【開催記録】第37回アート対話カフェ 2023/03/27
平日夜の部2回目は、6名の参加者で鑑賞しました。
今回の作品は映画やパロディーなどで扱われることもあり、参加者の中にはご存知の方もいらっしゃったようです。
でも、他の皆さんと一緒に鑑賞していると、見方がどんどん変わったといいます。さて、一体皆さんにはどう見えるのか…。
参加者同士で対話を重ねて作品を鑑賞しました。
また今回は、初の試みとして鑑賞後にそれぞれ作品にタイトルを付けるなら?と聞いてみました。
参加者の発言
寂しい寒々しい。街中の店で店員と客が描かれているが、人が描かれているのにひと気がない。ほかの店も真っ暗だし。人工的な感じもする。楽しそうな感じがしない。
道路にチリひとつ落ちてなくてキレイすぎ。お酒を飲むバーだと思うけど、ガラス張りでオープンな感じが違和感がある。
奥の店には商品がある様子がなく、バー以外は暗くて人通りもなく寂しい感じなのに、バーだけが明るく照らされて奇妙な感じ。
夜中で、周りの店が閉まっていると思う。だからバーなのかなと思うけど、アメリカのダイナーみたい。お酒を飲んでいるように見えず、マグカップとかあり、アルコールを提供しているように見えないけど、なぜこの深夜に飲んでるの?っていう違和感が。でも男の人一人でコーヒー飲むかな?
音が聞こえてこない静かな場所。現実味のない建物で映画のセットみたい。
真ん中の男性と店員とみえる人は、オーナーと従業員の関係で打ち合わせをしているのでは?
男女のカップルは別れ話をしている?背中向きの男性からは孤独を感じる。ここに作者の込めたい思いがあるのかな。
女の人は紙幣をもっている?男の人はタバコをもっている。ソルト&ペッパーのようなものが見えるので、何か食べ物系を出す店かな。ただダイナーの造りも不思議だけど。
食事を食べている様子がないけど、時間は深夜から明け方かなと。女性が持っているのが何かのチケットに見える。そこから深夜に到着する船とか、バスに乗り込むための時間待ちの場所?そのため、外からよく見える店の造りになっている。
女性が手に持っているのは、泣いているように見えるのでハンカチ?ティッシュ?二人は深刻な話をしているように見える。
白衣を着ている人が悲しい顔をしているので、カップルの3人で悲しい話をしているのでは。そのため、周りも暗くしてるのはそれを際立たせるために作者が意図して描いたのかな。
女性の手元は厚いものをもっているので、札束かな。帰りたくないのに男性からタクシー代を渡されて女性が帰りたくないのにと悲しんでいる表情なのかな
すごくさびれた感じがして違和感がある。男性のタバコには火が点いてないし、灰皿がない。飲食もないので、店主以外はマネキン人形なのでは?町が寂れすぎてマネキンのサクラなんじゃないか?
大きな天井のあるモールの中にある店の一部。そのため道路もきれいで、車が通った感じもなく、バスや汽車、船を待っている感じがする。
孤独感を作品から感じていたけど、皆さんの話を聞いているうちに、ここが船や汽車などを待っているのであれば、これから行先がある希望も感じられてきた
作品の雰囲気からヨーロッパではなく、アメリカを感じる。曲線を帯びている建物などから、新しい感じの店で、服装から大恐慌時代ではないかと思う。背景から不安を感じているようにもみえる。
この作品にタイトルを付けるなら?
「真夜中の待合(ウェイティングルーム)」
「夜桜」(マネキンという意見から、夜のサクラから)
「マネキンのいるカフェ」(どうしてもマネキンに見えてきたので。全てができすぎている雰囲気で、時間が止まったように見える)
「午前4時半」(真夜中だけど、もう少しで朝になって活動が始まる。5時だとまだ明るくなるので)
「明け方」(大恐慌時代という意見と、夜をかけて暮れるイメージがあったので「暮れるとき」と思ったのですが、店の明るさが、これからの時代が終わるよっていうイメージを込めて)
「夜明けの低脂肪乳」(コーヒーもアルコールも飲んでいるように見えないので)
「夜明け前」(時刻的なこともあるけど、これからいいコトがあるように陽が登る意味も込めて)
皆さんも1日の終わりに、対話型鑑賞会に参加してみませんか?
ご参加お待ちしております!
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