11/14(木)マーケットサマリー 経済指標:新規失業保険申請件数 予想224K、結果217K⤵(前回221K)失業保険継続申請件数 予想1880K、結果1873K(前回1884K)と失業保険申請は先週比でも予想値でも下回る結果でした。10月生産者物価指数(前月比)予想0.2%、結果0.2%(前回0.1%)10月コア生産者物価指数(前月比)予想0.3%、結果0.3%(前回0.2%)と予想値通りではあるものの前回から伸びが加速してしまいました。昨日のCPIも伸びが加速した点があるので引き続き注視が必要です。

画像1 11/14(木)米国市場引け後 株式市場:株式市場は先週高騰した銘柄系を中心に利益確定売りの圧力が強まりました。電力系銘柄は続落しパフォーマンスを調整しております。Teslaは3日続落、半導体はまちまち、Software関連は弱め、Communication service部門もMetaのEU独禁法抵触の罰金問題など軟調。Healthcareもメディケア、製薬共に売られ全体的に今週の株式市場は先週の反動が大きく出ている印象です。
画像2 11/14(木)米国市場引け後 指数:NYダウ 43750.61(前日比-0.47%⤵)SP500 5949.9(前日比-0.59%⤵)NASDAQ100 20898.72(前日比-0.65%⤵)NASDAQ総合 19109.29(前日比-0.63%⤵)Russell2000 2337.25(前日比-1.36%⤵)と4指数全て下落しております。かといって債券が大きく買われている訳では無いので先週上昇分の利益確定売りと市場警戒感が再燃してきているように思えます。週間でもほぼ全指数がマイナスです(Dow以外)
画像3 11/14(木)米国市場引け後 指数先物:PPI指標の伸びが加速しディスインフレ感が後退、ドルが買い戻されドル指数は106.95まで上昇。パウエル議長の利下げは急がない発言から来年の利下げ期待が後退した点も受けて日米金利差が縮まらない観測からドル円も156円まで上昇しました。金利高止まり懸念も再燃し短期金利が大きく上昇、イールドカーブはフラットニング化。金/ドルも続落、BTC/USDも88000ドルを割り数日前までの高騰が巻き戻されております。
画像4 11/14(木)米国市場引け後 債券利回り:経済指標PPIが昨日のCPIに続いて伸びが加速しディスインフレが停滞している感から短期債が売られ短期金利が大きく上昇しております。FEDが利下げをしても市場金利が下がらないという教科書通りに動いていない債券市場の様相に不気味さを覚えるこの頃ですが、米経済が弱い指標などはまだ出て来ていない印象ですので引き続き注視して参りたいと思います。
画像5 11/14(木)米国市場引け後 Fear and Greed Indexは昨日から7pt下落の60でGreed、この数週間の動きをみてもかなり動きが激しい様に思えます。MMFが$7Tの運用資産を突破したニュースがありましたが、市場から資金が抜けて一部はこちらに流れているようですね。
画像6 11/14(木)債券市場利下げ織り込み:パウエル議長の” 利下げは急がない”発言もあり、市場の利下げ期待は大きく後退しました。CPI、PPIも伸びが加速しディスインフレが停滞している感もある為、方向性としては雇用の悪化指標が出てこないかぎりこれ以上の利下げは慎重になりそうです。(株式市場にはマイナス要素)

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