(今日の一枚)お夏狂乱:池田輝方
お夏狂乱:池田輝方
「お夏狂乱」
絹本着色/二曲一双屏風 1914-15年(大正4-5年)135*134cm
福富太郎コレクション資料室所蔵
(註)お夏狂乱(お夏清十郎)
(註)お夏狂乱(お夏清十郎):寛文2年 (1662年) に播州姫路で実際に起きた駆落ち事件を題材にした一連の文芸作品の通称
姫路城下の旅籠の大店・但馬屋の娘・お夏は、恋仲になった手代・清十郎と駆け落ちをする。しかし、すぐに捕らえられてしまう。清十郎は、かどわかしに加え店金持ち逃げの濡れ衣まで、着せられ打ち首となる。
お夏は狂乱して行方をくらませ、その後、誰にも、二度とその姿を見ることはなかった。
姫路市内の慶雲寺には二人の墓があり、毎年8月9日に「お夏清十郎慰霊祭」が執り行われている。
(cc)姫路市のお夏清十郎祭り
池田輝方
池田輝方(いけだてるかた、1883年(明治16) - 1921年(大正10)/日本の浮世絵師、画家)
池田輝方は美人画、風俗画を得意としており、雑誌や新聞の挿絵も多く手掛けている。
少年の頃に水野年方の門下(慶斎画塾)となり、塾頭として活躍した。師-水野年方が、没した後は川合玉堂に学び、その流れも汲んだ、風俗画に特色を示している。
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