アートはコロナをも糧に進化する✨非常事態にこそ冴えわたる!DOMANI展☀アートの力にジ~ン!
「DOMANI・明日展 2021」@国立新美術館がスタート☆ 3月7日まで✨
文化庁から海外研修の切符を手にして更にパワーアップしたアーティスト達の輝きが毎年のびのびと発揮される展覧会なのでいつもときめきます☀
なんと今年で23回目を迎える!!
エネルギーに満ちたアーティスト達の現在進行形がありありと見えて魅力的なのですが、今回はもちろんウイズコロナの影響がバリバリ現れています。
そこから来た今展のサブタイトルが、「スペースが生まれる」✨
コロナ禍のstay homeで体験した『時間的余白』があったからこそ生まれた作品達なのです👑
『この余白期間に、あちこちにスペースが生まれ⇒喪失はあるものの新たな創造的芽吹きもある⇒もたもたしているとこのスペースは閉じてしまう!⇒それを逃さず創る!』
(図録:キュレーター林洋子さんの言葉要約)
こんなアートのパワーを感じる展覧会です(^^♪
アートは危機的非常事態にこそ、より羽ばたくものなのか!!!という実感がひしひしと湧き、「自分も更にパワーアップしよう」とヤル気も沸いてきます✨
◎このコンセプトが一番ダイレクトに作品に表れているのが新里明士さんの陶芸。
光を透過した文様が浮かび上がる美しい白磁ですが、今まで失敗作として一目に出すことがなかった「割目」を敢えて作って今回展示。コロナ自粛期間中に、時間ができ、改めて眺めていたら、この「割目」のカッコよさや力強さに目覚めたというのです👀
◎袴田 京太朗さんの彫刻インスタレーションも力強い。
カーテンを開けてくれた袴田京太朗さん
カラフルなアクリル板を重ね合わせたポップな人型シリーズのファンの方も多いのでは?このシリーズも、今回カーテンで囲まれたミステリアすな大型作品も、「彫刻の複製」をテーマに生まれた作品たち✨複製のポジティブ効果とネガティブ効果とは?見えることのないカーテンの内側にあるものは、外に飾られているナゾの多角体のレプリカ(見えないので、それがあることを来場者が知ることはない。。。。不思議。。。)
不思議なのですが、この作品をからコロナ中のあることを想起しました。
一回目の緊急事態宣言の時、ほとんどの美術館が休館になり、展示準備ができているのに公開されないままの展覧会が多数発生!
東京国立博物館 の「法隆寺金堂壁画と百済観音」展や、東京オペラシティギャラリーの「ドレス・コード?」展などなど。。。
このような展覧会で待っている作品達は、そこにあるのに誰からも見られない!袴田さんの、カーテンの裏のレプリカと通じるものがあると感じました。
そして、普段意識しない自転車のパイプの空洞を埋めた?!などなど、私達の脱・既成概念 耐性が試される(^^♪
◎竹村京さんと鬼頭健吾さんは、DOMANIでは珍しいシェアスペース展示☀
作品によっては合作☀公私ともにパートナーで、家族としてもウイズコロナを乗り越えてきたプロセスが作品になっている感じ!
立体と平面が軽やかに重なり、アトリエ&アットホームのような温かいスペースが出来上がっていてステキです(^^♪
新作の前に立つ鬼頭健吾さん
◎ユニークさが際立っていたのは、大田黒衣美さん。
だって、きまぐれにしか存在しない、昼寝中の猫の背中をキャンバスに、チューインガムを切り取って描いた絵?彫刻?の写真ですよ!!
奇抜ながら、色も造形も優しくて魅力的です(^^♪
ドイツ/ベルリン滞在中に制作したチューイングガムのセラミック
この猫の背中にチューインガム作品🐈について更にくわしくトークを繰り広げてトリップするこちらの記事もよかったら番外編でみてみてくださいね☀
⇒ https://note.com/tsuamai/n/n07062b97462c
全員の作家さんには言及できていませんが、イタリアやベトナムなど、海外のウイズコロナ状況と自信の滞在体験が交錯する作品などダイナミックなものも☆
ぜひ会場で体験してみてくださいね!!
【出品作家】
大田黒 衣美
利部 志穂
笹川 治子
髙木 大地
新里 明士
春木 麻衣子
山本 篤
竹村 京・鬼頭 健吾
袴田 京太朗