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探求文庫 #122  「心理」を学ぶ 3 「嘘も方便」

「心理」を学ぶ 3 嘘も方便


前回の終わりに「嘘も方便」と書きましたが、

今日はその辺についての、人間関係の、ちょっと“びみょい”話です。

前回と前々回の復習ですが、人間の心理として、

・自分よりも「上位」に感じる人間には、劣等感や無価値観で“損失”を覚える。だけど、その損失を埋めてくれるとも感じるので、アドバイスなどは素直に受け取れる。

・自分よりも「下位」に感じる人間には優位感や自己価値を見出し、脳は“報酬”を覚える。なのに、下位の人間からアドバイスや指摘をされると、攻撃のように感じてしまい、腹が立つ。

・自分と立場やポジションが「同等」だと感じてる人間には仲間意識があるが、指摘やアドバイスは「マウント」と思ってしまう。

何度も言いますが、これはあくまでも「マジョリティ(多数)」のことであり、原始的本能優位の人間であり、こういう段階を経て成長し、成熟した人間はこのようになりません。

しかし、多くの人たちがこういう心理に陥っているのは事実です。

我々の住む社会は、とにかく「多様性」があります。

一言で言うと「いろんな人がいます」。当たり前です。老若男女、十人十色。当然、成熟した人や、未成熟の人もいる。

タイトルの「嘘も方便」というのは、上記した人間の心理を利用して、悪用も可能だけど、とても有用的に使い、誰かを成長させたり、自分と同等や下位にいる人とのコミュニケーションに役立ちます。

アドバイスをするなら

例えば、わかりやすい例で「夫」に対してナイスな提案を思いついたとします。そのための素晴らしい書籍もあり、夫はその本を読んで実践すれば、絶対によくなると確信がある。

でも、妻として夫に「この人の話と、本読んで実践すると、今の悩みは解決すると思うわよ」なーんて直接アドバイスしてしまうと、かなりの高確率で夫と揉める(笑)。

なぜなら夫にとって自分は「同等」なので、アドバイスを“マウントされてる”と感じててしまう。

もしくは、夫からすると、その分野においては、妻である自分を「下位」に見ているフシもあるので、否定されたと思って、反発しかねない。

よくある例ですね。

でも、助言をしたい、力になりたい、と言う場合。例えばこんな情報を枕詞にいいます。

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