アート探偵レポート✨急成長する現代アートのメッカ六本木!森美術館を中心にリーディングギャラリー続々集合✨小山登美夫さんインタビュー✒☀アートのエネルギーがうなりを上げて渦巻く六本木に飛び込もう👑
森美術館、国立新美術館、サントリー美術館がアート・トライアングルを形成する六本木は、アート好きが遊ぶにはうってつけの街。入場者ランキングベスト10に入るような人気展も数多く開催されます。その六本木が、最近益々アートで色めきたって見えるのです。
「いつからかな?」と記憶をたどると、思い当たったのが2016年の秋。日本屈指の、小山登美夫ギャラリー、シュウゴアーツ、タカ・イシイギャラリーが入った「complex665」が六本木に誕生。世界最先端のアートシーンにつながる「どこでもドア」ができたように感じたのでした。
そして、翌年にあの「ぺロタン東京」がピラミデビル1階にオープン。海外のコレクター達も参加する華々しいレセプションパーティーを目の当たりにして、「ついに世界のメガギャラリーが日本に上陸!」と感激したのを覚えています。
更に今年、同じビルにTARONASUギャラリーや前澤友作さん率いる現代芸術振興財団も越してきました。「一体どうなっちゃってるの?」というくらいに現代アート熱がヒートアップしている六本木。ちょっと偵察してみることにしました。
《小山登美夫さんに聞いてみた》
まずに訪ねたのは、このトレンドの真っただ中に拠点を置く小山登美夫ギャラリー。オーナーは、村上隆や奈良美智を世界に紹介し、現在も第一線でアートマーケットの充実に全霊を注ぎ続けるギャラリストです。「勢いのある現代アートギャラリーがどんどん集まってきています。みなが活気づいている空気を感じますね。」と小山さん。その求心力としては、森美術館が一役買っているとのこと。「森美術館は、近年アジア圏の実力派アーティストの「世界初個展」を積極的に実施しています。中でも、インド人アーティストである「ハルシャ」の初個展は高く評価されました。イギリスのアートシーンを牽引するビクトリア・ミロギャラリーが、それをきっかけに「ハルシャってこんなに良かったんだ!と彼の良さを更に見直したくらい。」
森美術館が、六本木の「美術・社会・都市の価値を上げている」と続ける小山さん。ついに、日本もアートの評価を「逆輸出」する時代になったのですね!(うっとりと感涙)。それに続けとばかりに、日本の美術館が数多く世界をリードするようになるといいなと願う私でした。
《美術館の客層にも変化が!》
さて、小山登美夫ギャラリーから徒歩5分ほどの森美術館では『塩田千春展:魂がふるえる』を開催中(10月27日まで)。赤、白、黒の糸が激しく絡み合い、蜘蛛の巣のように会場全体を覆いつくす彼女の作品を、どこかで見た方は多いのではいでしょうか。
作品のパワーもさることながら、展示空間自体のビジュアルインパクトが大きい!実は、インスタ映えするお洒落さやカッコよさを求めて来場する外国人や若者が増えているそうです。森美術館広報の洞田貫(どうだぬき)晋一朗さんによると「塩田千春展には、ファッション、映画、音楽に興味がある方が多く来場します。そのような方々に向けてもSNS発信し、写真撮影OKにすることによって10代~30代のお客さんが50%を超える企画も増えてきました。」とのこと。そして、そんなお客さんが近隣のギャラリーを訪れて、新たな活気をもたらしているみたい。中には億単位で取引をしているようなコマーシャルギャラリーもあって敷居が高そうな気もするのですが。。。ちょっと行ってみましょう。
《フラッと入っていいんです!》
なんといっても気になるのがパリ発の著名ギャラリー「ぺロタン東京」。全面ガラス張りの路面店には、蛍光色の巨大クマの作品が飾られたこともあり、道行く人々の目を引きます。
エントランスに足を踏み入れるとすぐに「こんにちは」と声をかけてくれたのは、スタッフの谷古宇(やこう)里華さん。開催中のエミリー・メイ・スミス展を案内してもらいながら聞くと、やはり最近トレンドに敏感な若者や外国人が増えたとのこと。「彼らは購入しなくても、インスタなどで作家の知名度を上げてくれます。
また、弊ギャラリーは、アートに親しむための教育の場としての役割も果たしたいのです。」ですって!一流ギャラリーの余裕を感じました。更に驚いたのは、「私達は、六本木のアートスポットの案内役にもなりたいのです。同じビルや近隣のギャラリーをまとめて見られることを伝えると、『知らなかった!』と、喜んでいただけます。」というコメント。まるで、六本木のアートコンシェルジュのよう!本当に、フラッと入っていいんですね。教えていただいた、上階のTARONASUギャラリーやオオタファインアーツなども訪問して、珠玉の現代アートづくしの幸せに満ちた1日でした。急成長する現代アートのメッカ六本木の現在進行形を是非一緒に体験していこうではありませんか!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?