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ジョン・マッギー:静なる海景画(Seascape)

ジョン・マッギー(John McGhie,1867-1952/British -画家-Seascape/Genre painter)

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John McGhieは、社会的リアリズムに精通した画家・エッチャー(銅版画家)だ。
屋外での海景や、漁と女性、その女性のさりげない、日常の様相をリアルに描いている。
ジョン・マッギーの家族の影響もあるのか、漁と女性、その女性像には、さりげなく時間が流れゆく・・作品からは、そんな海と共存している女性の表情が、心を揺さぶる・・・

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無題–ピッテンウィーム港の女性

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漁獲量を上陸させるフィッシャーガールズ

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(cc) Seascape - John McGhie

略歴 - John McGhie
1867年、スコットランドのラナーク近くのレスマハゴウ(Lesmahagow)の食料雑貨店に生まれる。
ジョン・マッギーは、ドローイングとペインティングに、初期から興味を持っていたが、最初は建築家に弟子入りしている。
グラスゴー芸術大学、また、ロイヤルアカデミースクール(ロンドン)そこでは、奨学金を得て、ジョン・エヴァレット・ミレー卿(1829-1896)に教授されている。
そして、パリのエコール・デ・ボザール等で学んだ、そこでは、レオン・オーギュスタン・レルミット(Léon Augustin Lhermitte,1844–1925/フランス-写実主義の画家・版画家)の影響を受けている。

スコットランドに戻ったジョン・マッギーは、1901年にアグネス・バーンズと結婚し、その後、1904年、彼らはフォース湾のアンストラザー近くのピッテンウィーム(Pittenweem)に定住した。この小さな漁村は、ジョン・マッギーのキャリアに主題を提供することになった。
ジョン・マッギーは、漁民と、その周辺の屋外でのシーン、そして、イースト・ニューク(East Neuk)の住民の生活とその風景を描いている。

ジョン・マッギーは、風景画家や風俗画家として、また、肖像画家や挿絵家として活躍している。
そして、スコットランドとロンドンのロイヤルアカデミーに、多く出展している。
1952年に亡くなる。ジョン・マッギー、時間の経緯と共に、功績は大きさを感じられる・・

彼はグラスゴー(Glasgow/ スコットランド)に、スタジオを持ち、エッチャー協会の会長であり、ロイヤルグラスゴー美術研究所( Royal Glasgow Institute of the Fine Arts)にも所属していた。

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John McGhie

そして、ジョン・マッギーの娘と孫娘は、両方ともアーティストとなっている。
そんな家族の影響もあるのか、漁と女性、そのさりげなく時間が流れゆく、肖像の表情を感じさせる作品が、心を揺さぶる・・・
その人柄は、作品が語っており、ここで語れる筈もないが、セルフポートレートに、その人間像が移されているようだ・・・


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