1/29(水)マーケットサマリー 経済指標:1月FOMC後の政策金利は予想通り4.25~4.5%と現状のまま据え置かれました。会見でパウエル議長は「金融政策スタンスが景気を抑制する度合いは以前より大幅に弱まっており、経済は強さを維持していることから政策スタンスの調整を急ぐ必要はない」と述べました。またトランプ大統領からの接触はないとしたほか、最近のトランプ氏による金利に関する発言についてはコメントを避けました。株式市場ではNvidiaがトランプ政権下でH20などの対中規制を見直す報道から売りに押されました

画像1 1/29(木)株式市場:Nvidiaがトランプ政権の新たな対中規制(H20の出荷に対する規制をさらに厳しくする方向で調整)を模索し始めた報道から大きく売られで-4%程、反面AMDは+2.7%と上昇。パウエル議長の会見でインフレに対するタカ派的コメントが和らいだ印象を与え、市場は会見中から買われ始めました。その他スターバックス(SBUX)が+8.14%、TMUS +6.34%、CEG +4.70%、反面MRNA -9.39%、MSCI -5.62%と決算や独自のHeadlineで大きく動いた1日でした。
画像2 1/29(木)株式市場 指数:本日はFOMC前の警戒感や引き続きでDeepSeekの件、ハイパースケーラーの決算前から株価は軟調、SP500は一時1%を超える下落をみせておりました。しかしパウエル議長の会見でインフレに対するタカ派的コメントが後退し、2%の目標に対する進展という文言が削除された為市場はこれを安堵し買いに転じました。4指数共下落しておりますが引けに掛けて買いが殺到している為、明日以降の相場には幾分期待が持てそうな印象は残しました。
画像3 1/29(木)指数先物:SP500 VIX指数 Futureは落ち着いた数値で16.83で推移、ドルインデックスは107.94と若干ドル安傾向に向きました。原油はこちらも微減でバレル/72.95ドルと落ち着いており、金/ドルも本日はあまり動いておらずTonz/2760.35ドルで推移しております。BTC/USDは好調で10万ドル台をキープ、103996ドルで取引されております。
画像4 1/29(木)債券市場:FOMC後のパウエル議長の会見で2%のインフレ抑制の進展に関する文言が削除され、市場はこれを好感し現在の利回りから国債の投資妙味が増す見方も増え幅広い年限で国債が買われた形です(利回りは下落)会見後にトランプ大統領が自身SNSにてFEDとパウエル議長を批判、自身のインフレや米経済に対する政策の在り方について言及いたしました。
画像5 1/29(木)Fear and Greed Indexは前日より2pt上昇して46でNeutral圏内に入りました。月曜日の半導体関連銘柄の暴落はある意味市場の過熱感を抑えた形で、売られた資金の一部は他のセクターに向けられたかと思います。本日からハイパースケーラーの10月~12月期決算の発表が始まりましたが、ここでの投資計画に対する発言や微妙なニュアンスによって半導体関連は影響を受けそうです。
画像6 1/29(木)CME Fed Watch Tool:予想通り政策金利は4.25%~4.5%に据え置かれましたがパウエル議長のタカ派的なコメントは出ず、2%にインフレを抑制するとの文言削除が幾分市場に安心感を与えました。(要は2%には当分下がらないからとも取れます)現在の織り込み状況は3月FOMC時も金利据え置きが大半を占めておりますが、トランプ大統領の横やりが入り始めました。ご自身の主張と市場マインドは乖離しているともとられる為、FED関係者は何もコメントしておりません。

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