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「説得力」と「善意」の恐ろしさ

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数日前にこんなTweetをしました。

今日はこれについて深掘りします。これ、とても大事なことだと思うんです。

あるビジネス系の有名な方が「ジャパネットたかた」さんのセールストークについて語っていたのを聞いたのですが、たかたさんのトークは、そんなマーケティングのプロが見ても神がかってるそうです。

例えばビデオカメラの紹介にしても、機能や性能の良さや安さだけでなく(それは当然のこと)、たかたさんは、購入後の未来まで語る。

「考えてみてください…。このビデオがあれば、お子さんの運動会を撮影できます。その後、お子さんが成人式を迎えた時に、それを一緒に観て、温かい気持ちになるんです…。家族の絆が、ずっと残るんです…!」

と、声が裏返りながら話す…。

彼は本気で、それをイメージし、その未来を「良きもの」と信じて疑わず、視聴者に訴えかける…。声が裏返るのも、彼が一生懸命に、言葉だけでは全部伝えきれなくてもどかしい気持ちのあらわれ…。それを見ている視聴者のハートが奪われる…。

僕はこの話を聞いて感心するとともに、その危険性も感じてしまった。考えすぎかと思われるかもしれないけど、以前から「説得力あるビジネス商材」には注意を促していた。

この「説得力」こそが、あらゆるカルト宗教や、悪質な自己啓発やスピリチュアル、あらゆるところに潜んでいる。

例えば、「このツボを買えば幸せになれます!」という『幸せの壺』が、新興宗教団体で売られているとする。そのセールスマンはあなたに力説するでしょう。いかにその壺が素晴らしいのかを。

で、説得力の決め手は、トーク力や商品知識、人柄などよりも、なんと言っても「私はこれを信じている」の力だ。

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