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【開催記録】 第46回 アート対話カフェ 2023/8/26(土)
今回のテーマ
今回のワークショップは「アート作品を分析的に観察し論理的に考える」というテーマで開催され、計11名の参加者同士で対話が行われました。
VVTSは、ファシリテーターからの主に2つの問いかけに参加者が答えるという問答から始まります。
この問答とそれに続く対話と議論を通じて、アート作品を、注意深く分析的に観察し、論理的に考え、それを説明するというプロセスが生まれます。
そして、この方法によってアート作品の理解が深まり、「分かった!」という感動を体験することができます。
1枚目の絵
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1枚目の絵ではマルガリータ・エングル (Margarita Engle)の「Drum Dream Girl: How One Girl's Courage Changed Music」を使用しました。
作者名や作品名などは、事前に参加者に明かしていません。
参加者から出た意見
鶏がいる。下町のような所。一般庶民の暮らしを書いているのではないか。
音楽隊のチーム。
紫の男性が白い服の女の子を叱っている場面。
男性の眉毛がへのじ。女の子も眉毛が下がり項垂れているのでは。音楽隊のチーム。紫の男性が白い服の女の子を叱っている場面。男性の眉毛がへのじ。女の子も眉毛が下がり項垂れているのでは。
紫の服の男性が、白い服の女の子に演奏を勧めている場面ではないか。
周りがカラフルな服装なのに対し、女の子が白い服を着ている。
女の子はまだ周りに溶け込めていない様子を、服で表現しているのではないか。緑の服の男の子はバチと太鼓を持っている。白い服の女の子はバチだけ持っている。太鼓を忘れて怒られている場面ではないか。
女の子はなんで怒られているかわかっていない。
白い服の女の子は別の打楽器を演奏したいと考えているのではないか。
おじさんは、子供の遊び場の管理人?女の子にみんなと同じように楽しんでほしくて怒っているのではないか。紫の服は、キューバシャツ。男の子たちもカラフル。女の子だけ白く、周りに溶け込めていないように思う。紫の男性は左手を上げて、「君はここに入り込めない」と言っているのでは。この絵は、コミュニティの中で異質な存在を排除している場面ではないか。
ドラムと叩く三人は口を開けて、笑っている。紫の男性と女の子はそうではない。紫の男性は無言の圧力で、この場に入れないことを女の子に示しているのではないか。
女の子が差別されている印象。女の子だけ服が白く、男の子たちは楽しそう。
右上に傍観者がいる。社会全体で女性の仲間はずれを容認していることを示しているのではないか。朝、音楽会で街の人を起こしに言っている場面ではないか。
にわとりや、太陽が下の位置。
大きな男性は左手をあげ、怒っているが受け入れているように見える。女の子に対して、拒絶や差別がされている場面。
女の子以外は右上の傍観者も含め、有色人種のように見える。
女の子がバチを持っている様子から、太鼓を叩きたい(このコミュニティに入りたい)ことを象徴している。右上の2人は中のいい服。男性の右手が女性の肩に回っている。
この2人は中のいい関係のはず。女の子の服の白は清楚さを感じる。女の子でもこのコミュニティに入れるんだと、紫の服の男性は言っているのでは。
この絵には影がない。技巧的な絵ではない。
辛い現実を表現するために、わざと柔らかい印象のタッチにしているのでは。一番右の男の子は体が一番大きいので長男。女の子とは小さいので末っ子。
そうすると、紫の男性は父親。この家族の家業が楽団のようなもので、その練習をしている所ではないか。太鼓ではなく餅に見える。杵を担いで餅を作らなければいけない場面。
子供たちは途中からペチペチ叩いていた。女の子もそれに混じりたかったのではないか。
2枚目の絵
2枚目の絵は、 ギュスターヴ・クールベ「クールベさんこんにちは 」という作品です。こちらも絵に描かれていることから、それぞれ意見を展開して発言していただきました。
まず参加者の皆さんに、絵に描かれている要素について確認してから、次に何が起きているか述べて頂きました。
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参加者から出た意見
左の2人と犬は同じグループは旅人。
右側に馬車。右側の男性が歩きやすい靴で登山家のような人。
茶色の服の男性が疲れた顔。革靴。右側の男性は重装備。この道の長さを知っている。左の2人は地元の人で、左の男性は真ん中の従者。
会話をしている場面ではないか。散歩している所に右の旅人に出会っている場面。左の2人は、右から来た人をお迎えしにきた場面。
左の人はお辞儀をして、中央の男性も帽子を取っている。
これから右の馬車に乗るのではないか。右の人は学者。左の2人は無形が綺麗なので街の人。
互いにあいさつをしている場面。
左の2人の態度から、右の人は偉い人ではないかと思う。左の人は中央の人の従者。右の人は顎が上がっており、偉そうな態度。
右の人を迎えにきた場面。左に2人が馬車を止めて、右の男性の方に向かってきた場面。
中央の男性は、目を左の男性に合わせていないことから、歓迎してはいない。
自分達の街には迎え入れたくない様子に見える。お別れの場なのではないか。
右の男性が旅人。絵の見えてない手前にまちがあり、出入り口で別れを告げている。馬車は効果。にもちが多く積まれていることから、長距離移動になるのではないか。
右の男の人が持っている棒の影が細すぎる。
影でなく、線だとしたら、左が生の世界で、右が死の境目を描いている。
左の男性が死んだ妻に会いにきている場面なのでは。右の男性の光の当たり方から、自分の意思がしっかりしているように見える。
左の人達はお金はあるが、右の男性とは対照的な様子を表している。右の人の髭に違和感。風が吹いているのでは?
ここは標高が高いところ。アジアではない場所。
線を引いている様に見えるので、「危険だからここから先にはいくな」と言っているのでは。左の2人は地元は、この土地について知らない人たち。右の男性と中央の男性髪型や持っているものは鏡の様に描かれているが、地位や立場などが対照的に描かれている。右側は画家で自由人でお金はない。中央の方は従者を持ち、権力がある方。
地面に線を描いている。
左が貴族で右が農民。茶色い服の人を右の世界に受け渡している場面では。
最後に
VTSはアート作品を見るだけでなく、参加者の思考力やコミュニケーション力の向上に貢献する素晴らしい教育手法です。
またのご参加お待ちしております!