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神戸市でしてることその2:実証実験のUIK

皆さんおはようございます!目をつぶって深呼吸をすると、結構落ち着きます、織田です。

目から入る情報が多いのと、目での処理する度合い、目を信じる度合いが、

現代は時に大きい気がしていて、

たまに長い間目をつぶると、いいですよね!(GOYRYOKU)

ちなみに僕は、
今は神戸市で起業家やスタートアップ支援の部署で、起業関心学生のコミュニティへの接続できる土壌形成と、

あと行政と組みたいスタートアップとの実証実験プログラム、

あとは個人活動でアート講師をしてます!


ということで、先日は学生さんの応援について書きましたが、今日はその続きの、今していることその2!

前回の記事:KOBEワカモノ起業コミュニティ

■実証実験のUrban Innovation Kobe(UIK)

UIKというプログラムてま、

スタートアップと行政とで、行政の課題を4か月ぐらいで解決しましょう!

という、神戸市がずっとしてきている実証実験プログラムを、

2021年度から引き継がせていただいています!

神戸市からコミュニティリンクというNPOさんに委託をさせていただいています。

行政が持っている課題をばーっといただき、それらをヒアリング。

その中で

・スタートアップと組んだ方が良いもの

(基幹システムとかは急に組めない)

・実際に課題があるかどうかがもちろんスーパー超大事

(課題だと思い込んでいるケースもある。解決策側に飛びついて、でも「それじゃなくてよい」というのもある)

・スタートアップにとって魅力的な課題

(横展開やその先の拡大につながる。行政と組むだけで信頼実績はつくものの、手間もかかる+市場が限定的だとつらいので)

等を選んで、HPにアップ。



昨年は4課題実施。起業からの応募は60件以上で、その中から各課題1社と、今まさに実証実験を4か月しています。

企業を選ぶ上でも、

・すぐに実証を始められるか(4か月なので、まだプロダクトができていない、だと時間が足りない)

・「売り込み」ではなく、「課題を解決してくれるか」(想定していた解決からずれることもあり、その際もご一緒いただけるか)



50万円で4か月、あまりおいしくない条件かも?ですが、

・神戸市との実証という信頼

・メディア露出

・その先の導入

など見据えて、応募をいただいております。



あと、本当は海外のスタートアップとかも素敵なところも多いと思うのですが、



行政課題であり、かつ行政の職員さん+スタートアップ+運営事務局と毎週ミーティングをするため、

英語の壁が激ムズでして、これまでとらいはできていません!

■なぜ4か月?

ちなみに、基幹については4か月以上になるものもあるけど、ダレてくる危険性と、あと4か月ぐらいの課題でトライして、

その後の大きな課題とか導入に繋げることを見越してKPI設定してトライをしています。



新しい技術とかだと、行政で導入するための仕様書を書こうにも、

専門技術が多くて、なかなか行政職員が書くのが難しい、



だからこそ、トライをして、仕様書の要件項目を明確化する、というのもこの実証実験で重要だと思っています。

■具体的に


2021年度は11件、2022年度は4件。

予算の関係や、「より導入を目指して」で、課題件数は減っていますが、



2021年は、中学校体育館が利用されていない時間帯も開放できるようにスマートロック入れたり、

GIGA端末でコロナ渦でも運動習慣付けられるようにしたり、

交通局のサイトで定期券迷宮にかからないようにサイトUIUX向上、

市有建築物1300の管理をデジタル化、

ARで避難訓練することで物資運ばなくてよいようにしたり、

と色々しました!



2022年度は渋滞をAIビーコンとカメラで減らしたり、

ホームページでつまづきやすいところをポップアップでカバー、しかもそれを市職員が外注せず追加とかカスタムできる形や、

市民の意見を政策に反映するためのぷたっとフォーム実験(声を聞いて議論できるもの)

あと東京事務所とNFTから、神戸とZ世代接点

などをしています!

■自治体側は、海外からの問い合わせも!

実はUIK,神戸市の先人の方々がかなり早くからしていたこともあり、

あと、伴走あり、課題の抽出、などなどご一緒しているコミュニティリンクさんの知見や、

神戸市側でも知見がたまっていることから、



多い時には週に3回など、自治体さんから問い合わせやご訪問いただいたり、

あと昨年だけでもバルセロナ、エルサルバドル、ナイジェリア、韓国、マレーシアなどなど、

海外の行政の方が来て話をさせていただくことも多かったです。



元々はサンフランシスコのスタートアップインレジデンスという仕組みから神戸市も学んで行ったものです!



最近は色んな自治体が実施し、コミュリンさんだけでも22の自治体へ展開されているらしく、

こうした行政の調達の改革があるのはうれしいですね!

■行政課題よりもっと、市場へ

実は行政課題と、社会の課題って結構違うくて、

まず、行政は神戸市の場合、外郭団体入れると2万人ぐらいの大会社みたいなものです!



もちろん、全員のこと知らないし、

全部署も把握は難しい(リストはあるので都度見る)。



そして150万人全員のことを詳しく知ること、が大事で

スマートシティとは、まず市民や現状の把握から、だと織田は思っているのですが、



がゆえに、行政から出る課題が必ずしも社会課題とは限らず

・行政ならではの課題だったり

・行政の中のオペレーションだったり

・市民と違う観点で課題を感じていたり

があります。



でも、行政の調達だけでは、市場がリミテッドなので、それをより市場に接続し、

より大きな市場を狙える、



そのためには、もっと行政だけでなく、もっと広く、社会の課題である、

こういうところが大事かなーと思っています!



神戸市の中でも他にも、伴走はないけど補助が出て、もっと提案型のCOCREATION KOBE

や、他にも民間との実証や協働の仕組みがあり、



もし興味ある方はぜひ教えて下さい~!^^

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アーティスト織田尭
アート、教育、探究、子育て、生き方。アーティストとして、スクール長として、本音しか書きません!