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あの日の自分を超える

今日も日記的、写真多めです。

今月初旬に八ヶ岳登山をしたばかりですが、

また行ってきました。

南北に連なる八ヶ岳連峰。前回は南麓の編笠岳と権現岳。今回は硫黄岳という、もう少し北にある山。

主要なところは大体登ったことがあります。

の前に、前日は縄文三昧でした。

釈迦堂パーキングエリアから、釈迦堂移籍博物館
縄文俳優「井浦新」さんもおすすめしてます。

八ヶ岳山麓で、大好きなお蕎麦屋さんへ。

野辺山にある「最高地点」
この日は最高の晴れ日でした。

その後、井戸尻考古館へ(以前はこの近所に住んでいて、ここには何度も来ている)

縄文土器や土偶は、デザインとか形を超えて、「空間」を“観る”という視点が養われてくると、さらに楽しいです。

その日は麓に一泊して、翌朝。

早朝から山奥へ車を走らせる。

山の神へご挨拶。
登ります
懐かしのオーレン小屋
昔、息子と二人で泊まったことがある。ちなみに、ここの「強清水」はとても美味いです。
山頂を目指す。
強風で吹き飛ばされそうになるが、この時はまだ晴れていた。

山頂到着すると、すっかり霧の中…

薄着で来てしまったので、かなり寒かった。

どうしても、ここに来たかった。

9年前の2015年の8月に、当時小学一年生の息子を連れてやって来た。

2015年当時。俺、37歳かな。息子は8歳。

この日はとても楽しかった反面。激しく後悔している。

僕は当時、息子に厳しくしすぎたのだ。

本来なら、山小屋で一泊して、翌朝行くプランだったけど、「行けそうじゃん」ってことで、休憩をして一気に硫黄岳山頂を目指した。

しかも、二つあるルートの、きつい方だったと、後から知った。

山頂の手前で、息子は「もう無理」と、動けなくなってしまった。

それまで、なだめ、おだて、励まし、なんとかやって来たが、あと少しのところで、「心が折れた」のだ。

まだ2年生で、元々、そんなアウトドアのタイプではないのに、僕の好みに付き合わせたのが、そもそもの間違いだったのかも知れない。

最後はおんぶして登った。

そして下も、岩場を怖がって降りれず、「お前と同じ歳の子で登ってたぞ?」と、人と比べたり、またおぶって、僕は息子にぶーぶーと文句を言いながら、山小屋へ戻った。

最低だったなと思う。ほんと、最低の父親だ。

1年生の頃、息子は不登校だった。

以前、こちらの有料記事にもあれこれ書いたけど、

まだまだこの頃の僕は、父親として、全くもって未熟で幼稚な人間だった。いや、今だって人間できてる、とは言い難い。相変わらず、自分勝手で、ワガママで、飽きっぽい性分は変わらない。

冷たい風を浴びながら、黙々と上。歩きながら、そんな当時のことを思い出しては、湧き上がる感情や、記憶を、味わって、手放していくように、一歩一歩、岩場の道を足を置いた。

爆風のおかげで、一度霧が晴れた。
多分1分くらいの間だったけど、絶景を楽しむことができて、運が良かった。
すれ違いであった登山者に「山頂は30分待っていたけど、ガスは晴れなかった。寒いからもう降ります」なんて会話したばかりだったから。

山頂で、人の来ない(やや危険箇所)へ行き、そこでしばらく過ごしていたら、かなり体が冷え切った。

しかし、山頂で一人で祈りや瞑想の時間が持てた良かった。

下りの道は、霧の中。これはこれで幻想的で好きです。
オーレン小屋を過ぎ、山小屋「夏沢鉱泉」で休憩。温かいお茶がありがたい。
山小屋のカレーライス。思えば、山小屋でランチを食べるって初めての経験だった。

Instagramのハイライトで、動画も見れます。(プロフィールから)

本当は、もっと長居したかったし、なんなら縦走もしたかったけど、体が冷え切ったので早々に下山したので、午後は丸々空いた。

諏訪大社前宮。

諏訪大社、前宮本宮を参拝し、諏訪湖でまったりと過ごし、

諏訪の大好きなカフェ「AMBIRD」さんで浅煎りコーヒーを飲む。

住んでいた頃、散々通った「角上魚類諏訪店」で寿司を買って、宿で食べた。

ちなみに、山小屋宿泊も思慮に入れていたけど、山の上は天気が悪そうだったので、下山して、山麓の温泉宿に泊まった。

翌朝。八ヶ岳上空には重い雲。
すっかり今月だけで行きつけになった寺崎コーヒー小淵沢店
身曽岐神社

神社行き、湧水を汲み、お土産に野菜を山ほど買って、この日は帰りました。

今はここには書かないけど、不思議なこともいくつかあったし、息子のこと、当時の自分のこと、色々と向き合えて、すっきりした時間となった。

八ヶ岳は縄文遺跡や、古代の息吹もあり、「本来の日本人」というメッセージやインスピレーションも、山の神から授かった。

縄文回帰でも、江戸時代に回帰したいわけでもない。

「和の歩法」は、本来の日本人のポテンシャル(可能性)を最大限に生かした、今の時代に必要な一歩だと、確信した。

ぜひ、学んでほしいと思います。

ちなみに、帰ってから息子に今回の登山と、当時のことを話し、

「あの時はお前に厳しくし過ぎて、お父さん、後悔してたんだよ」

って伝えたら、

「え?そんなことあったっけ?」

と、息子は良い思い出(特に山小屋の美味しいご飯)しかなかった。

以前、ちらっと話した時は、もう少しネガティブな感じだったんだけどな…。

これは、僕の世界線が変わったのかもしれないな、なんて思った。

あの日から、さほど成長していないようにも思えるけど、きっと僕なりに進化していて、変化していて、そして、あの日の自分を、自分なりに超えたという実感があった。

というわけで、八ヶ岳登山、今期はこれで最後かな。11月には主要な登山道は閉鎖される。冬山はやってないからね。


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