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堀辰雄 ほり・たつお (1904年 [明治37年] - 1953年 [昭和28年]) の誕生日 (12月28日) 小説家
堀辰雄 ほり・たつお (1904年 [明治37年] 12月28日 - 1953年 [昭和28年] 5月28日) 小説家。
🔍 青空文庫 随筆「大和路・信濃路」堀辰雄 1941年執筆, 1943年-1944年初出
🔍 青空文庫 小説「曠野」(あらの) 堀辰雄 1941年初出
📝 上貼の「大和路・信濃路」で述べている1941年10月の奈良滞在の結果書かれた短編小説。
物語の舞台は、恐らく (奈良時代を描くことは資料的にも難しかったらしく) 時代設定の後代への変更ゆえに、
堀が本来意図していた奈良から京都に変化しているとのことですが、
主人公の女性が家屋敷同様に置き去りにされて行く、まさに《曠野》の感じは
古都奈良の「もののあわれ」的な人格化・具象化にも見えて、
この御時世もあってか、正直身につまされる想いも生じました。
🔍 青空文庫 随筆「黒髪山」堀辰雄 1941年初出
🔍 青空文庫「堀辰雄の作品」
🔍 Wikipedia (日本語版)「堀辰雄」
https://ja.wikipedia.org/wiki/堀辰雄
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(関連)
🔍 青空文庫 小説「死者の書」折口信夫 1939年初出
堀辰雄は、折口信夫の「死者の書」的な、奈良時代を舞台とした小説を書こうと考えていたものの、発表に至りませんでした。
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🔍 青山学院大学教授 (日本文学) 小松靖彦さんのTweet.
ツィッターで「万葉集」を検索すると、アニメ「君の名は」の影響力の大きさに驚きます。宮崎駿監督「風立ちぬ」にも、関東大震災の場面で、一瞬『校本萬葉集』の原稿のようなものが登場します(なお、戦争に対して必死に距離をとり続けた堀辰雄を、堀越二郎に重ねたことには強い反発を覚えます)。
— 小松靖彦/ Yasuhiko KOMATSU (@ScriptOgawa) August 24, 2017
日中戦争・太平洋戦争下、堀辰雄は消極的に戦争から逃避していたのではなく、時局に迎合した文学ではなく、「本当の文学」を求めて、意識的に、戦争という時代状況から距離を置いていたと思います。2年前の冬の、雪に閉ざされた軽井沢で、それを強く実感しました(写真:堀辰雄文学記念館、軽井沢)。 pic.twitter.com/TKjTclayKq
— 小松靖彦/ Yasuhiko KOMATSU (@ScriptOgawa) December 5, 2017
📝 私も、堀越二郎とのイメージの混同に違和感を持ちました。(※1)
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📖 ブログ内関連記事
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宮崎駿監督作品関連記事
🔍 世に倦む日日さんのTweet. [「もののけ姫」(1997年) について]
「もののけ姫」には「二項対立の否定」の思想があると思う。あの頃、さかんに言われていたのは「二項対立は不毛」「二項対立の時代は終わった」の言説で、「もののけ姫」にもその流行思想が反映されている。脱構築主義の思想。「大きな物語は終わった」という、人間の理想追求を否定する思想性。
— 世に倦む日日 (@yoniumuhibi) November 27, 2017
私は、あれでいいのかなと疑問に思う。悪は悪として描かないと。悪と正義、悪と善を曖昧にして境界線をズラす操作をしすぎている。今の日本の子どもたちのいじめの環境というのは、われわれの頃よりずっと凄惨で苛烈だ。生き地獄で救いがない。だから犠牲者が多発する。脱構築の教育の悪影響だと思う。
— 世に倦む日日 (@yoniumuhibi) November 27, 2017
宮崎駿が、日本の脱構築の思想文化を拡延してきた一人だということは、忘れてはいけないと思う。若い世代に身についている価値相対主義(=正義の否定、脱倫理)の態度は、宮崎アニメの影響もあるはず。戦後民主主義が子どもに教育してきたのは、正義が悪を倒す物語、弱者を守る正義の大切さ。
— 世に倦む日日 (@yoniumuhibi) November 27, 2017
🔍 世に倦む日日さんの記事 [「ハウルの動く城」(2004年) について (5)。2004年12月] 「国民が宮崎駿に対して持っているものは絶賛と崇拝の念だけではない。それは半分であり、一方にはどことなく信用できない怪しさや疑わしさも同時に嗅ぎ取っているはずだ。宮崎駿には手塚治虫に寄せるような全面的な信頼感を持てない。」
🔍 同 (8) 「宮崎駿の方法で一貫しているのは、二項対立や勧善懲悪の否定であり、物語の形式への懐疑であり、単一の意義づけの拒絶であり、公式的意味の束縛からの離脱である。」
🔍 世に倦む日日さんの記事 [2023年7月] 「90年代以降の日本人は、子どもたちを嘗ての教育基本法の理念と精神で育てなかった。正義と真理を愛する燃える心を持った人間に育てず、正義なんてもんは相対的だよと教え、根っからの悪人なんていないと教え、悪を倒すために闘うことの意義を教えなかった。だから、ビッグモーターの資本主義がまかり通り、若者はビッグモーターの従業員のような人間になるのだろう。」
🔍 世に倦む日日さんの記事「欺瞞は誠実である - 宮崎駿の二重思考 (ダブルシンク)」 [後半有料。「風立ちぬ」(2013年) 声優のノンプロ起用について。2013年9月]
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🔍 ハフィントンポスト記事 (生田綾 2017年5月) 『ジブリの新人スタッフ、「給料安すぎる」と海外で指摘相次ぐ 日本のアニメーターなら高待遇?』「スタジオジブリの新人スタッフ募集要項が海外の求人情報サイトに紹介され、給与が安すぎるのではないかと指摘する声が海外ユーザーの間で広がっている。」
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📔 ブログ内関連記事 (脱構築批判等について)
(21年1月6月記事発表。9月22年10月11月23年1月8月更新)