッツ(Thomas Pollock Anshutz,1851-1912/アメリカの画家)、ウィリアム・メリットチェイス(William Merritt Chase、1849-1916/アメリカの肖像・風景画家)、セシリア・ボー(Cecilia Beaux,1855-1942/アメリカの肖像画家)のもとで学ぶ。また、彼女はペンシルバニア美術アカデミー(PAFA)からクレッソントラベリング奨学金を得している。
そのペンシルバニア美術アカデミーでは、女性画家スパーホーク・ジョーンズ(Elizabeth Sparhawk-Jones,1885–1968/アメリカの女性画家) とも出会って、その肖像画を描いている。
Elizabeth Sparhawk-Jones by Alice Kent Stoddard
1938年、彼女は国立デザインアカデミー(National Academy of Design)の準会員(Associate member)となる。
そして、フィラデルフィアの家庭裁判所ビルの法廷の1つで壁画を描いている。その壁画は、建設エリア内で、木を植えるカップルと家族のシーンだ。
(cc)フィラデルフィアの家庭裁判所ビルの法廷の壁画- Alice Kent Stoddard
これは、法学制度の社会 的有用性を描写するために建物で作成された37枚の壁画の1つだった。
1976年、没、92歳だった。残した作品は、今も、語りかけている。
(cc) Alice Kent Stoddard
(註)ペンシルベニア美術アカデミー(Pennsylvania Academy of Fine)の卒業生たちが、20th前半のアメリカのアートに影響を与えたこと、そして、そのアーティストたちとその周辺を今、コラムにしています。この周辺には、先日からのアシュカン派(アシュカン・スクール)のメンバーたちも・・・夫の画家ジョセフ・ピアソン(Joseph Thurman Pearson Jr.)については、後日、アップ致します。多様なアートの理念が混在しながら、時系列にパラダイムシフトしている・・・、そこには、多様な画家の視点や、生き方を垣間見ることができます。ご覧いただきありがとうございます。