
ペルジーノ『フリーニョの最後の晩餐』
Ciao! フィレンツェよりチヅです!
その場でしか鑑賞できない壁画、#ペルジーノ の『フリーニョの最後の晩餐』
“最後の晩餐”と言えば、ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会にある
レオナルド・ダ・ヴィンチの作品が有名ですが、
実は他にも最後の晩餐をテーマにした作品が沢山あります。
そのうちのひとつ、
ピエトロ・ペルジーノの『フリーニョの最後の晩餐』。
フィレンツェのSMN駅と中央市場の間、ファエンツァ通りにあります。

過去にラッファエッロ作と考えられていた事もある作品。
ラッファエッロはペルジーノの弟子という近い存在です。
作品の構成は中央にキリスト、その傍らに悲しむ福音記者ヨハネ、
テーブルの手前側には裏切りのユダが手に銀貨の入った袋を持ってこちら側を見ています。
ダ・ヴィンチのユダは他の使徒と共にテーブルを囲んでいるのとは違い、
ペルジーノはクラシックな最後の晩餐の描き方の作法をとっています。

壁画上部には、ルネサンス様式の建物が見られ、
その奥の風景には”ゲツセマネの祈り”のシーンがあります。
祈るキリスト、眠る三人の使徒、天から現れる天使が小さく描かれています。

現在は国立美術館として運営されています。
入り口は見逃してしまいそうに地味なので、
歩きながら番地で確認するのがおすすめ!
場所: Via Faenza 40 /ファエンツァ通り40番 フィレンツェ
開館時間は変動あり。