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視点が全地球的🌏 ブレない女性アーティスト達16人は70歳以上✨世界から集合!

美術界から評価されなくても、マーケットから評価されなくても、おかまいなし!創りたいものを創り、発信したいメッセージを発信してきた女性アーティスト達の超越的な作品群が森美術館(六本木)に集合しています。

その女性達のキャリアは、なんと50年以上!なにしろ、年齢が71歳から105歳までなのです。要するに、1950年代から70年代に活動を始めているのです。
ただ、今展で注目すべきは、彼らが全員女性だからということでも、70歳以上だからということでもありません。
その視点が全地球的だということなのです🌏

まず第一に、彼女たちのダイナミックな作品からは、「女性だから不利だった」とか「しいたげられた」みたいな個人的な怨念が感じられないので爽やか!長い長いキャリアの中で、人が不利な状況に陥るのは、女性だからという理由からだけでなく、貧富の差、人種の差、信条や宗教の違いなど様々な理由から起こりえるということを知り、達観しているように感じます☺

また、出身地や在住地もバリエーションに富んでいて、非欧米圏の方々も多数。内戦や環境破壊、汚職などで人権もへったくれもないような地域で活動してきた彼女達の作品からも、私小説的な怨念や偏った主張は感じられない!!

そうではなくて、『全地球的視点』から、ジェンダー、人種、民族、信条など多様なアイデンティティの「不均衡」を状況に応じてバランスよく是正し、みなでハッピーになろう!というポジティブな力強さを感じます。
これが、私がこの展覧会『アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人』から感じた「アナザーエナジー」👑

非常事態宣言が明けて森美術館が再開したら再訪して、未来に向けて挑戦するための力をチャージしたいと思います。みなさんもぜひ!
ということで、特に印象に残った3人のアーティストとその作品をご紹介します☀

1. トランスナショナルなテーマを巨大な紙人形劇で展開する👑アンナ・ボギギアン、1946年、カイロ生まれ。

全地球的視点を象徴的に感じたのがアンナ・ボギギアンの作品。

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神話や歴史に登場するようなキャラクター達がドローイングで描かれ、切り抜かれ、つるされている。鏡面上にあることで、そのミステリアスな混沌とミステリーが増強!
政治学、美術、音楽を学び、遊牧民のように世界各地に滞在しつつ制作を続ける知の巨人ならではの大作☀

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2. ポップな表現で母国コロンビアの政治・社会的混乱を描く👑ベアトリス・ゴンザレス、1932年、コロンビア、ブカラマンガ生まれ

女性が泣いているのはわかるのだけど、まずはこのポップでリズム感に満ちた作品達の魅力に吸い寄せられる。

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描かれているのは、反政府主義者の抑圧、虐殺された死体のシルエット、悲しみに暮れる女性の姿など。。。
建築、絵画、美術史を学び、カーテンや家具、壁紙などの日用品を支持体として用いながら、しなやかにコロンビアの自画像を描き続けているという!!

3. 差別や暴力などの社会問題、戦争、森羅万象などあらゆる次元の平等性を油彩や木炭で表現👑ミリアム・カーン、1949年、スイス、バーゼル生まれ

最初に目に入ったこの絵画にノックアウトされる。男性器を持ちつつも女性的な体系の人物が、女性器を持ちつつも男性的な体験をした人物に殴られている。。。謎めきつつも、単純なジェンダー論を振りかざしていないな~と感じる。

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ユダヤ人女性である自身のアイデンティティや反核運動などの社会的動向に影響を受けつつも、現代の世界を貫く普遍性にも通じているところが魅力☀

以上、私が特に響いた3人のアーティストをご紹介しましたが、16人の出展アーティストの中から、是非みなさん自身に響くアーティストに出会ってくださいね!!!

【出展アーティスト:71歳から105歳まで】
エテル・アドナン 1925年ベイルート生まれ、パリ在住
フィリダ・バーロウ 1944年英国、ニューカッスル・アポン・タイン生まれ、ロンドン在住
アンナ・ボギギアン 1946年カイロ生まれ、同地在住
ミリアム・カーン 1949年スイス、バーゼル生まれ、ブレガリア在住
リリ・デュジュリー 1941年ベルギー、ルーセラーレ生まれ、ローフェンデゲム在住
アンナ・ベラ・ガイゲル 1933年リオデジャネイロ生まれ、同地在住
ベアトリス・ゴンザレス 1932年コロンビア、ブカラマンガ生まれ、ボゴタ在住
カルメン・ヘレラ 1915年ハバナ生まれ、ニューヨーク在住
キム・スンギ 1946年韓国、扶餘(プヨ)生まれ、パリ在住
スザンヌ・レイシー 1945年カリフォルニア州ワスコ生まれ、ロサンゼルス在住
三島喜美代 1932年大阪府生まれ、同地および岐阜県在住
宮本和子 1942年東京都生まれ、ニューヨーク在住
センガ・ネングディ 1943年シカゴ生まれ、コロラド州コロラドスプリングス在住
ヌヌンWS 1948年インドネシア、ラワン生まれ、ジョグジャカルタ在住
アルピタ・シン 1937年インド、バラナガル生まれ、ニューデリー在住
ロビン・ホワイト 1946年ニュージーランド、テ・プケ生まれ、マスタートン在住

【展覧会概要】
展覧会「アナザーエナジー展:挑戦しつづける力──世界の女性アーティスト16人」
会期:2021年4月22日(木)〜9月26日(日)
※4月25日(日)〜5月31日(月)は臨時休館(専用オンラインサイトでの臨時休館期間のチケットの購入者には順次返金対応を実施)
※当初は2020年10月1日(木)~2021年1月3日(日)の会期を予定していたが変更
会場:森美術館
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 53階
開館時間:10:00〜20:00(火曜日のみ17:00まで)
※入館はいずれも閉館30分前まで
観覧料:
・平日 一般 2,000円(1,800円)、学生(高校・大学生) 1,300円(1,200円)、子ども(4歳~中学生) 700円(600円)、シニア(65歳以上) 1,700円(1,500円)
・土・日・休日 一般 2,200円(2,000円)、学生(高校・大学生 1,400円(1,300円)、子ども(4歳~中学生) 800円(700円)、シニア(65歳以上) 1,900円(1,700円)
※料金はいずれも税込
※事前予約制(日時指定券)を導入、専用オンラインサイトから「日時指定券」を購入可(オンラインでのチケット販売は18:30~19:00の回が最終。19:00以降のチケットは、当日窓口にて購入)
※( )内は専用オンラインサイトでチケットを購入した場合の料金
※当日、日時指定枠に空きがある場合は事前予約なしで入館可
※営業時間の最新情報などは、ウェブサイトにて確認

#アナザーエナジー展 #森美術館   #morimuseum

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