10/2(水)米国市場引け後マーケットサマリー 経済指標:ADP非農業部門雇用者数(9月)予想124K、結果143Kと過去5ヶ月連続で減速しておりましたが9月に民間雇用者数が予想以上に増加しました。労働市場の冷え込みを示した他の経済統計と整合しないデータとなりました。雇用は業種を超えて広がっており、娯楽・ホスピタリティーと建設で顕著だった。9月に雇用が削減されたのは情報のみ。地域別でも雇用増は広がり、事業主の規模別にみると人員が削減されたのは20人未満の小企業だけだったようです。

画像1 10/2(水)米国市場引け後 株式市場:ADP非農業部門雇用者数が予想を超えた伸びを見せ、11月の利下げ観測がさらに後退。ドルが買われ、国債が売られ金利は上昇しました。地政学的リスクによる原油価格は一旦落ち着き、株式市場には昨日の過度な反応が和らいだ印象です。上昇したセクターはEnergyとTechnologyでそれ以外はマイナスな面を見ると今週はイスラエルと雇用統計次第の動きになると思います。
画像2 10/2(水)米国市場引け後 指数:NYダウ 42196.52(前日比+0.09%)SP500 5709.54(前日比+0.01%)NASDAQ100 19800.99(前日比+0.14%)NASDAQ総合 17924.26(前日比+0.08%)Russell2000 2192.80(前日比-0.19%)SP500 VIX指数 18.90(前日比-1.87%)債券MOVE指数 104.14(前日比+10.07%)と債券市場のボラティリティが高まっております。これが一時的であることを期待します。
画像3 10/2(水)米国市場引け後 指数先物:ドルインデックス 101.61(前日比+0.41%ですが、24時間前からは1pt以上上昇しています)ADP非農業部門雇用者数の予想以上の増加を受け、ドルが買われる形となりました。原油WTI 71.03(前日比+1.72%)8時間前では72$台だったので少し落ち着いた形になってくれています。金/ドル 2659.76(前日比-0.14%)BTC/USD 60554 ETH/USD 2378.07です。石破総裁と植田総裁のコメントもあり円安が進んで146円台まで急伸
画像4 10/2(水)米国市場引け後 債券:MOVE指数が急上昇しているように昨日までの債券買いから一転債券売り、ドル買いの動きに急転換。市場では次の連邦公開市場委員会(FOMC)会合での大幅利下げ観測が後退。米国債相場は売られ、10年債利回りは上昇して3.8%を上回った。前日には、中東での緊張激化を受けた逃避需要から国債が買われ、10年債利回りは一時3.69%に下げていた。バイデン大統領はイスラエルに対しイラン核施設への攻撃を控える様要請、市場は少し落ち着きを取り戻しました。
画像5 10/2(水)米国市場引け後 Fear and Greed Indexは68でGreedのまま、市場は中東紛争がこれ以上に悪化しないであろうとの観測をしているものと思われます。原油価格も昨晩72$台と付けてましたがその後落ち着き現在は71$台まで戻ってきております。VIX指数も18.90と少し高めではありますが、前日より下落しておりますのでこのまま中東が安定し雇用統計が過ぎれば市場はまた活性化してくるやもしれません。
画像6 10/2(水)米国市場引け後 債券市場利下げ織り込み:ADP非農業部門雇用者数の予想以上の増加を受け25bpの利下げ織り込みがもう少し進むかと思いきや、昨日とさほど変わらない織り込み度合いです。明日の雇用統計が大きなヤマ場ですが予想通りの数字で推移すれば市場コンセンサスは25bpの利下げ織り込みとなりそうです。

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