(今日の一枚)日本画家-菊池契月の散策の空気感
実に爽やかだ、今の時期だろう、昭和の初めの空気感が伝わって来る、そして、モダーンだ。
Fig.散策-1934 (c)菊池契月
京都画壇の大御所である日本画家、菊池契月(きくち けいげつ)の散策は、絹本(173×173.5cm)、第15回帝展に1934年(昭和9年)の作品だ。
これを見ていると爽やかな朝の空気感を感じる、現代に通じる散策の姿であり、犬たちも、心地良さそうだ・・・
それは、スマホ、PCの壁紙サイトもあるくらいだ。(リンクしています)
Fig.散策-iPhoneサイズ/1080x1920
菊池契月(きくち けいげつ、1879~1955)日本画家
長野県生。内海吉堂(うつみ きちどう/東証は、円山・四条派、後に南画)、その後、京都に出て、児玉果亭(こだま かてい、1841-1913/南画)に南画を学ぶ。その後、四条派の菊池芳文(きくち ほうぶん/1862-1918、明治-大正時代の日本画家/京都絵専教授)に師事し、その養子となる。
大和絵の古典的画法を基礎に、風格ある人物画を残した。1922年(大正11年)から、1年程、欧州に留学している。それもあるのか、昭和期には、モダーンな世界の絵画(散策他)がある。
また、菊池塾を設立し、後進の指導にあたる。文展他、多くの業績は著名だ。旧制-京都市立絵画専門学校・校長。
昭和30年(1955)、死去、77才だった。
いわゆる京都画壇での指導的な立ち位置だった。
(追記)今日(2020.5.26)から、流行りの病も段階的に解除されたようだ。グローバルに早期に終息してもらいたいものだ。そして、この昭和9年の、今頃のように爽やかに散策を楽しめればと・・・ご自愛くださいませ。
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