Lecture de l’après-midi に寄せて
フランス語朗読ラジオ #31編
昼下がりの朗読会 - Lecture de l’après-midi - こぼれ話
構成とナレーション担当しているフランス語朗読ラジオの編集後記みたいなものです。気楽にお読みください。
そしてラジオも聴いてみてくださいね!
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今月は、男装の麗人、ショパンの恋人としても有名な、19世紀フランスの女流作家、ジョルジュ・サンド George Sand の書き残した書簡について紹介しています。
そこからは当時の状況が伺え、歴史的資料としてもとても貴重です。
今回の写真は、ロマン主義博物館 Musée de la Vie Romantique です。
モンマルトルの近くにひっそりとあるこの美術館には、19世紀の画家、アリィ・シェフェール Ary Scheffe の邸宅だった建物で、特に親交のあった女流画家、ジョルジュ・サンドの作品を多く展示してあります。
当時ロマン主義の芸術家が親交を深めるサロンだった場所でもあり、隣人にはドラクロワ、ショパンはプレイエルのピアノで喜んで演奏し、文豪のヴィクトル・ユゴー、他に、リストとその恋人マリー・ダグー伯爵夫人、ロッシーニ、ツルゲーネフ、などもこの邸宅に足を運んでいたそうです。
ショパンの左手
また、アリィ・シェフェールは、画家、音楽家、文学家の庇護だけでなく、二月革命で亡命した、ルイ・フィリップ Louis-Philippe Ier 王家のコレクションも引き継ぎました。
そして今、私たちは、当時のコレクションを見ることができるのです。
美術館の入り口は、細い小道となっていて、隠れ家的な雰囲気があります
そこを抜けるとこじんまりとして可愛らしいお家が見えます
敷地内には、温室、庭園、そしてカフェも。
鑑賞の後は素敵なティータイムも楽しめます。
ロマン主義博物館 Musée de la Vie Romantique
16 Rue Chaptal, 75009 Paris, フランス
この番組作成にあたり、いつもたくさんの資料から情報を得ますが、まだご紹介しきれていないものも多く、勿体無いので編集後記として機会があれば出していくことにしました。不定期ですがよければお読みください。
all photo by @yukoss