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【開催記録】第52回アート対話カフェ 2023/11/27
今回は、5名の参加者と一緒に作品鑑賞をさせて頂きました。
今回の作品は、淺井裕介さんの『たえまなく変化を続ける』です。
参加者の皆さんには、事前にタイトルと作者名を明かしてはいません。
![](https://assets.st-note.com/img/1702896002608-NE4M435Rqn.png?width=1200)
参加者の発言
植物をイメージ。大きな植物を中心に種子があって、人や動物が周りにいる。でも赤いの はなぜかな?
古代の壁画。横顔ばかりなので、古代の絵。エジプトとか古代の命がうずまいているよう な力強さを感じた。
古代な感じがしたし、上にいる動物二匹が漫画チックで、現代ぽさも感じ、いろいろと同 居している。人物、動物がごちゃまぜになっていて面白い。最初は不気味にも感じたが、下 の女性をみるとふんわりした、緩い絵に見えてきた。 真ん中に牙のはえているのはオオカミっぽい。右下にも動物ぽいのがいる。
よく見たら、動物がいろんなところにいる。昔ぽいけど、今っぽくもあっておしゃれ。ブ ランドのロゴにも見える。水玉も命あふれるのを感じ、いろんなところに動物がいるように みえる。
画家は寂しいんじゃないか?いろんなところにいろんなことを 描かないとい け な い ! っ ていう空白を埋めないといけない衝動があるように感じる。空白 を恐れている ん じ ゃ な い かな。
今の空白を埋めたくなるというのが、自分もわかるー。自分もそうしたくなる。人って、 分類をしたくなる。専門家は植物、動物、爬虫類、ほ乳類...と分ける。でも生き物はひとつ の仲間じゃないかって。本質的には一緒なんだから、同じところに描かれたんじゃないかな。
赤ずきんみたいに、オオカミが女の子を食べたのでは?それと も子どもがオ オ カ ミ や 植 物に変容したのか?食べられたのか、変容したのか。それが面白い。
いろいろなものが描かれているが、境界線があいまい。そう思うとすべては同一と思える し、赤い色も生命力、命の鼓動は熱くて...と思うと、赤い色はぴったりなのかな。
パッと見は大きな目がふたつあるけど、見れば見るほど、いろんな生き物、植物が描かれ て、たくさんの人が描いたんじゃないか?大勢の人が触発されてどんどん描いたような...
音で言うと、民族調の感じ。お祭り騒ぎとはなくても太鼓の音が鳴っていそう。笛を吹い ている人も見えたりするので。動物とか人間とか一緒に踊っている感じ。
太鼓の打楽器系もするけど、パタパタと雨やよだれのようなも のがふりそそ い で い る よ うな音も聞こえそう。土っぽいざらっとした感じもするので、土で描かれていたりするのか な。
大きな目の下にかわいらしい女性か男性がいると思うんですが 、その左側に も 顔 が あ る ようにみえる。
右下に人らしきものが楽器のようなものを吹いているのが見え たり、左のブ ラ ッ ク ホ ー ルのようなものに人が見えるので、祭事的なもののようにも見えてる。オオカミの下にも人 のようなものが。そのため命の営み感がみえる。
オオカミが人を食べて、それで成長して、やがてそのオオカミも死んで植物の養分になっ て、命が循環している象徴として、赤い血で赤く、命はつながっているんだよーってなって いるのでは?
この作者はオオカミが好きなのか、大事なものなのか、あがめているのかわからないけど、 後ろの模様にもオオカミの模様が描かれている。この作品はオオ カミが中心に あ る の を 感 じた。
花の中心にいる二匹の生き物が浮いてみえる。タッチも丁寧で 線もきれいに 描 か れ て い る。アニメーションの雰囲気も感じる。この二匹はいったいなんだろう?
大きなくくりとして人と動物?それと、黒い角角としたラインが、人と獣が同じ、人が動 物から出てきたのか、その逆か?
上の植物の葉、中の葉脈の描かれ方が右と左で違う。そこの中でも多様性というかごちゃ まぜになっている。境目もあいまいで、みんな一緒だ!という感じです。
この作品にタイトルをつけるとしたら?
●森羅万象(いろんな命の営みだったり、植物、動物だったり赤い色が血であったり...で)
●混沌と摩訶不思議(答えられないので...)
●溶ける(いろんなものが溶け込んでいるので。進化も感じる)
●憑依した世界
以上、今回も参加者の皆さんから、たくさんの意見や疑問を発言して頂きました。
最後に
皆さんも1日の終わりに、対話型鑑賞会に参加してみませんか?
ご参加お待ちしております!
次回イベントはこちらから!
https://www.kokuchpro.com/group/adcf/