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アーティスト解体新書 No.042 森鴎外〈前編〉〈後編〉がリリースされました!
激動の明治期に陸軍軍医として医療に従事しながら、小説や評論、戯曲や翻訳などの文筆活動も行なっていた森鴎外。前後編に収まりきらないほどの八面六臂な活躍ぶりはもちろんですが、子どもたちや同時代の芸術家に対して、とても愛情深い一面があったことも特筆すべき点です。
教科書にも掲載される『舞姫』は文語的な語り口(雅文体)で読みづらいですが、さまざまなエピソードから人間・森鴎外/林太郎を知っていくうちに、作品にも愛着が湧いてきました。
監修いただいた文京区立森鴎外記念館には、「文学とビール」展(2019)で初めて訪れましたが、本当におすすめのミュージアムです。千駄木駅から、多くの文豪や芸術家も通った団子坂の先にあるグレーの建物は、周囲の景観にもしっくりと馴染んでいます。実際よりも少し広く感じられるスタイリッシュな館内で、原稿や愛用の品々、映像をみていると、文学の泉に沈んでいくような感覚になりました。「鴎外」「Mori Ogai+ヒゲ」を組み合わせたロゴもおしゃれです。併設のモリキネカフェでは、鴎外の留学先であるドイツのパンを使ったフードメニューも楽しめます。
文学館で展示を観たあとに、陽光差し込むカフェでビールをあおる——。
めちゃくちゃ大人な休日だなと悦に入っていました。
そのあと、東洋文庫で同じようにビールを飲んだり、日本近代文学館に行ったり(ここのカフェのカレーも美味しかった!)、文学の扉をバシバシ開いていっているところです。
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