Art of Argument

NPO法人全日本ディベート連盟(CoDA)専務理事、日本ディベート協会理事の久保健治が主宰するディベートメディアプロジェクトです。ディベートを活用した議論教育の実践を中心にアカデミック(準備)、パーラ(即興)と幅広くディベートに関係する内容について発信します。

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NPO法人全日本ディベート連盟(CoDA)専務理事、日本ディベート協会理事の久保健治が主宰するディベートメディアプロジェクトです。ディベートを活用した議論教育の実践を中心にアカデミック(準備)、パーラ(即興)と幅広くディベートに関係する内容について発信します。

最近の記事

ディベート甲子園「名講評・判定」スピーチ“列伝”最終回 久保健治

第21回ディベート甲子園(2016) 高校の部・準決勝 第1試合 論題「日本は国民投票制度を導入すべきである。是か非か」 肯定側 鎌倉学園高等学校(神奈川県)  否定側 筑波大学附属駒場高等学校(東京都) 主審・久保健治(全日本ディベート連盟 専務理事、日本ディベート協会 理事) 動画はこちら 第1部 講評・判定スピーチ■<1.> 判定 <1.1> 「戦うことでしか理解出来ない不器用な友情」 はい、選手並びに招集の皆様、お疲れ様でした。 ディベート甲子園3日目、準決勝で

    • ディベート甲子園「名講評・判定」スピーチ“列伝”第八回 坂田好保さん

      第24回全国中学・高校ディベート選手権(ディベート甲子園) 中学の部・決勝戦 講評・判定 [論題] 「日本はタクシーに関する規制を大幅に緩和すべきである。是か非か」  *ここでいうタクシーとはタクシー、ハイヤーを指す。  *タクシー事業者に対する参入、需給調整、事業の休廃止、運賃に関する 規制を撤廃する。  *タクシー事業者以外が自家用車等による有償旅客運送を行うことを認め、運転するものは普通第二種免許を受けずともよいものとする 肯定側 東海中学校 否定側 創価中学校 主審

      • ディベート甲子園「名講評・判定」スピーチ“列伝”第七回 神永誠さん

        第22回ディベート甲子園(2017) 中学の部 ・準決勝 第1試合 [論題] 「日本は小売店の深夜営業を禁止すべきである。是か非か」 *ここでいう小売店とは、商品を消費者に売る有人の店舗とし、飲食店を含む。ただし、ガ ソリンスタンドは除く。 *ここでいう深夜営業とは午後 10 時から午前 5 時までの販売、配送とする。 肯定側 いわき市立中央台北中学校 否定側 洛南高等学校附属中学校 主審・神永誠さん(全国教室ディベート連盟 関東支部副支部長) 動画はこちら 第1部 講評・

        • ディベート甲子園「名講評・判定」スピーチ“列伝”第六回 志村哲祥さん

          第23回ディベート甲子園(2018) 高校の部 ・準決勝 第2試合 [論題] 「日本は国会を一院制にすべきである。是か非か」 *参議院を廃止するものとする。 肯定側 創価高校 否定側 開成高校 主審・志村哲祥さん(全日本ディベート連盟 理事) 動画はこちら 第1部 講評・判定スピーチ■<1.> 講評 はい両チームともお疲れ様でした。判定を下します、主審志村です。 非常に高度な、本当に高度な試合でした。流石に試合もここまで来るとすごい応酬があったかな、と思います。 ところ

        • ディベート甲子園「名講評・判定」スピーチ“列伝”最終回 久保健治

        • ディベート甲子園「名講評・判定」スピーチ“列伝”第八回 坂田好保さん

        • ディベート甲子園「名講評・判定」スピーチ“列伝”第七回 神永誠さん

        • ディベート甲子園「名講評・判定」スピーチ“列伝”第六回 志村哲祥さん

          ディベート甲子園「名講評・判定」スピーチ“列伝”第五回 榊原陽介さん

          第24回ディベート甲子園(2019) 高校の部 ・準決勝 [論題] 論題:「日本はフェイクニュースを規制すべきである。是か非か」 *ここでいうフェイクニュースとは、虚偽の事実について、虚偽であることを分からない形で不特定多数をあざむく意図をもって作成された情報をいう。 *以下の三つを禁止する。 1.フェイクニュースを発信すること。 2.フェイクニュースと知りながらそれを拡散すること。 3.発信者または管理者がフェイクニュースを訂正または削除せず放置すること。 肯定側 創価高校

          ディベート甲子園「名講評・判定」スピーチ“列伝”第五回 榊原陽介さん

          ディベート甲二子園「名講評・判定」スピーチ“列伝”第四回 天白達也さん

          第22回ディベート甲子園(2017) 高校の部 ・準決勝 第2試合 [論題] 「日本は企業に対する正社員の解雇規制を緩和すべきである。是か非か」  *ここでいう緩和とは「人員整理の必要性」および「解雇回避努力義務の履行」を整理解雇 の要件から除外することとする。 肯定側 渋谷教育学園幕張高校 否定側 筑波大学附属駒場高校 主審・天白達也さん(全日本ディベート連盟 理事) 動画はこちら 第1部 講評・判定スピーチ■<1.> 講評 両チームの皆様、お疲れさまでした。死力を尽く

          ディベート甲二子園「名講評・判定」スピーチ“列伝”第四回 天白達也さん

          ディベート甲子園「名講評・判定」スピーチ“列伝第三回 田中時光さん

          第24回全国中学・高校ディベート選手権(ディベート甲子園)高校の部・準決勝 論題:「日本はフェイクニュースを規制すべきである。是か非か」 *ここでいうフェイクニュースとは、虚偽の事実について、虚偽であることを分からない形で不特定多数をあざむく意図をもって作成された情報をいう。 *以下の三つを禁止する。 1.フェイクニュースを発信すること。 2.フェイクニュースと知りながらそれを拡散すること。 3.発信者または管理者がフェイクニュースを訂正または削除せず放置すること。 肯定側

          ディベート甲子園「名講評・判定」スピーチ“列伝第三回 田中時光さん

          ディベート甲二子園「名講評・判定」スピーチ“列伝”第二回 竹久真也さん

          第26回(2021年)全国中学・高校ディベート選手権 ディベート甲子園 高校の部決勝 論題「日本は、積極的安楽死を法的に認めるべきである。是か非か」 肯定側・創価高校 否定側・慶応義塾高校 主審・竹久真也さん(全国教室ディベート連盟 理事) 動画はこちら 第1部 講評・判定スピーチ■<1.> 講評 ただいまより高校の部決勝戦の講評判定を行いたいと思います。 まずは対戦していただいた両選手の皆さんをご紹介しましょう。 肯定側を担当してくださいました創価高等学校、対、否定側を

          ディベート甲二子園「名講評・判定」スピーチ“列伝”第二回 竹久真也さん

          ディベート甲子園「名講評・判定」スピーチ“列伝” 

          はじめにー渡辺徹(全国教室ディベート連盟)ー 選手の皆さんはよくご存じの通り、ディベートという議論の形式は、もちろん肯定側・否定側の立場に立つディベータ―の論戦だけで成り立つものではなく、それを第三者の観点から評価する立場の人、すなわち「審判」がいて、初めてなりたつものです。全国教室ディベート連盟が行っている教室ディベートでは、特に審判からの講評・判定スピーチは試合の「勝ち負け」について納得のいく説明ができたか、さらには、どのような学びを生徒諸君に提供できたかという点で、注

          ディベート甲子園「名講評・判定」スピーチ“列伝” 

          ディベート甲子園「名講評・判定」スピーチ“列伝”第一回 渡辺徹さん

          ■データ■ 第20回(2015年)全国中学・高校ディベート選手権 ディベート甲子園 高校の部決勝 論題「日本は、裁判員制度を廃止すべきである。是か非か」 肯定側・東海高校 否定側・熊本マリスト学園高等学校 主審・渡辺徹さん(全国教室ディベート連盟 監事) ・チャンネル名「特定非営利活動法人全国教室ディベート連盟」 ・動画名「高校の部・決勝戦_講評と判定_第20回ディベート甲子園(2015年) ■第1部 講評・判定スピーチ■<1.> 講評 ご紹介を頂きました渡辺徹でございま

          ディベート甲子園「名講評・判定」スピーチ“列伝”第一回 渡辺徹さん

          【ディベートアーカイブPJ】ディベート大会に取り組む価値と準備の方法~全日本NEWS

          はじめに先日、全日本ディベート連盟(CoDA)主催の第20回全日本大学ディベート選手権大会が終了しました。実はその大会を盛り上げるために、5週間にわたって週1で発刊された「全日本NEWS」という企画がありました。 ここには、数多くの方が記事を寄稿されておりますが、大変に参考になるものでした。こうした記事がこのまま散逸するのは勿体ないと思いましたので、ディベートアーカイブ企画として、残したいと思います。 各号の目次を記載しました。全日本に大会に関わらず、ディベート大会に出よ

          【ディベートアーカイブPJ】ディベート大会に取り組む価値と準備の方法~全日本NEWS

          瀧本哲史さんとの20年

          今回のAOAは、NPO法人全日本ディベート連盟の専務理事である久保健治による#瀧本宿題の内容となります。 はじめに「久保さんは、私のディベート活動の中で、ある1番の記録をもっています。なので、声をかけました」 瀧本哲史さんが、なぜ、私を特定非営利活動法人全日本ディベート連盟(以下、CoDA)にリクルートしたのかについて答えた言葉です。現在、私(久保健治)はCoDAで専務理事を務めています。瀧本さんと初めて出会ってから20年。CoDAという組織で一緒に動くようになってから15

          瀧本哲史さんとの20年

          Art of Argumentとは

          Art of Argumentは、NPO法人全日本ディベート連盟 専務理事、日本ディベート協会 理事である私こと、久保健治が主宰するディベートプロジェクトです。 日本における議論教育の普及と発展を目指して、様々なディベートに関する情報を発信していきます。具体的には、以下のような情報を中心にして不定期で発信します。特に、ディベート教育について中心に記載していきたいと思っております。 ・日本国内外でのディベート教育に関する理論と実践 ・ディベート活用事例(ディベート応用教育の

          Art of Argumentとは

          【ディベート理論】認識論で考えるディベート理論ークリティークとメリデメ比較方式の対立原因

          はじめに今回のAOAは、少しマニアックなディベート理論の話になります。なお、本稿では調査型ディベートを対象にしています。本稿に限ってディベートとは調査型ディベートを指します。 調査型ディベートの勝敗決定方法というのは、ディベート甲子園では「メリット・デメリット比較方式(以下、メリデメ比較と記述」となっていますが、大学生以降のディベート大会では「論題を肯定・否定する」としか書かれておらず、論題を肯定否定する具体的な方法はディベーターに委ねられています。 ディベート甲子園ルー

          【ディベート理論】認識論で考えるディベート理論ークリティークとメリデメ比較方式の対立原因

          オンラインでアクティブラーニングを実践する方法

          コロナウイルスの影響で、ディベート教育の実践はオンライン化が急速に進められています。ディベートはいわゆるアクティブラーニングという形式になりますが、オンラインとリアルではアクティブラーニングの実践にも違いが出てきそうです。 そこで、AOAとしては、オンライン授業でのディベート実践報告をお届けします。AOAの管理人の1人である、私こと全日本ディベート連盟専務理事の久保健治による授業実践です。 なお、本記事は個人の見解であり、所属組織の公式見解ではありません。 ====

          オンラインでアクティブラーニングを実践する方法

          選手やジャッジ以外でのディベートキャリア~運営スタッフでディベート力をプロジェクトに活用~

          AOAでは、選手のみならず様々な形でディベートに関わる人に光を当て、その経験で獲得できるスキルや面白さに注目していきたいと思います。 今回はディベート運営のプロ集団として様々な試みを続けているROOM(CoDA関東学生事務局)の舘内美幸さんからご寄稿いただきました。舘内さんは、選手とは違う形でディベートに関わることを選んだことで、見えてきたものがあるといいます。運営はある意味、ディベートで培った能力を活用する場所でもある。選手としては、ディベートはもういいかなと思った方でも

          選手やジャッジ以外でのディベートキャリア~運営スタッフでディベート力をプロジェクトに活用~