女性作家シルパ・グプタとインドの現代アート
女性作家シルパ・グプタ(Shilpa Gupta)とインドの現代アート
シルパ・グプタ(Shilpa Gupta,1975- /インドの現代アート作家)
アイデンティティー(自己同一性/自己意識)、暴力、人権、ジェンダー、国際的紛争への関心を、インタラクティブな作品、立体、写真、パブリック・パフォーマンスなど様々なメディアを通して視覚化してきた作家だ。
アートワーク- Shilpa Gupta
1997年、サー・JJ芸術学院(ムンバイ)卒業。
そして、シルパ・グプタは、身近なところで見られ、経験される社会問題―民族、ジェンダー、宗教、人種、階級、経済格差に関心を抱き、インタラクティブ映像、ウェブサイト、オブジェ、写真、音、パブリック・パフォーマンスなどさまざまなメディアを通じて、人々の心に潜む不安、欲望や偏見を表象している。
また、私たちが信じこんでいる、自由や安全の本質、想像上の境界の存在の再認識を鋭く促すような作品を発表し続けている。
それは、観る側が、いかに世界を理解、解釈し得るかを問う作品だろう。
そして、近年は、1947年より続く、カシミール地方に於ける、インドとパキスタンの間の紛争をテーマとした作品「000 1944 TWO TWINS ARE AT WAR」や、グローバル資本主義の社会と一個人のあいだに生まれる葛藤を詩的に表現した作品を発表している。
SHILPA GUPTA 'WHERE DO I BEGIN'
Singing Cloud- by Shilpa Gupta- 2008〜 2009年
「わたしもあなたの空の下に生きている」(2011):日本語、英語、ウルドゥー語による「わたしもあなたの空の下に生きている」(I live under your sky too)の文字のLEDが交互に点灯する。(日本語・英語・ウルドゥー語で書かれたメッセージが順番に光る作品)
"I live under your sky too" "わたしもあなたの空の下に生きている" by Shilpa Gupta
Exhibition
2008年 BlindStars StarsBlind、Galerie Volker Diehl、BodhiBerlin、ベルリン、ドイツ
2009年 個展、イヴォン・ランバート、パリ、フランス
2010年 A Bit Closer、現代美術センター、シンシナティ、アメリカ
2011年 ダーリンフォンデリー、モントリオール、カナダ
2013年 森美術館/"I live under your sky too" "わたしもあなたの空の下に生きている"
2015年 第56回ヴェネチア・ビエンナーレ(インド・パキスタン両国を代表する作家のひとりとして参加)
シルパ・グプタ:BlindStars StarsBlind / BodhiBerlin
and....
Shilpa Gupta, Untitled (Don't See... Camouflage), 2006. Courtesy
I have many dreams
4 photographs, Archival print on canvas with sound, 2007-08
66×54 in | 168×137 cm
MUSEUM VOORLINDEN: SHILPA GUPTA ‘WHERE DO I BEGIN’
For, In Your Tongue, I Cannot Fit /Installatie, Variable dimensions.
Materials: Sound installation, 100 speakers, microphones, printed tekst, metal stand s2017-2018 -Shilpa Gupta
Shilpa Gupta, installation view at YARAT Contemporary Art Centre, Baku, 2018." Do not See Do not Hear Do not Speak "
Shilpa Gupta
Shilpa Gupta女史は学際的なアーティストだ。そして、この1つのコラムに、当然だが、概要でも、シルパ・グプタの全体像をまとめることは困難を要する。その視点と範囲が、あまりに広いと言うことだ。