(今日のART)Ash Wednesday:アンソニー・ゴイコレア
*Ash Wednesday - 灰の水曜日:Anthony Goicolea
アンソニー・ゴイコレア(Anthony Goicolea,1971年生まれ)
by Anthony Goicolea- 2001年/カラー写真/40×80インチ
(註)*Ash Wednesday:灰の水曜日は、ローマ・カトリック教会、また、その流れからのプロテスタント教会(聖公会、ルーテル教会など)で復活祭の前46日目の水曜日(四旬節の初日)のことで、教会では信者に死とその前に必要な痛悔を想起させるため,司式者が各人の額に灰で十字架のしるしを付ける儀式を行う。
これは、映像作品の1カットの様相も・・・。
そして、ある意味作り出されたスチルだ。Adobe Photoshop(フォトレタッチソフト)で、写真の全ての少年を描いて(フォトコラージュ)いるのだ。
そのベースにあるものは、Video作品「KIDNAP」だ。ある時、誰かに誘拐された少年達が、黙々と薪を運ぶという労働を繰り返す。
画面は固定ショットで、少年達は、次々に、画面の外から現れては薪を置き、また画面の外に出て行く。単調な繰り返しだ。しかし、レインコートの集団が現れては消えていくのを追っているうちに、観る側は、徐々に不思議な時間の中に捕らわれていくのだ。
やがて、夜になり、薪に火がつけられる。
その回りを取り囲む少年達。翌朝、たき火の回りに寝ていた少年達が置き上がると・・
このコンテンツについて言えば、物語性が強くて引き込まれるが、その物語には始めも終わりもなく、観客は宙ぶらりんの状態に置かれる。
このコンテンツについて言えば、物語性が強くて引き込まれるが、その物語には始めも終わりもなく、観客は宙ぶらりんの状態に置かれる。
そうして、観客は、アンソニー・ゴイコレアの作品と付き合っているうちに、いつしか現実とは異なる迷宮の世界に入っている自分を発見するだろう。
その感覚は、ヘンリー・ダーガーの世界の感覚なのだ。
ダーガーイズム:現代アーティストとヘンリー・ダーガー
2008年4月15日~9月21日
アメリカン・フォーク・アート・ミュージアムで開催された。この展覧会は、ヘンリー・ダーガーの世界にインスピレーションを受けた作家達の作品を「ダーガーイズム」の名の元に展望しようという試みだった。 アーティストは、それぞれのロジックでヘンリー・ダーガーの世界に迫る 。
アンソニー・ゴイコレアの作品は、彼のウェブサイトでご覧になれます。
アンソニー・ゴイコレアの方法論、そして、Video作品「KIDNAP」は、後日につづきます。
いいなと思ったら応援しよう!
応援いただきましたら、現代アートの活動に使わせていただきます。