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占星術のお話 ー天秤座ー


今日はこの前アップしたPouring Art -Libra- 天秤座のお話です。

 
まずは、天秤座の神話を以下に要約しておきます。

天秤座は、女神アストライアーが手にもっていた天秤がもとになっています。その昔、世界は一年中春のように温かい楽園でした。働くこともなく、人々と神々は芸術性や創造性などを楽しんで共に暮らしていました。この時代は、金の時代とよばれ、アストライアーは、天秤を使って人々の美意識を測っていました。

やがて、乙女座神話での出来事が起こり(ペルセポネーが誘拐された云々)冬ができました。人々は冬を越すために農耕をはじめ、寒さをしのぐ家などをつくりはじめました。この時代を銀の時代とよびます。アストライアーは、公平な分配のために心の公平さを測るようになりました。人の心はまだ清らかでした。

次に、巨人のプロメテウスは知恵の火を人間に与えました。人々はその火で青銅を溶かし、武器をつくりはじめました。この時代は青銅の時代とよばれ、人々が戦争を始め、生き物を武器で殺し、欲深くなっていきました。アストライアーは、この時代「人の心の罪」を測りました。多くの神々は人間との共存をあきらめ天界へ帰っていきました。

その後、人間はさらに傷つけあい、地中の金、銀、鉄を採掘し、自然災害に見舞われるようになりました。この時代は、鉄の時代とよばれています。アストライアーは、とうとう地上に耐えられず、天秤を残して天界へ帰っていきました。

天秤座のイメージ
ー社交的
ー洗練された芸術性
ー美意識が高い
ー中立視点をもつ
ー感情をいれない論理思考が得意
ー皆に公平
 
エレメント:風  支配星:金星   三区分:活動宮

女神においていかれてしまった天秤は、自分の存在がよく分からない状態なので、他者と自分を天秤にのせて、自らの美意識や価値観を確認していきます。牡羊座のように「これが自分だ!」というものを自覚しにくい性質なので、自分を知るために、多くの人と交流をすることで自分を理解していきます。その結果、社交性や美意識がかなり磨かれていき洗練されていく感じです。

 
天秤座の支配星は、牡牛座と同様に金星なので、クリエイターやアーティストにとってはけっこう重要な資質といえます。ご自分のホロスコープの天秤座の天体、ハウス、アスペクトはチェックしておきましょう♪


私の場合、2ハウスが天秤座で、冥王星があります。私と近い年代の方は、世代的に天秤座冥王星の方が多いかと思いますが、ハウスによって意味が変わってきます。2ハウスの場合は、才能や資質、所有を表します。冥王星なので、全部か無か、という極端なものです。

私は高校3年の時に、それまで力をいれてきたバレエに挫折をしましたが、それ以降はバレエとは一切無関係の道を進んでいきました。まさに、才能に見切りをつけて、きっぱりやめた状態でした。それまで100%注ぎ込んでいたものを0にする冥王星の影響を感じます。

以下のホロスコープの青い線の部分が私の2ハウスなのですが、2ハウスの始まりは乙女座なので、バレエをやめた後は、乙女座らしく知性を使って何かを得ようという気持ちになりました。




具体的には、英文科に進み英語を使った仕事をしたいと思うようになりました。そして、イギリスの大学院に留学し、人脈ができ、海外で仕事をして、旦那と出会い結婚してカナダで出産をしました。この2ハウスの知性(私の場合は英語)は、正反対の8ハウス太陽と協力して、私に多くの所有をもたらしました。(ハウスは、正反対のハウスの意味も一緒に考えると深く読み込む事ができます)

しかし、子供をうんでからメンタルが不調になり、自己セラピーや占星術の勉強を通して、確かに2ハウスは乙女座で始まっているけれども、冥王星は天秤座にあるので、私には芸術関係の事がとても重要なのではないか?という事に気付きました。

私は、4ハウスに射手座の海王星があり、12ハウスの獅子座の月、火星合とトライン(120度)なのですが、この天秤座冥王星は、それぞれのセクスタイル(60度)なので、この3つの天体で小三角形ができています。(以下の黄色い丸)



これはエネルギーが循環するソフトアスペクトなので、これだけ読むと、無意識からの自己表現に対してモチベーションがわき、その際に直感が降りてきて、天秤座らしい美意識を発掘していく能力があるということになります。または、獅子座はセルフイメージも表すので、直感と美意識に従ったセルフイメージを描くことでモチベーションがわく、ともとれます。天秤座なので、美意識に限らず、芸術関係の才能だったり、中立視点や思考だったり、社交性だったりします。冥王星なので、ほぼ無限の資源になり得ますが、力を使わない限りはゼロです。冥王星なので、非常に強力なエネルギーとなるために、しっかりと取り扱えるだけの器にならないといけません。

当初はアートや表現の世界に戻ることを全く考えていなかったので、半身半疑でしたが、その他の星のアスペクトも読んで考察した結果、ブログや短歌のサイト、noteなどで特にインナーチャイルドに向き合って創作を始めるうちに、書きながら多くの事を勉強し直して、以前にはなかったスキルが身につきました。ただ、私の場合は、月、火星合と蠍座3ハウスの天王星がハードアスペクトなので、蠍座的な嘘のない気持ちを表現することにかなり抵抗がありました。12ハウスで閉じこもったままか、3ハウスで表に出すかという葛藤もありました。

その他のハウスの例をあげると、例えば天秤座の冥王星が1ハウスならば、人生のどこかで、一度自分自身の価値観や全てが破壊されて、そこから蘇るような出来事が起こる事があると思います。6ハウス、10ハウスだと徹底的な美意識や天秤座的思考を使って仕事で貢献をすることになりますが、全く仕事なしの時期が続くか、仕事が大忙しになるか極端な感じになるかもしれません。どのハウスであったとしても、もしも天秤座の冥王星をお持ちの場合は、天秤座の美意識で、自分の性格のバランスをとったり、仕事とプライベートのバランスをとったり、というまさに天秤座的姿勢に切り替えていけば良いと思います。

また、他の天体を例にあげると、天秤座に水星や金星がある方は、洗練されたバランスの良い作品をつくる事が出来ます。天秤座は、主観的に考えるよりも客観的に考える方が得意なので(天秤にかけるから)審美眼が優れています。自分はこれでいいと思うけど、他人からみるとこんな風に思われるかもしれないから、ここを修正しよう、、といった感じで仕上げていく感じです。そして気がついたら、完璧な黄金比の作品になっていた!という事になったりします。それをすごいでしょ!と自慢するような性格ではないので、常に「これでいいかな?」と考えていますが、他人からみると完璧に調律されていたりします。特に太陽、水星、金星がある人はそんな感じかもしれません。土星がある人は、きっと周りから努力して磨いていっていると思われることでしょう。

では、今回はここまでにしておきたいと思います♪

読んでいただいてありがとうございました♪
 














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