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米トランプ政権下で米国の悪事が暴かれ、ウクライナロシア戦争の終焉も確定した中で、未だに「正義の戦争」にしがみついてる、ネオコンと融合一体化した日本の左派・リベラルに対して、「罪から逃げす、向き合い、償い続けよ」と激しい怒りを表明する。

割引あり

※写真は、田中ユタカ氏の傑作SFマンガ「愛人 [AI-REN]」愛蔵版・下巻収載の「#29 ひとごろしの夢」(実本)より。

※この文章は、内容が内容なので全文公開にはしますが、お値段を付けておきます。
 どうか、ご購入や「チップ」にて、ご支援を強くお願いします!!


 さて、ウクライナ情勢、色々と動いていて、アメリカとロシアの間で停戦に向けた話し合いが本格化し、今のウクライナ大統領が戒厳令を根拠にして任期が終わっても大統領の座に居座ってて停戦交渉とか戦後処理の話をしようにも軍隊やウクライナ政府などに言うことを聞かせる力がなさそうな感じなので、選挙やってもらえないかなんだという話になってたり、アメリカ以上にウクライナ支援にのめり込んできていたイギリス政府が戦争を継続させようとしてたり、そうこうしてる間に、前回も書いたアメリカのDOGEによって(ウクライナのゼレンスキー大統領が1月に口を滑らせて言ってたように)、ウクライナへの支援の大半が色んな人たちにネコババされてた証拠が見つかり始めたりで、カオスな状況に拍車がかかってる訳ですが。

ゼレンスキー ウクライナ大統領が「口を滑らせて」アメリカなどから受けた支援の大半がどこかでネコババされて届いてないと発言したインタビュー動画(2025-01-06):

https://www.youtube.com/watch?v=u321m25rKXc&t=8278s

今回は、前回の続きであり、前回とともにマガジン「人は如何にして体制翼賛となるか - 宇ロ戦争の論壇から考える」の一編にもなりますので、どうかそちらもお読みください。

この期に及んで「正義の戦争」論にしがみつく自称リベラル・自称左派・そして友人達に対して激怒しています。

 眼を日本の自称左派・自称リベラルに向けてみると、未だに、戦争を続けろとかロシアが一方的に降参するまで戦いをやめる必要がない、トランプはロシアとつるんでウクライナ市民を見捨てようとしてるとか、まぁ、言いたい放題な訳ですよ。

 私と長年付き合いのある、そして、加藤直樹くんと同じく友人でもある杉原こうじ氏が、孫崎享氏に対してこんなことを書いてて、流石に耐えかねて批判しました。

https://x.com/kojiskojis/status/1892111937904967692
尊厳をかけて抵抗してきたウクライナの人々は視野の外。「代理戦争」の枠組みでしか事態をとらえられないと、こうした侮蔑的なコメントしか出来なくなる。こうした「識者」をありがたがるのは、そろそろ終わりにしませんか。

https://x.com/kojiskojis/status/1892111937904967692 , 杉原こうじ, 2025-02-19

 流石に頭にきました。

※最後に「おまけ」として、批判したこのスレッド全文を転載します。

何が、「尊厳をかけて抵抗してきたウクライナの人々」なんだ?

 何が、「尊厳をかけて抵抗してきたウクライナの人々」なんだ?

 そういう人たちは確かに存在したでしょう。

 でも、ウクライナで死んでいった人達、両軍の戦闘や砲爆撃やミサイル攻撃などの巻き添えになって死んだり傷ついた市民たちや兵隊たち、かなり強引な形で徴兵されて前線に送られて死んだり傷ついたり、殺し殺されたあったりなど、「死」を間近で見ることになった普通の市民たちの多くが、「尊厳をかけた抵抗」をして、死んでいったのか?

 違うでしょう。

第二次世界大戦で死んでいった日本軍の兵隊たちの無念・生き残り無念を抱え続けた元日本兵たちの事を振り返ってみよう。

 第二次世界大戦・主に右翼の人たちが大東亜戦争と呼ぶような大日本帝国の戦争では、「五族共和」「八紘一宇」などの理想を掲げて、多くの人たちが満州や朝鮮に渡ったり、兵隊として行ってた訳です。しかし、第二次世界大戦が始まる前の兵隊たちの多くにせよ大陸に渡った人たちにせよ、「腹いっぱいお米のご飯が喰えるから」「女性からモテるから」兵隊になったり・貧しい生活から抜け出すことを願って「メシのために」大陸に渡っていったんですよ。

 そして、第二次世界大戦でアメリカと開戦した後、戦況が悪くなるまでですら、望まずに兵隊に取られて南方に送られた人たちがたくさんいて、戦況が悪くなったら捨て石にされた訳です。当時死んでいった兵隊さんや運良く生き延びれた人々が軍の検閲やチェックをかいくぐって残した日記や戦後に書いた回想録の多くには、旧日本軍や政府などに対する恨み言がこれでもか!と並べられてる事も珍しくないし、ニューギニア戦線で生き延び・上官が行った戦争犯罪(そこには、日本兵や敵兵や現地人を殺して食べるというような食人行為も含まれていました!)を生涯かけて追求して刑務所にも入った奥崎謙三先生や、同じく南方戦線で片手を失い命からがら生き延びた水木しげる先生のように、「愛国」「尊厳ある抵抗」というものが嘘っぱちだ!と生涯をかけて訴え続けてた人たちも多くいたんです

再び、今の日本とウクライナに視点を戻そう。

 さて、話をウクライナに戻しましょう。

 確かに、「尊厳をかけて抵抗した」ウクライナの人たちはそれなりにいたでしょう。特に、米英が後ろ盾になってのさばっていた極右勢力の関係者や家族など、左翼の側であっても、今のウクライナ政府や米英などと裏取引をして生き延びたりメシウマしてる人たちは、自分の保身がかかってるから必死に「尊厳をかけて抵抗」するし、そのような人たちの裏の顔を知らないようなすなおな市民たちも又、踊らされて乗っかって抵抗してたでしょう。

 そんな事は、ウクライナに限らず、第二次世界大戦でのあらゆる戦場であった普通の話です。

市民の戦いが「尊厳ある抵抗」であるとは限らない。どころか、不本意不条理な殺し殺されが大半ではないか。

 しかし、そんなもんとは縁のない一般市民やかなり不条理な形で、それこそ「ハイエースされて」徴兵されたような人たちや家族達からしたら、「ロシアが統治しようがウクライナが統治しようがどっちでもいいから、すぐに戦争終わってくれないかな」って言う風に思うのが自然ですよ。死にたくないし飢えたりするのもイヤなんですから、当然だ。

 戦況がいい風に見えた時は未だそんな人は少なかったかもしれない。第二次世界大戦での日本の市民や兵隊さんたちがそうだったように。でも、メッキが剥げて戦況が悪い・不利も不利だという話が噂話レベルであっても飛び交い始めたら、もう、それこそ「バカヤロー」ってなるんですよ。人々の気持ちなど、そんなものだし、戦争に巻き込まれた人たちからしたら、それが当然の感情でもある。

 ところが、杉原氏にせよ加藤くんなどにせよ、「ウクライナ市民はみんな、悪の侵略者のロシアに対して自分の尊厳をかけて戦ってきてるんだ」と乱暴に決めつけてる訳です。

※他の方々も、こんな感じのことを書いてる:

東欧・旧ソ連諸国の近現代史を無視・歪曲した「ネオコン史観」とセットにされた「ウクライナ市民の尊厳ある抵抗」。

 これは、私が「人は如何にして体制翼賛となるか」というマガジンで連載してきてる一連の文章でも繰り返し批判してきてることなんですが、彼らは旧ソ連諸国や東欧の近現代史・特に冷戦崩壊以降の歴史をぶった切って、無理やり国や人々を善人か悪人かに、それこそものすごく乱暴に仕分けした上で、「侵略者に対して尊厳をかけて抵抗してるウクライナ市民」という決めつけを繰り返してるんです。この戦争が本格的に開戦した2022年2月24日からずっとね。

これ以上ない、ウクライナの人々への侮辱だ!!(それだけでなく、この戦争に望まず絡む羽目になったあらゆる人々への相当な侮辱でもある)。

 これは、本当に、本当に!ウクライナの人々にも、ロシアで兵隊として動員されたり戦争に協力したくないけど協力してるような市民たちも含めて、この戦争で血を流したり傷ついたり、貧困や病気を押し付けられたり、家族・親類・友人達がそのような苦しみを押し付けられてる人々に対して、とんでもない侮辱をしてるとしか言いようがないんです。

  • 勝手に善悪を決めつける。

  • 片方を神聖であるという風に行った上で、戦争を続けなきゃ駄目だ。と、人々の想いや苦しみをガン無視していう。

  • 停戦の機運が出てきたことや、アメリカやイギリスや日本などで戦争を続けるように言ってきた人たちに誰が裏からおかねや地位を支援したり便宜を図ってきたかがトランプ政権によって暴かれ始めてる事に対して、陰謀論だとか不正義だ悪だと言って、逆ギレする。

  • 自分たちに都合の悪い話が出てきたら「報道しない自由」を行使したり、フェイクニュースだとか陰謀論だと言い切れる根拠も持ってないのに、フェイクニュースだ陰謀論だと決めつける。

  • そして、自分たちが、歴史的事実ではない「真実もどき」・「ネオコン史観」によってデタラメな前提で物を考え、正義か悪かで乱暴に仕分けしていい悪いを決めつけた上で、ウクライナの人々に戦争を続けろと言ったり、ロシアの人々を悪魔の手先であるかのようにけなす。

 どれもこれも、ウクライナの一般市民やロシアの一般市民に対する、これ以上ないような侮辱としか見えないんですよ。

ウクライナ市民を紋切り形に決めつけ、日本内外の”原理主義的反戦論”やリアリズム国際政治論に基づく非戦論をも圧殺し、無駄に死人と損害を増やしていった。

 しかも、ウクライナの市民たちに対しては、「秩序や正義のために、喜んで死になさい」って暗に迫ってもいるし、「そんな正義の戦争なんかあるかバカヤロー」という真っ当な感覚を持ってる日本国内の人たちに対して、よってたかって非難して・デマも吹き込み嫌がらせしたり仕事を奪ったりまでして、黙らせ、戦争全体に反対できないような空気を日本国内に作る先頭に立った。

 これらが、許しがたい罪でなくてなんなのか?

 戦争犯罪と言えるかもしれない。人道犯罪と言えるかもしれない。でも、そういう小さな話ではなく、人間として・根源的なところでとんでもない過ち・罪を犯してるんですよ。

※書いた直後こういうツイートと記事(ロシア語)を見かけたので、紹介します。



安全な「日本」を根城に、身勝手な動機で人々に死や苦難を押し付け続けるという、この上なく許しがたくも根源的な「罪」。

 ウクライナの戦地で取材した人たちも含めて、基本的には、自分の根城を安全な「日本」と言う場所に置いて、一秒後に死んでしまうかもしれないような人々が死に・殺し殺されあう事を「正義」とすり替え、けしかけ、戦争に反対する議論や言葉に限らず、実際の戦場がどうか・実際のウクライナの場末の街角で何が起こってるのかを伝えようとすることですら、「ロシアの手先のデマ・フェイク」と決めつけて黙らせるような、民主主義を根本からブチ壊すような真似に手を出した

民主主義を根本からぶち壊しもした、そして人間としての根本に関わる大きな罪と逃げず・向き合い、生涯をかけて償え。

 これは、生涯をかけて犯した罪と向き合い・なぜそうしてしまったのか覆い隠さず告白する事で二度とこういうことが起きないように社会に教えるようにし、今後二度と、やれ正義だ「尊厳ある抵抗」だなんてクソ薄っぺらい言葉で戦争やなんやの事を言わないようにするような形で、償い続けないとイカンと思うんです。

 政治運動や社会運動、言論活動や報道活動からも退場しないといけないようなだけのとんでもなく重い罪を犯してしまった人たちも少なからず出ていると思います。

ネオコンが米国などで失脚しつつある中で「最後の楽園」になりかねない日本が起点で戦争が起こされないように注意を払わねばならない。

 アメリカがトランプ政権になり、かなり強引な手段を使ってアメリカ政府などの暗部を暴露することで、ネオコン勢力の復活を防ごうとしている状況の中で、日本ではそういう動きがまだほとんどなくて、ネオコンの人たちからしたら(台湾や韓国よりも)戦争を仕掛けるための工作をやりやすい風土が培われてる日本という国にある私達であるからこそ、「過ちは二度と許されない」jのです。

 過ちが再び起こることは、すなわち、我々日本人が・日本政府や自衛隊が、ロシアや中国や北朝鮮に限らない周辺諸国との戦争をはじめてしまうことと簡単にセットになるのが目に見えてるからです。

 そして、失脚しつつあるネオコンが戦争で一発逆転を狙ってくるのは、ロシア・ウクライナ戦争にせよイスラエルのガザ侵攻にせよ、はっきりとしていて、ウクライナが駄目になって・イスラエルも雲行きが怪しくなったとすれば、台湾や日本や韓国をけしかけにかかるのが目に見える。

 私達は、その時が起きないようにするために、今から備えて、罪を問うべき人々への罪をきちんと問わないといけないのではないか。そう、強く強く思うのです。

※この文章は、内容が内容なので全文公開にはしますが、お値段を付けておきます。
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おまけ:杉原こうじ氏を批判したスレッド全文:

https://x.com/Artanejp/status/1892450836388700219 あたりから:

「尊厳をかけて抵抗してきた」?
笑わせないでください。
死んでいったウクライナ市民の殆どは、戦争を好まず、早期に戦争が終わることを最優先で望みつつ、不本意な形で戦争に駆り出されたり方爆撃(※原文ママ)の標的の巻き添えにされたりして、死んだのです。
杉原さんや加藤くんたちの言説行動の罪は、重い。

引用
杉原こうじ(NAJAT・緑の党)
@kojiskojis
·
2月19日
尊厳をかけて抵抗してきたウクライナの人々は視野の外。「代理戦争」の枠組みでしか事態をとらえられないと、こうした侮蔑的なコメントしか出来なくなる。こうした「識者」をありがたがるのは、そろそろ終わりにしませんか。 x.com/magosaki_ukeru…
午後2:46 · 2025年2月20日

何が「尊厳をかけて抵抗してきた」だ?
本戦争が、14年マイダン政変以降、ネオコンの帝国主義的な欲望を後ろ盾にして樹立された政権の恐怖政治と、ロシアと言う国家が持つ被侵略への恐怖心の両方が引き起こした物であり、早期停戦が可能だったのにしなかった事で不要な死傷者を膨大に出したのに。

そして、杉原さんにせよ加藤くんにせよその他「左派」論客たちにせよ、この戦争を「悪のロシアの侵略に抵抗するウクライナ市民の崇高な活動」と位置づけた上で、歴史的事実を無視して・ネオコンが専ら都合よく歪曲したナラティブに依拠して長期化のための支援を行い、ウクライナ市民を「殺した」のです

杉原さん、加藤くん、それ以外にも志葉玲氏とか色々な左派やリベラルの論客たちが、現実に起きてることも、旧ソ連諸国や東欧の近現代史も中立俯瞰して直視せず、特定の勢力≒ネオコンに都合のいいつまみ食いと歪曲に依存しまくった事で、膨大な数のロシア・ウクライナの市民を「殺し」傷つけたのです。

あなたがたは、本当に許しがたい、許しがたい、罪を負ってしまった。
自分たちが薄っぺらい正義感や薄い教養を深めるためにネオコンがでっちあげたと言ってもいい歴史もどきにすがり続け、批判をやれ「ネトウヨ」だなんだと攻撃した結果、多くの露・宇市民を「殺し」傷つけ家や財産を奪った罪を。

これからは、罪を償うべき時間です。
自分たちが犯した罪を正面から見つめ、開き直らず、どうしてこういう真似をしてしまったのか、一から十まで覆い隠さず公に明らかにし、何故にあんなポンコツな「ネオコン史観」や大本営発表を盲信してしまったか、時間をかけてでも告白していくことが大事です

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