見出し画像

女性作家マルジェティカ・ポトルチの学際的アート・プロジェクト

マルジェティカ・ポトルチの全体像の概要を短文で覚書のように、コラム化したものです。ただ、これが、21st型のアートの本質のような気が致します。

女性作家マルジェティカ・ポトルチの学際的プロジェクト

マルジェティカ・ポトルチ(Marjetica Potrč,1953- /スロベニアの建築を主にする現代アーティスト/都市人類学者)
マルジェティカ・ポトルチの学際的な実践的に行われる表象には、オンサイトプロジェクト(現場プロジェクト)、研究、建築のケーススタディ(case study/具体的事例を分析) 、また、多くの一連の設計等の図面が含まれる。
彼女の作品の特徴は、現代建築の実践として、「エネルギーインフラのストラクチャ(構造)と水の使用に関して」、人々が共に暮らす方法を、まず、文書化して、解釈に導いていることだ。
彼女は、スロベニアのリュブリャナ(Ljubljana)を拠点にするアーティストだ。

スロベニアに於ける学際的なリサーチと課題

スロベニアの人口(205万人)はおよそ半分が都市で半分が、いわゆる田舎で、リュブリャナ(スロベニアの首都)は、他の都市部から群を抜いての最大の都市である。
そのスロベニアには、社会住宅の長い歴史がある、それは、以前の社会主義国家やモダニズムにとっての意味との関連づけ考えると、今日のスロベニアの社会住宅は何であるだろうか(?)
そこから、マルジェティカ・ポトルチの学際的な建築のベースの部分が展開するのだろう。

画像7

Rural Studio:The Lucy House Tornado Shelter、2007

私のケーススタディ(case study/具体的事例を分析) では、現代建築とは何かをお話します。私は物語を語る使命を帯びています。          私の建築のケーススタディ(case study/事例研究)は都市の肖像画です。再建は彫刻であり、訪問者は演劇の人物です。
19世紀の伝統では、美術館は主に教育機関であることを忘れがちです。美術館は、今では娯楽に重点を置いていますが、それでも現代の文化を反映しています。- Marjetica Potrč

画像1

画像2

画像3

画像4

by Marjetica Potrč

アートは文化を変えるためのツール。

人間として私たちは個人的なユートピアを持っている必要があります。人生はただ食べて寝ることだけではありません。
都市の将来のビジョンを明確にする必要があります。この意味で、私は自分自身をコンセプチュアルなアーティストだと思っています。
マルジェティカ・ポトルチは、より良い未来を明確に予測または宣言している。
制度的批評は重要ですが、今は批判にこだわる時ではありません。そして、行動し、提案し、物事を成さねばならない。アートは文化の一部であり、その役割は変化している。
それは、アートは文化を変えるためのツールだからです。この視点は、「イメージと文化」は、21世紀型のアートの思考だろう。

略歴とアートワーク

略歴とアートワーク-マルジェティカ・ポトルチ(Marjetica Potrč)
1953年、スロベニア社会主義共和国(当時)の首都であるリュブリャナで生まれる。
1978年、リュブリャナ大学から建築と彫刻(1986、1988)の学位を所得。
1990年、米国に移りました。この時期の彼女のインスタレーションには、さまざまな壁が含まれる。

1993年、Two Faces of Utopia(ヴェネツィアビエンナーレのスロベニアパビリオンのために作成)、
1993–1996年、シリーズTheatrum Mundi:Territories(World Theater- Territories)
また、サンパウロビエンナーレ(1996年と2006年)、そして、ヴェネツィアビエンナーレ(1993年、2003年、2009年)に出展。その他にも、実に多くの実績がある・・・

2000年、ヒューゴボス賞-グッゲンハイム美術館           2001年、「カギソ:スケルトンハウス」グッゲンハイム美術館でヨハネスブルグの住宅モデルを展示。

スクリーンショット 2022-03-16 19.46.50

Kagiso: Skeleton House

日常生活を改善

地域社会と協力してプロジェクトを実施し、地元の人々と一緒に日常生活を改善する。
その後、ヨーロッパとアメリカ全土にグローバルに出展した。      その後、彼女の作品はベルリン、モスクワ、アテネ、アイルランド、スウェーデンで展示され、中国の銀川ビエンナーレ(2018) にも展示される。

画像5

Yinchuan Rural House. 2018

そして、ヨーロッパと北アメリカの多くの大学で教鞭をとり、グッゲンハイム美術館等から、数々の助成金と賞を受賞している。

1994年、リュブリャナに戻る。それ以来、ポトルチの作品は、視覚芸術、建築、社会科学の交差するアートで展開している。
2011年、ニューズウィークは彼女を世界で最も重要な10人のアーティストの1人にランク付けをされている。

画像6

Marjetica Potrč

次回は、「マルジェティカ・ポトルチ:地域社会の参加型アートワーク」に続きます。そこでは、もう少し、コラムは具体的な追加をします。

#マルジェティカ・ポトルチ #Marjetica_Potrc #学際 #アートは文化を変えるためのツール #日常生活を改善

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集