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芸術は爆発だ!
お知らせ。
⭐︎8月27日(木)オンライン瞑想会。
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もう先週のことなんだが、川崎市の『岡本太郎美術館』へ、家族で行ってきた。
レポートブログのようなことを書く気はなくて、自分なりに感じたことや、芸術に対しての考えを書いてみようと思ったんだが、あまりに刺激が強くて、何を書いてよいのか分からず、今に到る。
まったく、言葉が出ない。こんなことは珍しい。俺はどんな些細な出来事も文章にできる自信があるのだ。例えば「虫刺され」とか「コーヒーカップの茶渋」とか「小鍋で沸騰する湯と水蒸気」とか、どんな題材でも、そこから広げる自信がある。
しかし、岡本太郎。俺は完全に言葉を失い、言葉で表現することの限界を感じ、言葉の無力さを感じるほど、言葉が役に立たない。今もこうしてキーボードを叩きながら、違和感を感じてるほどだ。
「芸術ってなんだろう?」改めて考えさせられた。
自分も、一人のアーティストとして、こんなに刺激を受けたのは久々だが、それはもはや“悩ましい”ほどの衝撃だったのだ。
岡本太郎の作品は、いわゆる『抽象的』なものが多いが、そんなありふれた表現はできない。それを毒と呼んだり、灰汁(あく)と呼んだりして、それは強烈な旨味成分でありつつ、一歩分量を間違えると激薬過ぎてこちらがおかしくなってしまう。
はっきり言って、上の写真の作品を見ても、これが「ふむふむ、これは〇〇で、△△を表現しているのですね」なんて言える人はいないだろう。もしも、したり顔でそんな説明をする人がいても、俺は信じれない。なぜなら、岡本太郎自身が、「作った本人もよく分からない作品」と言っているのだ。
『自分自身も理解できない。理解を超えたもの』
彼の芸術論や名言はたくさんあるが、自分自身も理解できない、というのが俺の胸を撃ち抜いた。
俺もたくさんの曲を作ったり、文章を書いて表現する中で、自分の中の「芸術性」を出している(つもりだ)。その中で、それはやはり『人に伝わらないと意味がない』のだし、「説明できないとならない」と思っていた。何かに「とらわれていた」ようだ…。
以前、こんなツイートをした。
炎上覚悟で言わせてもらうけど、
— 大島ケンスケ (@mirokukensuke) August 13, 2020
「わかりやすさ」
なんて、くそだと思う事があるよ。
ハイボールとか水割り飲んで、「俺はウイスキーの味がわかる!」とかほざいてるようなもんだ。
本当の味は原液飲まんとわからんよ。
ふー、言ってしまった…
https://t.co/PLlgqZhuL1
売れるもの=ビジネス的に成功するもの、であり、それが一つの現代の「価値基準」になっている。
便利で、機能性が良くて、効率が良いもの。さらにコスパがいいとか、ブランド力とか、なんらかの流行とか、他にも要素はあるが、とにかく、現代資本主義らしく「効率重視」なのだ。
これは仕事などの業務や、あらゆる作業への評価も同じだろう。効率性が良く、生産性が高い人ほど「有能」「優秀」と言われる。
無形商品、情報商材も同じだ。それこそ上記の『わかりやすさ』に他ならない。わかりやすい知識、手っ取り早い情報が、どんどん消費されていく。だから実用書、ハウ・ツー本が売れている。スピリチュアルブームも同じで、スピリチュアルという目に見えない法則を使ったハウ・ツー本であり、「わかりやすくてなんぼ」だ。
「〇〇すれば、▲▲になれる」という、明確な“問題提起”と、それに対する“回答”が、タイトルなどに載っていないとならないと言われている。
音楽や、文学も、芸術の一つだが、やはり「わかりやすさ」「キャッチーさ」が、売れるor売れないの鍵になるのは間違いなく、日々、アーティストたちは、・わかりやすく、・大衆の支持を得られやすく・、・でも自分のこだわりや個性も出しつつ、という作品を考えている。
しかし、岡本太郎の作品。一体、誰が何をわかるというのだ?わかってもらおう、という一切の享受する人への共感や譲歩(そもそも本人も理解していないのだ!)、楽しんでもらおうというサービス精神など、あらゆる「他者の視点」を剥ぎ取り、完全に『自分ワールド100%』。
お知らせ。9月4日(金)
*9月9日、新大阪。9月27日。都内赤坂で、歌と瞑想のイベントを行います。
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