3万円以上にしてる理由:絵を同情で買う可能性を排除する
今日は嘘のない、生々しい話をします。これは織田の絵の活動の中の哲学的なことにも通じるし、
アーティストにとって絵の値決めってめちゃくちゃ悩むと思うんです。
あと、買う側も値段についてすごく悩んだり、分からなかったりすると思うので、あえて、織田自身の考えを参考までに!
(あくまでも色んな考えがあると思うので、あくまでも織田の一意見です。色んな考え方があって良いと思います。)
■3万円からにしている理由
織田の原画は絵としては、そこまで高くないですが、一般的に買い物をする上では、少し高いと感じる「3万円から」にしています。
(サイズによりますが)
実際には今年に入ってからは平均は5万円ほど。
毎月1〜2枚の原画を買っていただいています。
(本当にありがとうございます!!!)
世界を見渡せば、絵は数百万数千万数億まであります。
それと比べたら、織田の絵、高くないですよね!
高くしていない理由は、アートをもっと身近になってほしい、布教活動として。そして、自分の手元にあっても、織田が嬉しいだけなので、もっと多くの方に絵を見てもらった方が、絵としては嬉しいはずなので、高くない値段にしています。
ただ、これは「繋がりで買っていただいた絵」だけです!
■アートオークションなどでは10万円以上から〜
僕の外で、僕のことを知らない人が買う、オークションとかでは、その分絵のサイズも80号とか大きくし、10万円からにしています。
実際に数十万円の価格で売れたのはこれまで2回だけど、引き続きここは、価格上げを行なっていきます。
とはいえ、これもまだまだ絵としてはそんなには高くないですが、
一般的に買い物をする上ではなかなか出さない金額なので、オークションとかは、
富裕層の方向けの挑戦として、価格上げをしています。
■なんで外向けでは価格上げをしているの?
なんでこんなことをしているかというと、1つは、楽しいから。
もう一つは、ここで価格が上がることで、これまで僕の作品を買ってくれた人の手元の作品の価値が上がるからです!
アートを買うという最高に嬉しい決断をしてくれた人に恩を返すために、僕自身の作品の価値を上げることで、間接的恩返しができればと思っています。
■なんで一般向けで、100円とか1000円にしないの?
でも「広めたい」のに、原画を、一般向けに、
100円とか1000円とかにしていない理由としては、
「同情で買えない額」にしたいからです。
あの人絵を描いてるから、「買ってあげようかな」
この「買ってあげようかな」は不要です。
みんな不幸です。(多分)
その気持ちが起きることは、分からなくはないのですが、
その気持ちは「嘘」であり「空虚」さを産みます。
誰のためにもならないと思っています。
本当に欲しいと思う人にだけ届いて欲しいし
織田も全作品「これは最高!!!」と思えるものだけ作っています。
その人も欲しくないものにエネルギーとお金を使い、
買ってもらう人も、本当に欲しい人の届かない、というのはなくしたい。
絵も、倉庫とか、どこかの隙間に挟まれたりして、
人に見てもらうどころかゴミクズ同然の扱いになります。
(ファイルとかでコレクションされていたり、大事に倉庫に置いておくパターンもあると思いますが)
そもそも100円とか1000円で売っても、自分のかけた時間を加味しながら、郵送したら、すぐ赤字になりません??
織田はそれだと持続がで〜きませ〜ん。
■織田の欲しいアート
だから織田も、同情で絵は買いません。
良いと思えば数万円でも買うし、
自分が良いと思わない(それは悪いことではない、相性)のであれば、買いません。
ダニエルアーシャムさんのリザードン(25万円)はガチスタンバイしてましたが、世界で即完売。。。
この金額で本気で買おうと思ったのは初めてですが、今後もこういう出会いを待っています。
■絵で食っていこうとしない、メリット
絵で食っていく挑戦をする人はかっこいいと思います。
僕も一時期そうしようと試みました。
ただ、僕はそれがその時はできなかったですし、もうそれはしないと思います。
織田自身に関していえば、もう、絵で食っていきたいなんて思っていません。
絵だけで食っていくには、しんどすぎるし、
同時にそれ以外の世の中も、面白すぎる!
あと、その時は絵が嫌いになりそうだったのと、
絵で食っていこうとすると、直でお金と絵を繋げないといけないので、余白が生じず、変な値決めになりかねないです。
自分の思想を守るためにも、今はこのスタイルで、複業的に行うのが良いと思っています。
というか織田の場合、絵以外もやりたいです。
■絵だけじゃないからこそ売れる
織田の場合は、絵だけやっていないから絵が売れているという側面もあります。
絵を、絵が好きな人と関わっていたら、
その人たちは「仲間」だけど「お客さん」ではないです。
絵をしている人が、他の分野の人と関わる、
越境があってこそ、絵を提供することができると思います。
プラットフォームでも良くあるのが、
アーティストや絵を描く側が数千人集まっているのに、
お客さんになりそうな人を集める仕組みはゼロ、
みたいなところもよくあります。
みんな互いに買い合って、でも外から金銭が入ってこないから、市場自体は伸びない、というのがあります。
■織田の今後
はい、そして、ここまでこんなに絵の値段のことを話しましたが、
諸事情あり、織田の絵の販売について今後動きがあるかもしれません!
諸事情を簡単に話すと、
7月から僕が新しい仕事を始めます。(役職に就きます)
3〜5年度いう任期で
外部採用の公務員として、行政的立場として動く特命係長的なイメージの
役職名はイノベーション専門官!
ついつい口に出したくなる職名で、ついつい口に出していますが、かなりハードルの高い名前ですね笑 でも楽しみです。
なんでこういう動きになるのかといえば、
戦国時代の「首の量」「土地の量」を取る考え方から
江戸時代の「質の向上」の価値観への転換に興味があるから。
行動経済成長が終わったこの日本で
売り上げを伸ばそう!というのはあっているのか?
その言葉をまずやめたい。
寺田倉庫が売り上げ700億円を100億円に減らしたみたいに、
中身の充実に時間やお金を使いたい。
だから、民間という立場の長ではなく、行政として仕組みを作りたい、というのもある。
個人のこの動きの話と
なぜ新しい職につくのかというのはまた別途詳しく書かせてください!
具体的な内容でまた別途書きます。
絵については、作品は作り続けますが、どういう形態になるか、また共有します!
(もし絵が欲しい!というかたはそれまでの間はこれまで通りなので、遠慮なく教えてくださいね!^^
あと変わるとしても値段が上がる、とかいうことはないのでご安心ください!^^)