参議員選挙が終わり、その低投票率や投票結果に、日本社会にかけられた「呪い」の罪深さを感じる。
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さて、もうそろそろ梅雨が明けそうですね。今年は本当におかしな天気だと思うのですが…
参議員選挙が、終わりました。
選挙の当日って、この八年間ほどは本当に胃が痛くなって、午後八時という死刑執行の瞬間を待つような心境になるのですが。
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「改憲政党で三分の二」は辛うじてさけられたけど…。
今回、いくつか問題があったと思います。確かに与党は減らしたけど、自民党が減った分を公明党と維新の会が増えて補ってるような状況で、しかも、投票率が非常に低くてとうとう48%にまで落ち込んでしまった。
https://mainichi.jp/articles/20190723/ddm/005/070/146000c
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190722/dde/010/010/046000c
そして、「野党共闘」が一応出来て一人区で候補者を一人にできたのはいいのですが、大手の政党・特に立憲民主党が少数政党の人達を無視したりするかのような事をいくつかやったことで、「野党共闘」ってのがおかしなことになってしまってる訳です。
そして、共産党は共産党で、キリスト教の保守派の人たちと似たようなことを言い出して、それは人権を侵害してますよ。といさめた候補の人や弁護士さんたちを攻撃し始めた。
国民民主党の人達は、いつ自民党の側に転ぶかわからないような話がどんどん出始めてる。
立憲民主党の人達や国民民主党の人達がダメだなぁ。と思ったのは、特に社民党に対する扱いの酷さなんですよね。社民党の杉並区議だった市来とも子氏を社民党側の了解なしに引き抜いて山梨県選挙区の立憲民主党の候補にして出馬させたりとか。鹿児島県選挙区で、社民党の組織がある程度出来てるのに国民民主党の人を無理やりゴリ押ししてたり。両方共「野党共闘が大事だから」と社民党が折れて選挙となった訳ですけど、それに限らず色々な所で、社民党の組織力は「活用」しても、社民党側に対して「報酬」が出てるかといえば、どうもそうでもなさそうで、とにかく大きな政党が小さな政党をいいように使って・最終的には自分達のために小さな政党を潰しても構わないだろう。的なごうまんなものがものすごくあった感じなんですよね。
こういう事をやっていたら、社民党の側だって他の人達だって、どんどんやる気をなくしてしまうし、そういう事があるから「負けた」選挙区が少なからずあったように私には見えるのですが。
https://mainichi.jp/articles/20190602/ddl/k19/010/081000c
https://www.sankei.com/politics/news/190326/plt1903260034-n1.html
https://mainichi.jp/articles/20190620/ddl/k46/010/499000c
大きな組織が小さな組織をいいようにコキ使い・利用して、最終的には潰していく。なんてのは、どう言い訳してもヤクザのやり口でもあるし、そんなことをやってるから、多くの人が野党共闘というものに乗り気ではなくなってるようにすら、見える訳です。
今回の参院選の、異常な投票率の低さの背後に見え隠れする「呪い」と「選挙隠しのご意向」。
もう一つ。こちらが本題のようなものなんですけど、投票率が異常に低かったこと。
今回、テレビやラジオでほとんど選挙のことをやってなくて、夜の10時とか11時のニュースですら、毎日やってなくてやらない日が多くあった訳です。確かに、京都アニメーションへのガソリン放火事件や吉本興業の暗部が暴露された件があったとはいえ、余りに選挙のことをやらなさすぎてた。
お役所のホームページだって、いつもと違って選挙のページに簡単には辿り着けなくなってたし、私が田舎暮らしなのもあるんでしょうけど、駅のペデストリアンデッキで選挙演説を見ることもなかった。
なにかが、おかしいと思うんです。まるで、テレビもお役所も、本当は選挙に行ってほしくないのではないか?と疑ってしまう。
https://www.asahi.com/articles/ASM7K6X5XM7KUCVL02H.html
https://blogos.com/article/391806/
https://blog.goo.ne.jp/zamaakeno33/e/683b7c09fd3350c1888d91953dff8490
そして、野党に投票すると言うこと自体が、すごく悪いことであるかのような「空気」が広がったように思います。確かに、「非同意性交罪」問題や「コンビニエロ本排除」問題のように、あきらかにおかしな事をやってきた人たちに野党の一部が乗っ取られてる部分から「いやになった」人がいたとは思いますが、そんなものでは済まされないように見えるんですよね。
この間の年金の件や与党や内閣がやってるいろんなごまかし・ウソ、挙げ句の果てには経済政策の大失敗や消費税増税のゴリ押しという問題が、もっぱら与党側の責任としてあって、殆どの人がそういう「失敗」で苦しめられてるのに、投票で「与党にお灸をすえよう」とならずに、与党を落とすような投票をするくらいなら棄権する。と言う人が目立ってるし、内閣支持率も高いままですね。
https://blogos.com/article/382490/
https://blogos.com/article/392910/
「呪い」によって、投票率を下げ与党が「勝った」。
この、おさまりの悪さみたいなのはなんでかなぁ。とずっと思ってきたんですが、安倍総理や総理の側に立ってネットで色々言ったり書いたりしてる人達が、もう、この八年間近く揃って「悪夢の民主党政権」と繰り返してるのが大きな理由なんじゃないかなぁ。と思ったんですよね。
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