世界唯一の牧場の旅へ(はじまりのお話)
北海道帯広市。帯広の都心から車で40分ほど離れた中札内村(なかさつないむら)。
この村に、世界唯一の牧場があることを知っていますか?
この度、不思議なご縁から、この牧場のサポートをさせていただく機会をいただきました。
世界唯一。そして聖地とも言われるほどの牧場へ、私自身が足を運ぶことになるとは…。人生…何が起こるかわかりませんね。素晴らしい経験と体験をさせていただきました。私一人でこの経験を抱えるのはもったいない。このご縁と経験を次の人達、そして次の世代にも伝えたいと思います。この旅で感じたこと、伝えたいことをここに記していきたいと思います。
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世界唯一の牧場との出会い。
私は静岡県浜松市で農家民宿を経営しています。
農家民宿カフェcoco-Rin
一見、ただの?農家民宿なのですが、実はコミュニティを意識して運営している少し変わった組織です。
様々な事情を持つ人が、それぞれの事情の中で生きていくために、シゴトを生み出し、活動をする。
そして、自分の得意とすることでシゴトを作る「好きをシゴトにする始発駅」をミッションに掲げ、集った人たちと活動をしています。
私自身が変人クリエイターと言われる中で活動しているせいか、面白いことをしている人が集まるのもcoco-Rinの特徴です。ある日、日本全国をキッチンカーで回っているgreen coffeeの〝かっちゃん〟という女性がcoco-Rinに泊まりにきました。黄緑色の可愛いキッチンカーのオーナーでした。
こんなキッチンカーを運転して、全国津々浦々しながら生活しているという、かっちゃん自身が究極に面白い人物として認定なんですが…
かっちゃんと、色んな話をするうちに、こんなことを話をしてくれました。
「すごい人がいるのよ!久米さんと同じようにね、コミュニティを作っている。本当にすっごい人が北海道にいるの。その人が作っているものが、生乳なんだけど。生乳って知ってる?」
かっちゃんに聞かれた私。頭の中にある辞書を全て開いてみたけれど、生乳についての知識がゼロに等しく、何一つ答えることができませんでした。
生乳という衝撃のワード
私は25歳の時に難病になり、車椅子がないと移動できない時期もありました。そんな自分の体を変えるべく、オーガニックや自然栽培など、色々なことを勉強し、ビーガンなどの生活も実践してきた経験があります。you are what you eatということわざを実践し、その良さも体感したことから、広島県呉市でオーガニックカフェをやり始め、その流れとしてcoco-Rinがあります。
健康オタクの界隈では、牛乳についても色々な話が出回っているのも知っています。ただ、私自身は牛乳も、チーズも大好きです。自然派系のこだわりを持つ販売店などで見かける牛乳として有名なのが、低温殺菌牛乳ではないでしょうか?
生乳という商品を置いているのを、私はかつて見たことがありません。なので、正直「生乳って知っているか?」と聞かれてもなんのことかわかりませんでした。
かっちゃんの話によると
生乳は、「低温殺菌牛乳でもない、牛のお乳から搾った〝そのまま〟のものだよ」
だそう。
信じられません。
牛から搾った(テレビで見るような演出で、牧場でそのままコップに入れて飲んでいるのではなく、)その生乳を、現場ではなく全国に販売をしていると言うのです!
一般的に販売されている牛のお乳「牛乳」という商品は、菌の増殖を抑えるため加熱殺菌しなければいけません。そのために、少しでも加熱温度を下げて栄養価を届けるためにと生まれた商品が「低温殺菌牛乳」だったはずです(私の薄い知識の中で)。
さらに驚くことは、その生乳販売を国から許されているのが、その北海道にある牧場【想いやりファーム】だけだと言うのです。それも世界で唯一だと。
一言で言うならば…
なんじゃそりゃ!(驚愕🫨!)
です。
奇跡の牧場を創り出した長谷川会長との出会い
かっちゃんは、その日のうちに
その牧場を生み出したという長谷川会長に
coco-Rinの活動のことを伝えてくれました。
(coco-Rinのことを、なぜ長谷川会長に伝えてくださったのか…。かっちゃん、どうしてでしょうw?)
それからのスピードが早い!早い!
なんと、長谷川会長自身がcoco-Rinに滞在しにきてくださるというではないですか!
想いやりファーム 産みの親。長谷川 竹彦さん(現在は会長)。
以後、この記事では〝会長〟として紹介させていただきます。
会長は、まるで仙人のような風貌ですが、お肌は子供のようにツルツルでピカピカ。目はとても優しく穏やか。だけど、そこにいる人の心を一瞬で見抜くことができるだろうとすぐにわかりました。全てを見透かされていると感じるので、何一つ取り繕う必要もない。まことに不思議なオーラを放つお人でした。
会長は、coco-Rin滞在中に、私や働くココリンズ達に様々なお話をしてくださいました。
会長が運営する【想いやりファーム】がコミュニティということ。そしてそこから生み出される生乳という真実の世界がどんな場所なのか。
世界唯一をやり続けることの難しさとは…
などなど…全てが興味深く素敵なお話すぎて、気がつくと5時間以上会長のお話に耳を傾けていたココリンズです。そして、その時に生乳を初めて飲んだのです。当時小学1年生の息子も、初めて飲んだ生乳に目を見開きながら、「何だ!体に広がる!」とコメントしていたのを思い出します。(ラッキーなココリンズと息子達です)
それからと言うものの、
coco-Rinが古民家を改装し2号店をオープンする際にもお祝いに駆けつけてくださったり、
coco-Rinで地域の人達へお話会を開催したり、
古民家の浄化槽が溢れて水攻めにあいパニックな時にも一緒に水を流したり(笑)
世界唯一の存在を創り出すという、どこか遠い存在だった「会長」と「想いやりファーム」が私の身近な存在になっていきました。
節目節目でcoco-Rinに現れてくださり、
私たちのコミュニティを温かい目で見守りアドバイスをくださるようになりました。(きっと、coco-Rinが危なかっしいので、心配してくださっているのだと思います。)
私の本業であるデザイン業のシゴトにも
興味を持ってくださり、色々とご相談くださるように。
今回は想いやりファームのクラウドファンディングのサポーターとしてお役目をいただきました。
そして、今私は、北海道帯広市中札内村にいるのです。出会いからちょうど1年。宿泊のお客様からのご縁で、まさか北海道に。それも聖地に行くことになるなんて。出会いって本当に面白いですよね。
北海道はでっかいどう
一度は言ってみたい北海道の代名詞。
※昭和時代の航空会社のキャッチコーピーだそうです。
北海道には何度か遊びに行ったことがありましたが、いわゆる観光地しか行ったことがありません。北海道の人が生活しているリアルな町に滞在するのは、今回が初めてです。
北海道に到着してから、想いやりファームへの道のりは、けして簡単ではありません。想いやりファームへの道のりをGoogleで検索しても、一日ではたどり着けないため、検索不能と出てきます。(ひぃ!!)
一日でたどり着けない場所が日本にあるなんて…
今回は宮城県でシゴトをしていたため、宮城県仙台から苫小牧までフェリー移動(夕方から翌朝の昼前に到着)。苫小牧から新千歳まで電車移動。新千歳から帯広まで高速バス。そして会長自らお迎えくださり、車で想いやりファームへと向かうのです。
私にとって初めての聖地巡礼が始まります。
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