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『風神雷神 Juppiter,Aeolus』原田マハ著 より、リヴォルノ。

Ciao! フィレンツェのチヅ@リヴォルノです!

『風神雷神 Juppiter,Aeolus』原田マハ著 より

16世紀にはるばる日本からイタリアへやってきた天正遣欧少年使節、
彼らの船はリヴォルノに着岸し、ピサ、フィレンツェ、そしてローマ教皇謁見の為にローマへ向かいます。

使節団にとってのイタリアでの最初の地、
リヴォルノは現在でもクルーズ船での旅で利用される事も多い港町です。
そんなリヴォルノの、個人的に好きなポイントをご紹介します。

それは、廃墟!
#廃墟好き
リヴォルノはフィレンツェからも電車でアクセスしやすい場所にあります。
到着後、降車したら港のある街の方へ向かいがちですが、
そこで、敢えて北側に少しだけ移動すると、、、
趣のある廃墟が見えてきます。

その名はstabilimento termale Acque della Salute〜健康温泉水施設、、温泉スパみたいなやつです。
お隣にはGrand Hotel Coralloというホテルがあるので、コラッロ温泉とも呼ばれます。

1900年代初頭に建てられ、
盛況だったのが時代と共に廃れてゆき、
火災の被害もあったりで再開発の計画も進まず、
このような状況にあります。



写真を見ながら反射的に戦争被害の映像を思い浮かべてしまうのは悲しいご時世でもありますが、
20世紀初頭の手の込んだ美しい様式と自然に還ろうと働く緑とが相まって、美しい光景です。


それが2020年コロナ禍の中、
ウフィツィ美術館で保管されたまま公開されていないコレクションを
トスカーナ内の各地でも展示しようという動きが活発化。
このリヴォルノの温泉施設にウフィツィ館長が候補地視察として訪れています。

実現すれば、ウフィツィ美術館を訪れた次の日は、
海の方へ足をのばしてゆっくり、、なんていうのもいいですね。
まだ時間はかかりそうですが、
リヴォルノを訪れる楽しみが増えそうな予感です😊





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