(今日のART)突然倒れた男:マイケル・アンドリュース
突然倒れた男(A Man who Suddenly Fell Over):マイケル・アンドリュース
by Michael Andrews 1206×1727 mm 1952年 TATE
マイケル・アンドリュース(Michael James Andrews, 1928- 1995/ British painter)
突然倒れた男は、マイケル・アンドリュースの自伝的な作品だ。そして、それは、マイケル・アンドリュースの作品の多くと共通していることだ。
また、この絵画は、スレイド美術学校を去る直前に彼の卒業証書試験のために描かれたものでもある。そして、彼は、不確実な時期に直面していた。
後に、この絵について、述べている「誰かの明らかに安全な平衡状態の完全な動揺について、そして回復への彼らの、最も即時の努力と、おそらくひどく傷つけられたか、動揺したことを、隠そうとする彼らの試みについて」-Michael Andrews
そして、この瞬間に、男性がショックで叫ぶのではなく、ニヤリと笑うように見える、その理由の説明かも知れない。
不安定化した身体の画像は、フランシスベーコン(Francis Bacon(Francis Bacon、1909-1992/英国の具象画家)やアンソニーカロ(Anthony Caro,1924-2013/英国の抽象彫刻家)など、当時の1950年代の多くの芸術家にとっても興味深く扱っている。
簡単にまとめると・・
マイケル・アンドリュースの理念を想定すると、「人間の本性を振り返ることで、世界とその中の私たちの場所の感覚を形成できる」と言う事だ。 故に、主題は人々であり、人の行動の多様性と、そして、個人と場所の間に存在する複雑な関係だ。
捉え所のない作家と言われるが、「存在の本質」について、観る者に問いかけ、そこから得られた洞察を共有すると言う事だろう。
次回は、存在の本質を問う-画家マイケル・アンドリュースに続きます。お時間の許す折にでも・・・
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