2024年9月のお礼と振り返り、雑談
※月曜のいつもの絵画エッセイはこちらです
皆様、こんばんは、そして、こんにちは。ミックです。急に?気温が下がり、ようやく夏も終わった感じがしますね。
改めまして、今月もありがとうございました。月末ということで、今月に書いた記事の簡単なピックアップでの振り返りと雑談をしたいと思います。
ピックアップ
今月最もスキを集めたのは、東山魁夷の記事でした。ビュー数もいつもの三倍くらいあり、やはり人気の画家なんだなあと実感しました。和とも洋ともつかない、変わった幻想性と、鮮やかな色彩は改めて独特だなと。
今月も、いくつかは他の方に記事で取り上げていただきました。ありがとうございます。また、これらの記事以外でも、ご自身のマガジンに私の記事を収納してくださる方もいらっしゃいました。
ご迷惑がかからないよう、お名前は挙げませんが、全部読みに行っていますし、大変嬉しいです。
エッセイでちょっと驚いたのは、ウォルシュについての記事。巨匠とはいえ、一般的に知られた名前ではないのですが、かなり好評でした。嬉しい驚き。アマプラ無料のものもあるので、もっともっと観られたらいいなと思います。
そして、谷崎の方も、好評で嬉しいです。すらすら書けてかなり楽しかった記事でした。
『幻影堂書店にて』では、このクレオパトラ回が個人的に印象に残っています。書くのに苦労したのですが、書いた後は、一番しっくりきた感じがありました。
スナップショット一言裏話
作中の比喩を思いついて、そこから逆算して広げた作品。ものすごく虚無的な作品なのですが、好評なようで、ちょっと驚いています。暗いけど真摯な思いでもあるわけで、そこに共感していただけたのかもしれません。
500年後くらいに人類がまだ生きていたら、多分20世紀の映画は、電子の前、フィルムという物質を使った、ごく初期の原始的な映像文化だったと言われるのだと思います。その息吹を少しでも感じることができた自分は、幸せでした。
割とシリーズ化してきた「架空の中世王国」シリーズ。以前「砦」を舞台にしたものと、ゆるーく繋がっています。勿論、同じ人物ではないのですが。最初はRPGのダンジョンをイメージして書いたものです。
希望というものは、自由よりも、寧ろ平等に結びついている、というのは私の実感です。
早朝の街の、けだるい、夜の残り香がある雰囲気が好きです。でも、そういう時間を味わうこともなくなってしまいましたね。今まで書いたシリーズの中でもノスタルジックであり、同時に前向きなのが気に入っています。
雑談
最近You tubeに出てきて、ちょっと懐かしく見ていたのがこの動画です。
BEAMS40周年記念『今夜はブギー・バック』で観るTOKYO CULTURE STORY/BEAMS40周年記念動画『今夜はブギー・バック』MV
今から7年前の動画ですが、本当によくできていると思います。70年代からの東京の若者のファッションの変遷を5分で纏めた動画。
それを説明ではなく、小沢健二feat.スチャダラパーの『今夜はブギーバック』をその時代ごとのアーティストがカバーして繋げる、という発想が凄くいい。ファッション動画というだけでなく、そのカバーの繋げ方自体が、流行音楽のコラージュによるポップソングになっています。
ハードなサウンドと、お洒落なサウンドが見事に交互に出てきて(それは東京のカルチャーの二つの面を表しているのでしょう)『今夜はブギーバック』の切り取り方がアーティストによって違うのが面白いです。
特に、2000年代のSUPERCARのクラブサウンドから、ポストロックのクラムボンに繋いで、初音ミクが出てくる流れは、もう絶品というか、個人的にあのゼロ年代の少し曇った憂鬱な雰囲気を、すごく思い出させるものでした。
そして、この動画自体が、2016年公開というのが、何というか、凄く象徴的に思えます。2016年以降、あまりにも色々なことがありすぎたように感じています。公的にも、個人的にも。
丁度、1914~1919年の第一次大戦によって、19世紀との決定的な決別が起こり、本当の意味で20世紀が始まったように、2016年以降、ようやく本当に21世紀が始まったのかもしれない。そんなことを考えることもあります。
まあ、そうやって、あるものが変わり、あるものを失う中でも、私たちは生きていくのですね。
改めて、私は書くことで、そんな自分の生きた時間を取り戻そうとしているのだと思います。そんな試みを、面白いなとか、楽しいなとか、これはもっと知りたいなとか、そんな風に思っていただけたら、本当に嬉しいことです。
今月もありがとうございました。来月もよろしくお願いします。
今回はここまで。
お読みいただきありがとうございます。
今日も明日も
読んでくださった皆さんにとって
善い一日でありますように。
次回のエッセイや作品で
またお会いしましょう。
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