伊勢神宮での不思議な体験
嘘のようで本当の話である。
結論を言うと、
「木に関わる何かをしろ」
というお告げを旅先で伊勢神宮の”何か(神?)”からもらった話だ。
これについて具体的に書いているのは「伊勢神宮(内宮)での経験」の章に書いているので、お急ぎの方はそちらを見て欲しいです。が、伏線のようにその前から起きていた一連の流れがあるので、最初から読み進めることが望ましいかもしれません!!
そもそも伊勢神宮を訪れた経緯とプロローグ
コトの発端は、岐阜の養老天命反転地という場所に行きたいという自分の希望から始まった。
「養老天命反転地で衝撃を受けて、その夜は興奮から眠れなくなった話」については別途noteに書くとして、養老天命反転地まで、東京からは名古屋からローカル線を乗り継いで数時間かかる。せっかくなら2泊3日くらいで名古屋を拠点に数カ所廻り旅をしたいと思っていた。
名古屋から数時間でいける場所として、僕は伊勢神宮を挙げた。
伊勢神宮は、日本の神社を司るいわば親玉・トップティアの神社であり、いずれ行こうと思っていたので、ちょうど良い機会であった。そして今回の名古屋、岐阜、伊勢周遊旅の一つの目的地に選んだ。初日に名古屋観光、二日目に伊勢神宮、三日目に養老天命反転地というプランだ。
神のお告げのプロローグとして、
初日に訪れた名古屋の熱田神宮で、僕は境内に存在している御神木に圧倒された。
弘法大師が植林したと言われており、樹齢は1000年も下らない。人間寿命で考えると仙人レベルである。木の幹は、ありえないくらいの太さであり、文字通り腰が座っているというか、とにかく「百戦錬磨の試練(時の試練)を掻い潜ってきたオーラ」を感じた。
また、それが祀られ、少しでも人の心に安らぎを与えているというのもとても興味深い事象であると考えた。
人生百年時代と巷では言われているようだが、いうて人間というのは100年生きるのが限界な動物である。僕は幼い頃から死に対する恐怖を常に持っており、その死にゆく中でできる何かを常に探している。
僕が現在持っている仮説は、
死んでも世の中に自分の生きた痕跡が残ることをしたい
というものだ。
具体的には、
・遺伝子を残すという観点で、結婚して子供を作ること
(福山雅治の『生きてく生きている』の世界観が理想)
・社会を最適化する仕組みづくりとして、自分が関わるマーケティング領域でなにかフレームワーク(ポーターのファイブフォースのような)を残すこと
・ソーシャルグットになりうるWalt Disney社のような
とんでもなく素晴らしい企業を作ること
などを考えている。
これらに加え、熱田神宮の木に出会った後、
「植林活動をして、後世何千年もの木を残すこと」も一つの選択肢になるのではないか
と熱田神宮を後にし、あつた蓬莱軒本店で超絶美味しいひつまぶしを食べながら思考を巡らせていた。
伊勢神宮「外宮」での経験
次の日、2日目に伊勢神宮に向かった。
伊勢神宮は、外宮と内宮に分かれている。外宮→内宮の順番で廻るのがお作法らしく、僕もそのような順序で廻った。
まず外宮に向かった。外宮で最も印象に残ったのがこれまた「木」である。
神社を想像していただければお分かりだと思うが、「木」は十中八九存在しると思う。僕は今回初めて「木」に注目して神社を巡った。
その中でも特に異彩を放っていたのが、神が祀られているスペースに植わっている木である。
気になって、木ををしばらく観察してみると彼ら(彼女ら)には性格や雰囲気があるようだ。
「イギリスのバッキンガム宮殿を守っている衛兵のような直立不動な木」も存在するし、曲がりくねって成長してた枝葉を携え「独特のプロポーションを持つ、超絶優秀な大手広告代理店のトッププランナーのような木」も存在する。
彼らに共通するのは、トップランナーとして長年生き抜いてきた風格やオーラであり、僕はその魅力を強く感じた。
外宮と内宮の間での経験
間というのは、外宮から内宮まで移動する時のことを指す。
外宮と内宮は5kmほど離れており、参拝客はバスか徒歩で移動する。僕は散歩が趣味なため迷わず徒歩を選んだ。
散歩をする時は、ラジオを聴きながら歩く。その時は、女優ののんさんがパーソナリティを務めるJ-WaveのINNOVATION WORLD ERAで現代アーティストの奈良美智さんと対談する内容を聴いていた。
その時に奈良さんがたまたま植林活動の話をされていた。
「森を作ることは、僕が実は一番やりたいことではないか」とおっしゃられていて、まさに!と僕も共感して聴き入っていた。
伊勢神宮「内宮」での不思議な経験
いよいよ本編?である。
内宮は外宮と比べ混んでいる。内宮に行くまでには華やかな門前町が存在し、境内も人が多い。
境内を歩いていると、たまたま僕の前を通りかかったひとりの女性のリュックサックに小説家三浦しをんさんの『君はポラリス』が"刺さって"いた。
https://www.amazon.co.jp/きみはポラリス-新潮文庫-三浦-しをん/dp/4101167605
本は、普通カバンの中にしまっておくものであり、リュックサックの外側のポケットのようなものに入れる(そのリュックに入っていた小説はしまっているのではなく、不自然なくらい外に露出された形で刺さっていた)のは珍しいなあと思って見ていた。
その後、参拝を終えて参道を歩いていると、なんと前を歩いている女性(さっきとは別の方)のトートバックの外側のポケットに本が"刺さって"いた。
最近の人は本をカバンの外に刺すのかと思って見ていたところ、その小説は『舟を編む』であった。こちらも作者がなんと三浦しをんさんである。
https://www.amazon.co.jp/舟を編む-光文社文庫-三浦-しをん/dp/4334768806/
なんとも偶然だなあと驚きながらも、
歩くのに疲れていたため近くのカフェに入った。
そこで「何かこれはまさか何かの縁ではなかろうか」ということで三浦しをんさんのことを調べてみるとなんと、
『神去なあなあ日常』という小説に僕は辿り着いた。
https://www.amazon.co.jp/神去なあなあ日常-徳間文庫-三浦-しをん/dp/4198936048/
WOOD JOB!という映画にもなった人気小説で内容がまさかの林業、そして舞台が三重県。。。。!
なんとも偶然!こりゃたまげたとしながらも、
名古屋の熱田神宮に始まり、奈良美智さんのお話、そして三浦しをん小説を携える二人の女性の登場(どちらもすぐにふわっと消えてしまったような)こんな「木」からの猛アピールを受けるなんて、
もしかしたら、「
死んでも世の中に自分の生きた痕跡が残ることをしたい
を実現するための自分のtodoリストに「木」に関することを入れなさい!」
という神様(のようなもの)からのメッセージだったのではないか
と一人で考え、
とりあえず『神去なあなあ日常』をAmazonで即買いしたのであった。。。
まとめ
「これを機に僕は林業に携わるビジネスを始めた」
というような劇的で華やかなオチがあるわけではないが、
ふと自分が経験した不思議なお話でした。
でもこの旅を機に生涯でやることtodoに「動植物や自然を守るために植林活動に携わる」というのを追加したのも事実であり、このtodoが自分の人生を支える何かになればいいなと思いながら”なあなあ”と過ごす日々である。
皆さんも感染症が落ち着いたらちょっと旅に出てみるのもいいかもしれません!旅で僕のように不思議な経験することもあるので!!!
以上です。最後まで読んでくれた方ありがとうございます!