覚悟の大切さ 〜もう一度描いてみたい!!〜
2011年4月精密検査の結果に一瞬目の前が真っ白になり
何も考えられなくなりました。
深夜用を足そうとベッドから起き上がろうにも踏ん張りが効きません💦
最初は多分寝違えたのだろうくらいにしか思っていませんでした。
しかし、翌日も同じく下半身が痺れていました。
おまけに仕事中はなぜか時折どもってしまいます。
『おかしい!何か体に異変が起きている!もしかしたら脳からきているのか?!』
この時点で職場から地元の病院に検査の予約を取り、週末診察を受けました。
主治医に『紹介状を書くから大学病院で精密検査を受けて下さい』
と言われました。「きっと相当症状は悪いのだろう」
ショックでした!
前後しますが症状が悪化し、食事中茶碗を持つ手が硬直し
微動だにしなくなったり💦(私の場合、箸は左です)
歯磨きの最中に下半身(右足)が痺れ、その場で身動きが
取れなくなったりしました。
「もし横断歩道を渡っている最中に固まってしまったら・・・」
色々な悪い場面を想像をしていました。
精密検査の結果、一過性の脳梗塞であることを医師から
説明を受けました。
確かに血管の一部が一目で異常であるとMRIの検査結果、
見て取れました。
「ああこれから次第に症状が悪化し最悪は死ぬのか?!」
この瞬間色々なことに後悔の念が一気に押し寄せてきました。
■ タバコの吸いすぎ
■ 過労(当時遠距離通勤をしていました)
■ 睡眠不足 等々
規則正しい生活と水分をこまめに摂るよう指導を受けました。
歩くことはとてもいいと言うことで休日にはリハビリを兼ね
隣街にある万博公園に行き園内を歩きました。
太陽の塔を眺めている内に涙が込み上げできて止まりません。
なんでこんなことになったのか!!
このままでは終われない!終わりたくない!!
もう一度描いてみたい!!
発病する約2年前に国際コンクールに初入選☝️したことがとても励みとなり
やっと自分を信ずることができるようになっていました。
私にとって描くことが唯一心の支えとなっていましたのでかなり落ち込みました。
これを機会にヘビースモーカーでしたがあの検査結果のショックで真っ先に
禁煙しようと心に誓いました。
しかしながら長年の習慣をそう簡単に変えることは容易では有りません。
ただただもう一度筆を取りたい気持ちは揺らぎませんでしたので電子タバコを
代用したりしながら何とか約30年間に亘る習慣を変えることが出来ました。
足の痺れは比較的早い段階で回復したのですが、肝心の利腕が思うに任せません。
仕事の方も穴を空ける訳にも行かず、辛いながらも続けました。
描くことは諦めたくなかったので利腕とは反対の左手を使い始めました。
約半年間左手で描いたのですがこれはこれで利腕では出せない表現が出来ました。
新たな発見でとても新鮮に感じました。
それと医師から「もうよくなっています」と聞かされ、それを信じていたのが
結果的によかったと思います。
症状は決してよくなかったようですが、今となりましては”嘘も方便”と
言ったところでしょうか。
いわゆるプラシーボ効果がはたらいたのかもしれません。
特に今年に入り世界情勢は激変し、歴史的な変革の時代に突入しています。
過去の時代に後戻りすることはもはや出来ないでしょうし、かと言え未来に対する
不安は日増しに大きくなって行きます。
最近Youtubeで’’覚悟の大切さ”について視聴しました。
■ 人はいつか死ぬ。
■ 人生は一度切りである。
■ 人は明日生きている保証は無い。
過去も未来もない・・・今この瞬間の積み重ねがただあるだけ!
もうあれからかれこれ約9年の歳月が経っています。
発病した直後はただただ生きていたい。
命の大切さありがたみをひしひしと感じていました。
”喉元過ぎれば熱さを忘れる”
今一度あの辛かった出来事を思い出し、