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筆を落とそう

血が通っていないように感じても
煮詰まっていないと思っても
まとまらないと感じても
痛くて寝ていたいと思っても

それでもあなたは
筆を画布に落としなさい。

人は足を前に出して「歩く」という行為をして
はじめて体にスイッチが入るという。

頸椎の持病で首が鋼鉄のように固くなって
血流が悪くなり痛みが増しても、
それは寝ていて過ぎ去りますか?

半世紀経ってもいまだその身体と暮らしているのです。
だから

線を引きましょう。
筆を画布に落としましょう。

そうすれば、
何を描きたかったのか
何を描くべきなのかが

あなたの空の
雲の屏風が開かれて
閉じていた部屋が見えてきます。

筆を落とそう。

血が通っていないように感じても
煮詰まっていないと思っても
まとまらないと感じても
痛くて寝ていたいと思っても


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秩父のゴッホ 香本博 Hiroshi Komoto
独学の画家 香本博(コウモトヒロシ)です。北海道から沖縄まで約130回の個展を開催してきました。より多くの方に見て知っていただけるよう、絵本出版なども考えています。応援よろしくお願いします。