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エリアス・シメと技術的廃棄物の回復を考える
・ディスアベバの野外市場(Menalesh Tera)から見えるもの
エリアス・シメの作品から、技術的廃棄物の回復を考える。
エリアス・シメ(Elias Sime,1968- /現代アーティスト)
アディスアベバの野外市場(Menalesh Tera)にスポットを当てると・・・
Elias Simeの作品は、以前のコラムでも記述したが、現地での革製品・頭蓋骨などや、西側諸国で廃棄された衣料からの材料(例えば、ボタン等々)もある。ただ、そのポイントは、eコマース(電子商取引)で使い終えたであろう、廃棄されたPCのマザーボード(ロジックボード)、スマートフォンの基盤などの、西洋文明からの電子廃棄物を主に、アディスアベバの野外市場(Menalesh Tera)で集めた、実に様々な素材を、異質な価値観の混淆、融合として組み合わせた。その作品を観ると、複合的な(学際:知の共有)アプローチで、エリアス・シメは、変革の強力な効果を批判的に強調しおり、金融とグローバルなeコマースの中心から流出する技術的廃棄物の回復を強調している様相を感じるのだ。
作品のベースにある、アディスアベバの野外市場(Menalesh Tera)をご覧いただきたい。
・ 西洋文化の裏庭 - Menalesh Tera
Fig.アディスアベバの野外市場
Earthbound : Menalesh Terra – Repurposing Addis
Photo (c) Eirn van der Wrk
(c) Eirn van der Wrk
・アディスアベバの土壌が、エリアス・シメの現代アートの土壌へ
この土壌が、エリアス・シメの現代アートのベースとなる部分を生んだのかも知れない。
by Elias Sime
このインパクトある写真を見ていると、確かに、間違いなく西洋文化の裏庭であり、ここにあるものは、他の文化の深みだろう。そして、伝統と進歩、人と人との接触と社会的ネットワーク、自然と人工的な産物と廃棄物の関係がある。そこから、物理的存在と仮想(eコマース)の間にある、ある意味、その摩擦をほのめかして、私たち(西側)が、それを認知した時点での、それらの相互接続された世界の希薄さを示唆しているようにも見える。
そして、その作品は、万華鏡のようなアートかも知れない・・・
これからも、期待したい作家だ。
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