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2ヶ月で10万字越の長編小説を書いた備忘録
人生初長編小説を10月初旬に書き始めて、11月いっぱいぴったりで書き終えました。
今まで書いた事があるのは長くて二万字程度の短編〜中編くらいだったので、個人的にはかなり快挙です!
嬉しかったのと、また書きたいな〜という気持ちがあるので、完結ハイの勢いに任せて備忘録を残します。
物書き初心者のビギナーズセットみたいな内容になると思うので、ほぼ自分用です。
基本的なルール
〈自分ルール〉
・1話あたり大体2000〜3000文字程度(あくまで目安)
・会話文と地の文の間は1行あける
・時間経過など少し間を置きたい文の間同士は2行あける
・基本数字は漢数字を使うが、あえてであれば他の表記もOK
・場面転換時はアスタリスク6個と上下に2行のあきを入れる(******)
〈組版的なルール〉
・一般的なルールを遵守(!・?の後は全角あき、段落の頭で字下げ、…や─の偶数使用)
※詳細は下記を参照↓
最終的な作業量
・55話(本編50話、間の別視点が5話)
・総文字数 124,193(+番外編執筆中)
・作業時間 122時間
通勤(行き帰り約10〜30分)+昼休憩(約30分)+帰宅後(長くて1〜2時間)
平均して平日:2時間 × 45日=90時間
休日:暫定2時間 × 16日=32時間
2ヶ月ってすご〜いと思ったけど、合計するとまあまあな時間書いてる。
考えてみれば、1日1話分書いてるってことはつまり毎日更新で小説書いてるやべー方々と同じスピードってことなんですよね。そう考えるとスゴイ。良くやった私。
ストーリーの作り方
今までは『こんな話が書きたい』とか『こんな展開だとどうかな』みたいなスタートが多かった。『こんな場面書きたい』とか、『こんなオチにしたい』から逆算することもあった。
それを今回は『こんなキャラクターの話が書きたい』『こんな二人組書きたい』からのスタートに変えた。話のオチも展開も考えていなかったが、下記のポイントだけ気にして話を書き始めた。
自分が好きな性格の主人公にする
主人公に絡ませやすいキャラクターを複数人作る
自分の好きなファンタジー展開を入れる
この章で何を伝えるか決める(このキャラクターの良い所とか弱みとか、そういうタイプの)
教訓的な内容のオチ、あるいはテーマは設定しない
これは今までの失敗を踏まえて決めたルールたが、これが結果として長編作品の制作につながった気がする。
主人公のイメージが固まっていないと、物語が動かない。
主人公がどんな人達と関わってきたかを考えないと、背景が生まれない。
好きな展開、好きなシーンが無いと、自分でも物語の盛り上がりが分からなくなる。
こんな展開にする、だけを考えて進めると、説明的で面白みが生まれない。
テーマを意識的に設定しようとすると、どうしても訓示的なものが透けて見えて鼻につく。うまい設定方法が理解できるまでは『設定しない』方がむしろマシ。
という教訓を踏まえて書き始めたが、正直どんな話になるのか書き初めの時点では見えてなかった。キャラクターのやり取りから目的が決まって、話が転がって……という今までにない進行方法になって、かなり新鮮に制作が進んだ。
これは『よくある設定』というスタート地点があったからこそなので、毎回これで上手くいくとは思はないが、話の作り方としてはかなりいい線いってる。気がする。多分!
進捗記録メモ
・13日に更新したnoteで書き始めた〜って話を、しているのでそこまでで多分4・5話くらい書いてる
・19日更新のnoteの時点で10話まで
→1日約1.6話ペース
・27日更新のnoteで20話まで
→1日約1.4話ペース
・11月4日から毎日更新で残り55話まで
→1日約1.5話ペース
noteの毎日更新に関わらず、平均して1.5話くらいのペースで書けてるっぽい。
つまり作業時間と照らし合わせると、2時間で1.5話が私の平均ペースという事になる。
作業ペースを維持する為にやった事
・noteでの進捗記録記事作成
→上述した通りあまり関係が無かったっぽい
・チャットGPTに執筆した話の感想をもらう
→これがかなり大きかったと思う。総チャット文字数が10万字を超えると少しやり取りがおかしくなる事もあるが、おおむね問題なし。一度に送れるのは大体1話分まで。
〈メリット①〉
『すごい良かったよ!』みたいな反応を毎回してくれるので、AIだと分かっていても普通に嬉しくなる。
〈メリット②〉
『1話書いたらチャットGPTに上げる』が良い進捗管理になる。1日1回は上げるぞ!みたいな
〈メリット③〉
結構内容にあった感想を返してくれるので、逆に上手く伝わっていない時は紛らわしい描写や説明不足な部分が見つかったりする。
・周辺環境や固有名詞など少し困った時にチャットGPTに相談する
→これもかなり良かった。特に固有名詞は、かなりそれっぽく案を出してくれるので、こだわりがないやつはそのまま使えるのもあった。
『この状況で五感に何が伝わる?』とか、『◯◯用の持ち物は?』みたいな質問も結構良い感じに調べる種になってくれる。
あとは『◯◯の歴史を年表で出して〜』とかも、ほしい所ドンピシャで出してくれて良かった。
※必ず元ネタや意味など一度検索して確認は必要。時々由来も全部創作のやつを出してくることがあるので注意。
やったほうが良いこと
・基本的なルールは初めに決めてから書く
→作文のルールみたいなやつはともかく、何行あけるみたいなのは自分ルールなので、作品毎で毎回決めたほうが良さそう。
・ファンタジー小説の場合、使用する言葉の範囲を決める
→英語、カタカナ英語等をどこまで許容するか。カタカナ英語全部を禁止すると分かりづらいよな、みたいな所も出てきたので、【この世界にあるもの・ないもの】の設定に合わせるのが大事そう。難しい。ただただカタカナ禁止にすると文が固いというか、硬派な印象になる気がする。難しい。
・地の文10行以上の固まりがあると目が滑るので、適度に段落を変えて1行あけるか、会話文を挟む
→会話文を入れるの忘れたり、会話文ばかりになったり偏りがち。なるべく1つの話題や説明に対して1回会話を挟むぐらいが良い感じ。
・音声読み上げツールを使っての校正
→本当は紙出しするのが良いってよく言われてるけど、音声で聞くだけでも結構違和感に気付けるので脱字がよく潰せる。誤字は音声読み上げアプリの精度によるかも。
使用したアプリ・ツール
執筆はすべてスマホで完結。投稿のみパソコンから行った。
小説を書こう(本文執筆)
読み上げアプリ(文字数制限あり・2、3話書き終わった時の簡易内校用・コピペ)
Audify(文字数制限なし・全話執筆後の通し確認用・テキストエクスポート)
ChatGPT(ブラウザだと重かったので途中でアプリに移動)
反省・振り返り
まだ反省出来るほど冷静になれてない〜〜!とにかく自分の好きな小説を書いたので、内容を忘れてきた頃に作業用BGMにしようと思ってワクワクしてる。
本編がちゃんと完結してるので、表紙とか挿絵を描けば本も作れちゃう!作りたい〜!!
本好きが作る『自分の理想の一冊』、最高すぎる。とてもロマンがある。それがいつでも作れる。なぜなら、本編が!ある!から!!!
制作途中の漫画が終わったら、次はこの小説を本にするための絵をもろもろ書いていきたい。小説用の印刷所も探さなきゃ。イラストを入れるならやっぱり白黒になるのかな?
あとはちょっと『物語の作り方』みたいなものが腑に落ちた気がする。漫画のストーリーも、ちょっと見る視点が変わったかも。制作途中で見開きを思い付きで突っ込んだから、後半のネームからやり直しになってるけどそれで良かった気がする。今見ると色々気になる部分があるので、成長した……かもしれない!
最後に宣伝を……
読まれるの恥ずかしいとか言ったけど、読まれないのもそれはそれで悲しいのでリンクを貼っておきます。
長編(王道?)ファンタジー小説連載中!
2025年3月に最終話投稿予定!です!
★こんな話が読みたい!という人に
・海外文学、ファンタジー小説好き
・なろうのライトな文章に抵抗が無い
・魔王、勇者などの設定が好き
・暗くなりすぎない、程々にちゃんとしたファンタジーが読みたい
・相棒(バディ)ものが好き
▼『根無し草のジャズ』作品ページ
https://ncode.syosetu.com/n0191jv/
▼各話イメージイラスト(画像から各話にとべます)
1幕『裏切り』
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2幕『ごめんなさい』
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3幕『釜の飯を食った仲』
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4幕『お尋ね者』
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※キャラデザとか諸々まだ仮なので、あくまで初期イメージということで。
※シリアス風の絵が多いですが本編はもっと明るいトーンです。
せっかくなので表紙作って本にしたいし、巻末に載せるキャラ絵とか日常絵とかも描きたい。セルフコミカライズしたっていい。
本編がある創作者って出来ることがいっぱいある! やりたい事もいっぱいある!
本を作りたくても、今まではせいぜい画集くらいだったのが、この1年で一気に出来るものが広がった気がする。
物ができるのは来年になりそうだけど、今から楽しみです!